音楽のお小言


第149回1月7日(水)
風に彩られている背中。その背に私は背を向けて、歩き出す。

あけましておめでとうございます(出遅れ)。
今になって04年初の更新であることに気付いた。どうなんだそれは。
新年1発目の更新という事でとりあえず所信表明というか抱負というか目標というか。

たくさんの音楽を聴く。以上。

単純に数を聴きたい。
現時点で03年の音楽大賞を書いているが、
んもう選択肢の幅が狭くて狭くて自分で泣きたくなった。
なんといっても順位付けに説得力がないことが悲痛。これほどだとは思わなかった。

よって今年はたくさんの数を聴く。さらに出来るだけたくさんのジャンルを。

未聴CDがある程度あるのでとりあえずそれを順次片す。
あと03年は大半がいわゆるJ−POPSだったので、意識的に他ジャンルに挑戦したい。
テクノやトランス、エレクトロニカなどは自分の中で波が沈静化してきているので、それらも除外かな〜。

60〜70年代の日本の歌謡曲とか、その辺の米カントリー・ロックとかに興味津々。
この年で今から「ボブ・ディラン」とか聴くんだろうか。ほとんどまったく知らないのでどうしよう(
コラ)。
あとはガリガリのハード・ロックにもフラフラしそうだけど、ブリティッシュ・ロックが合いそうって言われたので是非。

というわけでこの辺で良いCDがあれば情報を是非(他力)。
特にカントリー系はこのままだと入門的なベスト盤を漁るしか無いし・・・。

そして何よりクラシックをもっと!
たくさんたくさん数を聴いてとにかくこの人、という指揮者に辿り着きたい。
幸いクラシックのCDは他に比べて安いので今度CD屋行ったら無作為で買い漁ってみたい。

そういえば昨日クラシックの特番(といっても30分)があって、ずっと観ていた。
作曲者とか曲名とか、名前は知っているがそれらが一致してくれない事を思い知った。
時々嬉しい誤解をされている方がおられるが、牧場主は音楽的な知識とかセンスは皆無です。皆無(
連呼)。

どれくらいって、この1年で消費税が0%に戻る可能性くらい(ゼロか)。

余談だが牧場主の地元にも共@党の事務所があるが、
そこのポスターには「消費税を無くそう」的なポスターが堂々と張ってある。

あの人たちはどういう世の中にしたいのだろう。謎だ。

というわけで牧場主に音楽的な何かをあまり期待しないように。嬉しいけど。
どれくらい知らないかって、クラシックでいうとヘ短調とかロ長調とか、あの辺りはサッパリだ。

ハ長調もヲ短調も備長炭も知るか!

・・・。

多分ヲ短調なんてありません。

あと最後のはただの炭ですよ

というわけで今年の抱負終わり。

色んなものを喪った更新だった。


第150回1月13日(火)
この仮面は、暴かれるわけにはいかない。涙など、見られたくはないから。

ここは音楽のところです。
どうにもこうにも一向に進んでくれない某コンテンツ。
京都を発車した鈍行はあと少しで名古屋へ着こうか、という体たらくぶり。

これで目的地が静岡とかならともかく、東京よりさらに以北な気がする。

せっかくなので、これを機に募集というかなんというか。
牧場主が聴いた作品の中でこれまでほとんどネタになっていないような作品で、
その作品に対してのコメントなりを音楽大賞に載せようと思います。これを日本語で便乗という。

もし掲載を希望する作品があれば掲示板かメールで是非。

いまのところ「Short Circuit」(I’ve)、
「Dream Field」(See−Saw)、「sky」(堀江由衣)などは決定。
ランキングには入らないけどこれまで書いてないナー、というのが主で、
特にアニメ/ゲーム系に限った募集というわけではないのでアシュカラニ(
)。

もちろん牧場主が聴いた作品でないとコメントできないのでアシュカラニ。
なのでいきなり「avex」の作品とかのコメント求められても「公明党のようです」としか言えません(
)。

褒めてるんですよ?

あとキツい事を書く場合ももちろん考えられます。
どういう方向性からでも一切悪く言われたくないなら拒否するですよ。

そんなことはさて置き(さて置くのか)。

近況報告音楽編。

「サヨナラアイシテタヒト」(古内東子)、
「烈の瞬」(ジャパハリネット)、「FICTION」(梶浦由記)と来て、

今は「アンフォルメル」(松谷卓)を聴きまくってます。

んまあ!

んまあ!(連呼)。

ナイスショット!錯乱)。


第151回1月17日(土)
怒る時は怒らないと。それを我慢するのは、まだ早いよ。

「アンフォルメル(松谷卓)を聴き終えた。
「ビフォー・アフター」(同)と比べるとややこじんまりした印象だが、
根本的にものすごくツボな音楽を作る人で、この2ヶ月で好きなアーティストの何番目かに入った。

特に2曲目が抜群に好きだなぁ。やっぱりとか言われそうだけど。
あとは「Syn−phony No.3」かな。この人、割とオチャメなところもあるね。

で、今は「open your heart」という曲をリピートで聴きまくり。
こないだ聴き終えた「FICTION」(梶浦由記)に入ってた曲なんだが、

ツ ボうるさい)。

この人も崇高なところにいるなぁ。
日本語詩より英語詩の曲の方が断然活きてる。
「winter」も重厚かつメロウなバラードで好きなんだけど、
やっぱり「open your heart」がダントツで好きだ。ハマったハマった。

梶浦由記の作品は今までアニメのサントラ盤くらいしか聴いた事が無い。
「NOIR」とか「.hack」とか。ああ、あと「See−Saw」もこの人か。でもあれは、どう、なんだ(
)。

全体を総括的に見ると、出来、というと「何様」だが、
好きな曲とそうでない曲が、面白いように見事に分かれる。
全体的にすごく良い作品、というのが実はなくて、オススメは、あまり出来ない。

BGMとしてはそれでいいと思うんだけど、「FICTION」もそういうところがあったりする。

「red rose」とか聴くと、インストの方が上手いかな。ま、好みの問題か。

中々楽しめた作品だった。

さ、次行こう。


第152回1月21日(水)
天使のかかとに跨って、槍の穂先はどこへ向く?

新しく買うよりも未聴CDを聴きましょうキャンペーン中。

この名称は今考えたが
とはいいつつも04年に入って数は減ってない気もする。
好い気になってクラシックのCDとか買ったりしてるし。今週もアニメ系の作品を買う予定だし。

風邪が治れば、の話ですよ?(私信)。

昨日と今日でとりあえず2枚。
「PANK NIGHT from NANA」(V.A)と「Remenber Me」(KOKIA)。
知名度からすると120%後者をネタにすべきだが、天邪鬼な牧場主はもちろん前者で行く(
サイテー)。

少女コミック「NANA」(矢沢あい、りぼんマスコットコミックス・クッキー)が元。
主人公の1人がパンク・バンドのボーカルで、そのバンドが小さなライヴ・ハウスでライヴをする。
その回のライヴをそのままCDにした、というのがコンセプト。もちろん主人公のバンドは登場しない。実在しないし。

同時発売に「NANA’s song is my song」(V.A)がある。
おそらく片方だけ買った人というのはいない気がする。コミック内の告知からも。
牧場主もほとんど恐いもの見たさ、聴きたさか、から2枚とも買って、「NANA’s〜」はすでに聴いた。

こちらもほぼすべてインディーズ・バンド。
しかも、コンセプトからパンク・バンドばかりで、これがまず聴きそびれていた原因。
もちろん一概に嫌い、というジャンルではないし、「COWPOKES」とか大好きだ。「I’ve」絡みだけど。

えー、結論からいうと「NANA’s〜」だけでいい気がする。
個人的にはちょっと、もう、あんまり聴かないと思う。疲れるよ、これ。
コンセプトは解るし想像もしてたんだけど、予想以上にしんどいよ〜(
関西弁)。

「NANA’s〜」もインディーズ・バンドばかりだけど、
あちらは「NANA」に対してのオマージュ、というコンセプトから、
それぞれのバンドやアーティストが様々な音楽を作り、ちゃんと整合感もあった。

こっちは、もう、カンカンウヮンウヮンギャンギャンと。

マ・クベさんが出てきそうにギャンギャン解りません)。

1枚のCDの中に1〜2曲、とかだったら構わない。
前述したように決して嫌いではないし、今結構流行ってもいるし。
ただこの作品となると、もう、全7〜8アーティストがほぼすべて没個性に聴こえる。

聴き比べられていない、と言われればそれまでだが、しんどいのよ〜(関西弁)。

ハッキリ言ってしまうと、レベルの差が大きい。
1枚のCDの中で、各バンド2曲なんだが、歴然として実力差がある。
牧場主ですらそう聴くのだから、このテをジャンルに耳聡い方が聴くとぶん投げるよこれ(
ひどい)。

が!(「ちちんぷいぷい」風)。

1つだけとても気にいったバンド発見。
そのバンドの2曲ともがとても素晴らしい。力が全然違う。
確かにパンク・サウンドなんだが、根底のメロディがとても修練されていて、
ボーカルの「乗り」が自然で、こういう音楽にしては心地良いとすら感じてしまった。イイネッ!(
横山剣風)。

コスト・パフォーマンスはかなり悪いと思うけど、
まあこのバンドを見つけられただけでも良しとしようと思う。
あ、「NANA’s〜」の方はもっとお気に入り。MDに落としたくらいだもの。

で、「Remenber Me」。

結局書くのか。
まあまだ聴き込めてはいないけど。
今日まで聴かなかったのは、音楽を知ってるから。
どういう曲をどういう歌声で歌うかを知ってるので、聴きそびれていた。

「あ〜たらしーいー、力〜をぉくぅださいぃ〜」の人。

この曲で一気にブレイク(死語)した「KOKIA」。
日本語詩の女性ボーカル好きならそれまでも知名度は高かった人だけど。
正直に言うと、いきなり人気が爆発してしまったのでしばらく時間を置いていた、という側面もある。

こないだゾイド乗り氏が聴きたい、といったので貸すことに。
なのでいつ逢うか解らないので聴く事に。氏には色々CD借りた事もあるし。

とりあえず1周だけ。

相変わらず抜群の歌唱力。
女性シンガー・ソング・ライターでは5指に入るほど好き。
強度のロマンチックな曲群をどう見るかで判断は分かれそうだが、個人的にはツボ。

独特の節回し+ビブラートが苦手な人もいるだろう。
でも根底の歌唱力は実に巧みで表現力に富んでいるし、
何よりも声そのものの透明感が非常に高いのが人気の所以であると思う。

「私の太陽」みたいな曲はこの人でないと作れないし歌えないでしょ。

1枚のアルバムとしては何の躊躇も無くオススメ。質は高いよ。


第153回1月23日(金)
幸せはまるで、美味しく淹れた紅茶のように。

ちょっと新しい音を聴いてきたので今日は休憩。
今日は1日かけて「magic number」(キック・ザ・カン・クルー)を聴き直していた。
メジャー3rdの最新作「GOOD MUSIC」(同)はまだ買ってない。今度店に行ったら買う。

世間でどういう評価をされてるのかは知らない。
ついでに言うと、知人・友人でキックを聴いてる人、というのもいない。
彼らの音楽はピップホップと日本のポップスの融合点としては最高の位置にあるのではないだろうか。

ものすごく好き、というわけではないが、
彼らの音楽は文句無く好きだし、抵抗感はまったく無い。
特に歌詞に関しては凡そ常人では辿り着けないポテンシャルを感じる。
日本語という言語の引き出しが非常に多く、国語学的にとても賢いのだと思う。でないと説明がつかない。

やはり「作詞」として好きかと聞かれるとそうでもないのだが、彼らの詩はただ上手いとしか表現できない。

だって好きな作詞家の1番手は岩里さんだし。リアル路線では古内東子だし。

このテの詩にありがちな嫌なシニカルさを感じない。
自然でいて説得力があるし、直後に苦笑してしまうほどハッとさせられる。
シングル・カットされる曲はどれもメロディがキャッチーで入り込みやすいのも特徴。
その先入観でアルバムを聴くと音楽的な懐の広さに多分驚くと思う。色んな意味で伊達ではない。

多作振りにも舌を巻くが、ここまで精力的だと逆に恐い気もする。

そしてまた明日から新しい音が。それも菅野よう子で。

ナイスショット!錯乱)。


第154回1月31日(土)
朝起きて、陽射しを浴びて、空気を吸って。それ以上の幸福って、何?

せめて1週間に1回くらいは更新したい。
現在更新するたびにここは読むという奇特な来場者様は7〜8名。
当初は98%くらい自己満足ではじめたコンテンツなのに反響があって嬉しい。

日記は90%くらい。

当牧場そのものは100%だ自慢?)。

最近は「おかえりなさい」(カズン)、
「哀愁交差点」(ジャパハリネット)、「さよならソリティア」(千葉紗子)と。
どれも数周は聴き込んだのである程度は語れるんだけど、さてどうしよう。どうしたらいいですか?(
)。

じゃあ一番牧場主っぽい「さよならソリティア」で。
声優の最新作で梶浦由記プロデュース。もう方程式化したかな。
牧場主は歌い手より作詞家、作詞家より作曲家、という嗜好方向のため、
「歌い手は二の次。ヘタでもこの人が詩を書いたりあの人が曲を作ってるなら」、という買い方をする。

そうすると、声優のCDというのは結構集まってくる()。
大津美紀のおかげでの飯塚雅弓(
今も出してるのかな)が一番代表的。
驚いた事にアルバムでは多分1stから全部持ってる気がする。ただ1人の作曲家のために。
しかもアルバムにその人の曲が入ってる割合は1枚につきだいたい1〜3曲。
グレイトなコスト・パフォーマンス

で、千葉紗子。声優というのは知ってる。
でもどんなキャラだったり、どんな声かは知らない。
牧場主がこの辺の知識で一番深いのはバイトしていた4〜5年前。
声優なら多分丹下桜(
この人もまだやってるのか?)とか、前述の飯塚雅弓が全盛期だった頃だ。

そういえば上野洋子で買った作品にこの千葉紗子という人が歌っていたのは覚えている。
「Never Ending Fantasia」(V.A)という作品名だったと思うが、これまた声なんて全然覚えてない。

以前に某氏から「ヘタではないけど魅力がなくて、良くも悪くも優等生」と聞いていた。

ほんまそのまんまやー(関西弁)。

同じ声優だと誰に近いかな。聴いた中では多分田中理恵か。
田中理恵より若干タイトな印象を受けるけど、それ以外は田中理恵以下。
声質が若干似てるという程度で、こりゃ本当に没個性だわ。どう売りたいのかも解らん。

単純に歌唱力、ということなら聴いた声優の中でも中の中。
堀江由衣とか田村ゆかりとかよりは上手いと思うけど、水樹奈々や野田順子より余裕で下。
こういうニュートラル、というかけれん味のないボーカリストは扱いやすい、というのもあるかもしれない。

曲はまずまず、さすが梶浦由記、凝ってると思う。
いかんせんこの人の楽曲も個性があって間奏などで一発だけど。
でもc/wには驚いた。軽い方の「FISH TONE mix」な感じだ。こういうのも作るんだなー。

てか、c/wで解るけど、やっぱりヘタだわ。
や、牧場主はヘタだから断罪、というわけではないのでご安心を(
)。
アルバムは・・・うーん。日本語詩の梶浦由記ってどうかなぁ、というのが今でもあるし・・・。

根本的に色んなものが必要だけど、
そもそも声優本人が目当てでCDを買うことってほぼ無いしあんまり気にならない。

とりあえず頭には入った。


第155回2月3日(火)
瞬きの瞬間にすら潰える「何か」がある。

今日は仕事のついでにCD屋を覗いたのですよ。
店舗の広さに比例して時間と恍惚度(
)がにょきにょきと。
今日行ったのは京都市内の某チェーン。6階建て。これで地元の人は解るか。

ああんと唸りながら()侵入。
駐車場代金を考えるとそう長くいられないのが辛い。
とそこで「駐車場代」という単語で不意に思い当たり、財布を確認。

うわ、¥5,000くらいしかない!)。

し、CD2枚買えないデスよ!?
せっかく携帯に購入リストを入力してあるのに!

ち、近くにATMは無いのか。
そうだ、コンビニにならあるはずだ。よし、コンビニだ。
とそこで「ATM」という単語で不意に思い当たり、財布を確認。

うわ、カード持ってきてない!号泣)。

買ったCDは結局マキシ含めて2枚。
が・あ・あ・あ・あ!「バッファロー・ドーター」とかその辺に無いよ!

「LIVE AT GLORIA CHAPEL」(畠山美由紀)。
「うたをうたうひとですきなひとをじゅんばんにあげなさい」という問いがあれば、
牧場主はまず上野洋子、そして畠山美由紀と答える。現時点でこの2人に関しては迷わない。
2人を除いてからあとは古内東子で中森明菜、「Cocco」、坂本真綾と続くかな。あんまり深く考えた事無いけど。

その畠山美由紀のライヴ盤。見つけたときは感動。
普段はライヴものって好きじゃないんだが、この人のは別だわ。
アメリカのアーティスト曲のカヴァー・アルバム。や、もうなんでもいいって、本当!(
コラ)。

「キャロル・キング」に「ニール・ヤング」(って名前しか知らんけど)、
「カーペンターズ」(
)などでシメは「アメイジング・グレイス」というんまあ!)。
「Yesterday Once More」の畠山ヴァージョン。・・・よしっ、イーグルっ!(
落ち着きなさい)。

でも今日のネタは買ったもう1枚のマキシ。
「延髄突き割る」(マキシマム・ザ・ホルモン)だあああぁぁぁ(
フェード・アウト)。

ぐったり

TVアニメ「エアマスター」のED曲。
インディーズを置いてる店でないと見つからないのよ〜。
OPの方の「烈の瞬」(ジャパハリネット)は割りと見かけるんだけどな。
まあジャパハリはメジャー・デビューした直後だからこれまでの旧譜を揃えてるんだろう。
しかもレーベルが確かミスチルのところだったろう。あれには驚いた。ってその辺の会社事情はよく解らないけど。

で、「延髄突き割る」。
とりあえず聴いた聴いた。何回聴いたんだ、今日だけで。
今年に入って1番回数的に聴いたのはこれか「Cloud9」(坂本真綾)だな(
えー?)。

絶対好きになれない音楽スタイル
違和感どころかハッキリと嫌悪感がある4人組パンク・バンド。
音楽が嫌いなんじゃなくて、姿勢とか、売り出し方とか、色とか副次的な要素が全部嫌い。

でもメチャクチャ好きだ。

なんか、もう、楽曲はもちろん、この人たち好き。
でも絶対嫌いだ。好きになれるはずなんかないと思いつつ好きだ。

なんなんだこいつら。

牧場主の方か。

「延髄突き割る」はマキシ・シングルの作品名で、
アニメの主題歌のタイトルは「ROLLING 1000tOON」。
超絶に速いビートのギャンギャンうるさい系に、何言ってるのか全然わかんないボーカル。

でもEDの絵とあってたんだこれがまた。
あの頃は「エアマスター」観るために1週間生きていた(
えー!?)。
おおー、英語詩パンク・バンド。「I’ve」絡みの「COWPOEKS」みたいなものだね、と思っていた。

そして今日、詩はほぼ全部日本語詩であることを知る

なんなんだこいつら。

ちゃんと日本語喋ってんのよ。
でもはじめて聴くと絶対英語詩だと勘違いするはずだ。
上手い。超絶に上手い。こういう方向性で上手さを感じたのはうまれてはじめて。
詩に意味はほとんどないんだけど、これがまた本当に畏れ入るくらいに良く出来てる。すごい。

曲も丁寧。劈くビートが紛らわしいんだけど、これは丁寧と表現すべきだ。
パンク・バンドはエネルギッシュだけど荒々しさを通り越してムチャクチャだったりするのが多く、
個人的に様式美、というかロジカルに理解できるような音楽をを求める傾向にあるようなので、一部は苦手。

この4人もその類に漏れないんだけど、そこはかとないインテリを感じる。
わざとバカやってるように思えてくるのだ。1度でもそう思ってしまうとダメ。憎めない。
あまりにも下品でムチャクチャなんだし、楽曲以外の要素を好きか嫌いかと問われれば嫌いと即断だが、

好きだ(落ち着け)。

でもこういうシャウトするような音楽って久々〜。

カラオケで敢行したら屍だな。色んな意味で。


第156回2月19日(木)
謝罪の気持ちは何かを得るにせよ何も喪わない。

1月を終えて一気に聴くスピードが落ちた。
ちなみに今年は、何よりも量を聴こうと心がけている。
ゲームの未プレイ作品はなんとも思わないが(
それもどうかと思う)、
まだ聴いてないCDが父と母の年齢を足したくらい眠ってるのは実に嫌な気分になる。

原因は「WOLF’S RAIN O.S.T.2」(菅野よう子)。
頭オカしいんじゃないかというくらい聴いた気がする。なんだこの音楽。
「sad moon」や「go to rakuen」(
ラストトラックの)、「rain of blossoms」なんかが好き。
あとは「shiro,long tail’s」、「死の森」、「エスケイプ」、と答えるとだいたい好みの傾向がバレる気がする。

で、何よりも「cloud9」(坂本真綾)。
岩里祐穂×菅野よう子×坂本真綾という恒例の極悪トリオ。
この3人はたぶんそのうち捕まるんじゃないかと思う意味解りません)。

でも今日のネタはソレではなく(えー!?)。
つーかこの作品はどう書けば伝わるのか全然解らない。
言葉で表現し難いのは「アルジュナ」のサントラに似ているかもしれない。

最近は「4REAL」(CRYSTAL KAY)、
「GUNGRAVE O.S.T.uno−righthead」(今堀恒雄)、
そして昨日までは「ダブル・ディケイド」(中森明菜)なんかを聴いていた。
どの作品も価格分は堪能できた良作なので、いつかすべてを書き記したいと思う。

というわけで今回の題材は「GUNFRAVE〜」。
テレビアニメのサントラ盤。多分ガン・アクションモノ。よく知らない。
今堀恒雄はギタリストであり、コンポーザー。菅野よう子のサントラ盤によく出てくる人。
ミュージック・マガジン誌2月号に、2ページだがインタビュー記事があるのでかなり参考になった。経歴とか。

ってここまで書いて携帯による呼び出し警報のためまた今度(最悪だお前)。


第157回2月27日(金)
彼の姿勢が正しいのは、辛くなったら空を見上げる癖のためだ。

最近いくつか聴いた作品なんかを。

「pastel pure」(片倉三起也)。

「華」(ソニン)。

「Slow View」(ACIDMAN)。

「散歩前」(村上ユカ)。

「Lune」(折笠富美子)。

どれを書こう。どれも書きたい。
どれを書けばいいですか?(
他力)。

1番知名度の低そうな村上ユカにしよう。
北海道では知らない人はいないらしいシンガー・ソング・ライターの1st。
まあ知らない人がいないというのは誇張に違いないが、こういう地元に根付いたアーティストって好きだ。

「サニーサイドアップ」とか(そこか)。

購入はもう3〜4年も前。忘れた。
購入のキッカケもイマイチ思い出せないが、計3〜4枚ある。
結論から言うとかなり良作だったので「アカリ」(村上ユカ)はすぐに聴くと思う。

これ、確かキッカケって麻枝准のスタッフ日誌だったんじゃないかな、と思う。
この人は音楽のことしか書かないし、牧場主個人としては100%それを望むのだが、
イマイチ思い出せないのは流れた年月によるところだろう。今まで聴かなかった理由というのも特に無い。

村上ユカ自体は「SHIAWASE」(Vita Nova)なんかにもゲスト出演していた。
ただあの作品は他の出演ゲスト陣がこれでもかというほど強烈な顔ぶれだったので、影が薄かった。
そりゃ、上野洋子だとか「KOKIA」だとかがズラリと並んでいれば、インディーズ・アーティストだと少し厳しい。

ちなみに「アカリ」には上野洋子も出演。吉野裕司もいる。うわあ。

何となく聴きそびれていて、
しかも2年とか3年とかなると余計に手が伸びなくなる。

ゲームと同(削除されました)。

村上ユカだ。話が進まん。
また1人、お気に入り女性アーティストに追加。
ほぼ全曲、作詞・作曲・編曲をこなすというセルフ・プロデュースも、
何よりもまずボーカル自体がとても個性的。歌唱力も秀でている。純粋に良質な作品だ。

楽曲はポップ&ロマンティック系。
女性でなければ書けない歌えない楽曲がズラリと並ぶ。
インテリ臭くて馴染めない歌詞の曲もあるが、基本的にパステル調で楽曲の質は高い。

ボーカリストとしては、あえて上野洋子系と称したい。
声質にややクセはあるが、矢野顕子とかと同じでどこか母性を感じる。
ややオトメ・チューン(
)に傾く傾向は好き好きでどうぞ、という感じだが、個人的にはど真ん中()。

アレンジも適度に練れていてやりすぎ感も無い。
1枚を全体として通すとややフラットな印象も、ここはあえて良い方に受け取れた。

あと強いて言うなら、表題曲の「散歩道」ようなインスト曲がもっと聴きたい。
でも歌詞書いても曲書いてもアレンジしても歌ってもきちんと評価できる良いアーティストだ(
何様)。

1曲目の「ぶらんこ」みたいな曲はグランギニョル・ツボ(何語)。

さあ、「HMV」だ。買い漁ろう(えー!?)。


第158回3月20日(土)
知ることを恐れるようになれば一人前だ。

あれー?1ヶ月近く更新してなかったのか。
最近は書く事もそれなりにあるし、あんまり放置していた気がしないんだけど。

あ、まずは異様に遅れてしまった音楽大賞。
恥ずかしいので2〜3日の公開となりましたが、とりあえず。
ご意見くださった方、ありがとうございました。それだけで公開の意義もあろうというもの。

最近「ブレンパワードO.S.T1」(菅野よう子)を聴き倒している。
どういうわけか、この数日で耳がどうにかなるんじゃないかというくらい、聴いた。
ブレンのサントラ1枚目は、持っている菅野よう子関連の作品で、ダントツで1番好きなんだが、
それにしたって聴きすぎなんじゃないかというくらい。なんだろう。周期的なものなんだろうか。よく解らない。

このアルバムには曲単位で菅野よう子作品の1番好きな楽曲もある。
曲名は伏せるが、以前書いた気がするし、牧場主の嗜好からすれば別に意外でもないし。

しかも今日のネタとは関係ないし(なんだと)。

コンビニでお菓子を物色していると、とある曲が流れてきた。
空洞的かつ素軽いテンポと、アイドル・CHU〜ン(
恥語)なボーカル&サウンド。
一瞬「妄娘。」系かと思ったが、1人じゃない。あと「つんく」はこういった曲でももっとアレンジに凝る。

調べようと思ったが、曲名もアーティストも解らない。

この数行でピンと来た人は来ただろうが。

真っ先に思い浮かんだのが「「I’ve」みたい」、だった。
が、アニメ/ゲーム系というのは普通コンビニの有線では流れないし、
そもそもそのコンビニでは独自のチャンネルを有してCMを兼ねているから余計だ。

なので、普段は近寄らない「I’ve」系の掲示板をいくつか覗いた。

一発で解った。

さくらんぼ」(大塚愛)。
この人、いくつかのサイト様で名前はあったのだが、そうか、これか。
ついでにチャートも見てみたが、結構上位にあった。って「avex」か。お悔やみ申し上げます(
)。

こういうのが世間一般で受け入れられる事の方が意外。
「I’ve」でこういうノリは慣れているし、根本的に歌が下手だが、意義はあると思う。
とはいえ歌唱力云々といってもここまでゴテゴテに着飾られちゃったら素人と区別がつかないよ。

特に高音域の発生が拷問級。
「I’ve」のボーカリストもそう抜群に上手い人もいないが、
そもそも「avax」という時点で
倫理観がバグダッド並みなのでどうこう言っても。

ただ、詩と曲を自ら手掛けるのは評価したい。
詩は覚えてないのでどうとも言えないが、曲は・・・まあ、好き好きで。
前述したように、これは故意になんだろうが、徹底して軽い。それも悪い意味で軽い。
正直、こういうのを流して走っている車を見かけたら
右翼の街宣車と衝突するように祈るし)、
さらにどう取り繕っても歌唱力はないし、まだ「亡娘。」系の方が河野伸のアレンジの曲に限ってダントツにレベルは上。

アレンジャーに恵まれれば化けるかもしれないが、
「avex」はとりあえず1に顔、2に容姿、3、4がなくて(
倫理観も無くて)5に放置主義。
売れればいいんだろうが、売ろうとしていない。ここの所属アーティストは本気でお悔やみを申し上げたい。

この人ももっと声に厚みが出て、
せめて世間様に顔向け出来るファルセットくらいは身につけて欲しい。
アイドル系の楽曲で勝負するんなら高い、俗っぽい言い方の「キャピ声」をモノにしないとダメ。

まあ「avex」だしな。無理か。

「I’ve」の電波系の楽曲と同一視、同じ土俵とすることには特に違和感は無い。
さらに抵抗感も無いのは無いんだが、根本的な楽曲の質という点では雲泥の差を聴きとって欲しい。
「I’ve」の欠点はボーカリストの魅力不足だが、それを補って余りあるアレンジメント能力は他の追随を許さない。

でもまあ、「I’ve」のファンでもこの曲好きな人多いんだろうな、と思う。

発売元が創価学会みたいなのに加え()歌が下手なので買う気は毛頭無いが、
そもそもCCCDというCDの名を語った円盤なので
マジで右翼にぶつかれ!)。

あと別に容姿も可愛いとは思わないんだが。
まあこれは好みの問題だろうし説得力は「avex」の道徳心のようなものか。

あと黒髪は好きだけど島谷ひとみはやめてほしい。恐いから(ひどい)。

顔のパーツがくどいから彼女は黒以外の色が良いと思う(むごい)。

パッション・ピンクとかどうか。

そういえばこの人も歌下手だよな。

どうして「avex」はわざわざ歌下手なのを発掘してくるんだろう。
育てる気も無さそうだし、何をやりたいのかサッパリ解らない。
マゾなのかな)。
しかし生まれてこの方ここのCDを買った経験が無いという牧場主も奇異なのかもしれない。

牧場主にしてみりゃこんなの買ってるほうが奇(出版差止)。

まあ、頑張って。色々と。


第159回4月5日(月)
私たちは1枚のガラスの裏・表。共に苦しんでいこう。そして、共に楽しんでいこう。

またしても久しぶり更新・・・。
この分だと月に2〜3回の更新という比率になる。
どういうわけかここを楽しみにされてる方もおられるので(
少し謎)、
出来る限り、いや、内心は日記を除くと最優先順なのだが、このアリアス。じゃないアリサマ。

なので久しぶりにヒット・チャートを覗いた。

1位「ありがとうのうた」(V6)

この人たちは「V6」とユニットに数字が無ければ人数不明。
例えば「V1億」とかだったら本気で「1億人なんだ」と納得しそう(
)。
いや、別に悪気はないんだが。「V12楽坊」とかだったら「12人なんだ」と納得し以下略。

なんとなくサビだけ覚えてる。
チャート数週の上位を経てカラオケ屋直行系。
6人のソロを聴いたことないので誰が上手いとか下手とか知らないんだが、
6人全員が合わさったボーカルはそこそこ聴いてて心地良い。ってそれがダメなら聴くとこないけど。

蛇新頭(略して「蛇頭」)はイメージが好きじゃない。
というよりはやはりそれを取り巻く異常としか思えないムーヴメントが。
該当する方たちは烈火の如くお怒りだろうが、エロゲのムーヴメントと非常に酷似。

とりあえず付いていけないとことかソックリ

2位「全てが僕の力になる!」(くず)

カラオケ屋直行系。
1発屋として消えてくれれば好感が持てた。
まさかアーティストとして評価されたいのなら、お笑いから足を洗うべき。

でないと他の真剣にやってるプロから見ると失礼千万。

3位「Wonderful Life」(&G)

これで「アンジー」と読むらしい。
おそらく彼は必殺技「二重の極み」を発動させる事が可能。
ってこれ稲垣じゃん、と普通に呟いてしまった牧場主は
芸能に関してまるで仙人

ちゃんと聴いた事無いのでどうともいえないけど、
とりあえず世界に1つだけじゃなかった花の柳の下にドジョウはいたらしい。

申し訳ないが金払って聴きたいとは思わない。
歌は上手でも下手でもないが、さすがにベテランだけあってソツない感じ。
「SMAP」は歌う人としてはとても興味が無いが、楽曲なら好きな曲もある。「オレンジ」(SMAP)とか。

4位「FREEDOM」(ジャンヌ・ダルク)

聴いた事無いのでコメントの仕様が無い。
「ジャンヌ・ダルク」とか言われても
「Lv50以上の造魔に威霊ブラックマリア?」と呟く()。

とりあえず発売元が創価学会並みに好きなところなので()ご愁傷様と言っておく。

5位「さくらんぼ」(大塚愛)

阪神は今年も優勝するといいね

6位「桜」(河口恭吾)

買ったけど2回ほど聴いてどっか行ったなぁ。
この人、人柄はとても良い人なんだけど、如何せん売れ方がマズい。
結果的にいかにも嫌われる売れ方になってしまった。意図的でないのは解るんだけど、ちょっと異様。

こういうの、流行ってんのかね?

7位

タイトル長すぎて書けません。
てか、これは何なんだろう。あの職場にいたらこればかり売っていたんだろうか。

8位「ミチシルベ」(ORANGE RANGE)

これと「FLOW」と「B−DASH」と「175R」とまあその辺の判別不能。
とりあえずまあ頑張って、としか言い様が無いんだが、まだまだ縁が無さそうだなぁ。
パンク・バンド、もといパンク・サウンドって嫌いじゃないし、むしろバカっぽいところは好きなんだけど、
残念ながら今の日本で変な流行り方をしてしまってるので玉石混合も甚だしく、ハッキリいってもううんざり&げんなりな印象。

9位「やさしいキスをして」(DREAMS COME TRUE)

いただきましょ?(渡辺謙

往年の勢いはなさそう。
とりあえずこれまでのチャート9曲中最も練られているけど。
むしろ整合感が強すぎてちょっとついていけない感じはする。良い曲だけどなぁ。

ボーカルの主張が強すぎるんだと思う。
でもそれがドリカムだし、ハッキリ言って好きじゃないが、やはり聴き応えはある。

何やってもプロフェッショナルになってしまうのは逆効果だなぁ。

10位「青春謳歌」(3B LAB.☆)

また青春パンク系かよっ☆
どうでもいいけど「☆」はどういう意味っ☆
10年前、もしくは10年後なら新鮮味があって
いただきましょ?)。

ちょっと飛んで16位「ハナミズキ」(一青窈)。

う、ちょっと良い曲かも・・・。
歌い方変えたのかなぁ。なんか印象がガラリと変わった。
この曲入ったアルバムは考えるかも。ただ、これまでがちょっと・・・なので、考慮すると微妙。

ではアルバム編

1位「クイーン・ジュエルズ」(クイーン)

あーあ。一気に醒めたね。面白いくらい。
こりゃ従来のファンが可哀想だよ。変な濁流に巻き込まれちゃった。
牧場主はドラマを1回も観なかったのでなんともいえないんだけど、離れて見ると異様なムーヴメント。

吉俣さんのサントラは買ったので近いうちに聴きたい。てか、目的は音だけ。

2位「LOVE&HONESTY」(BoA)

いつのまに「m−flo」とくっついたのか。
となれば「クリスタル・ケイ」は御役御免マイナー行き決定なのか(
)。
とりあえず「avex」の時点でグレイトにシカト大決定明日は必ず良い事あるよがんばって決定。

踊らないと歌えない人を牧場主は魚と呼ぶ。音に興味は全く無い。

3位「止まっていた時計が今動き出した」(ZARD)

結局この人は何歳なんだろう。
いや、別に20でも30でも400でも(
)どうでもいいんだが。
この作品名の意図も不明だが、まあ、頑張ってくださいとしか言い様が無いところが悲しい。

つまり、あまり興味が無い。

ということは、こういうのは書いてる意味があるのか、ということだ。

純情な感情は空回りですな!()。

4位「蜜」(柴崎コウ)

まだ聴いてないや。

5位「MARS and ROSES」(MISIA)

デビュー時から時と比例して興味が薄れていく・・・。
抜群に上手いとは思うんだけど、どういうわけか敷居を高く感じてしまう。
「avex」の誰かとユニットでも組めばちょうどいい按配に中和されるのかもしれないが(
暴言)。

というわけでこれ以上やると毒度だけが上昇しそうなのでやめる。

毎回毎回ケンカ売ってるだけな気もするな。

まあ買われたら謝るだけ。形だけ(サイテー)。


第160回4月11日(日)
黄金とて黄金となりえるに幾許かの時間を要するものだ。

最近は「アカリ」(村上ユカ)を聴いております。
北海道発東京在住のシンガー・ソング・ライターの最新作。
最新作といっても2001年発売だから結構昔になってしまうんだけども。

157回んとこでも書いたんだけど、すごく良いね。
この2ndを聴いて余計に思うんだけど、ダメな人は本当に嫌いだと思う。

例えばやっぱりどうしても名前を出してしまうんだけど、上野洋子。
周りから「どうしてそこまで?」と思われるほど上野洋子狂の牧場主なんだけど、
これはもう、感性としか説明の仕様が無く、声質や歌唱法のクセなんかという以前の問題だと思う。

そういえば村上ユカ本人は上野洋子を尊敬しているようなので、
一応「上野洋子みたいな感じ」という表現についてはそう荒っぽいものではない、と思いたい。

だから、上野洋子や「ZABADAK」が好みならど真ん中。これは断言できる。

他にパッと思い浮かぶのは新居昭乃や「KOKIA」好きな方へもオススメ。

自身の固定された音楽観をしっかり表現出来るアーティストなのね。
音楽は前にも書いたけど結構ポップさ、遊び心とかにも富んでいて面白いんだけど、
根底には確固たる信念、「私はこういう音楽を作るのです」的なメッセージが込められていてとても心強い。

その上野洋子がアレンジで参加した「赫い鳥」、
「夕陽トロピカル」や「幸せのかたち」、「雪かんむり」なんかが好き。

てかこればかり聴いていて数を聴けてませんよー。

年始の目標はあっさりと瓦解したモヨウ。

映画の「ピーター・パン」のサントラが気になる。


第161回4月12日(月)
いつだって決断するのは自分自身。いつだって決断したのは自分自身。

「LEAF VOCAL COLLECTION VOL.2」(V.A)を聴いた。

発売日近くに買ったのだが、これまで放置。
まあ特に理由も無くただ聴きそびれていただけなんだが。
この3行を書いて思うんだが、もしかするとこちらよりゲームのところ向けの内容かもしれない。

PCゲーム・メーカーの「Leaf」が発売した、
これまでの数作品の主題歌を集めたというコンピ・アルバム。
「VOL.」とあるようにシリーズ化されており、現在では3枚目まで発売しているようだ。

現在の「Leaf」がどういう支持層からどういう支持をされているのか知らない。
牧場主がリアルにここの作品をプレイしていたのが「こみっくパーティ」までになるが、
そもそもその頃ですらかなり「やっつけ」でエロゲをやっていた感が今になると思い出される有様。

現に「こみっくパーティ」に関しては1人クリアで挫折した。
ってまあアレに関しては個人的に難易度が高いと思うんだがどうか。
どうか、っても今まで誰も賛同してくれた事がないのでおそらく牧場主が下手なだけ。

個人的に「Leaf」といえば「雫」、「痕」、「To Heart」、「WHITE ALBUM」の4作品。
今でこそ昔に比べるとエロゲの音楽というものが普通に商売として成り立っているが、当時では奇異的だった。

思い出深いのが牧場主がアニメ・ショップでアルバイトしていた頃。
キングレコードが「WHITE ALBUM」の主題歌を収めた8cmシングルを出すに当たり、
当時職場でほぼ唯一エロゲをやっていた牧場主は当時の上司に「これはなんだ?」と聞かれたのを思い出す。

結果として牧場主の進言した数の1/10が発注数として処理され、
当時「絶対足りません、って」と何度も繰り返したのだがそれでも増やした方らしい。
今なら解る。確かに状況を考えると牧場主の方が常識から外れている。CDは特に扱うリスクが高い。

だがそれ以前に、それを納得させられるだけのムーヴメントが存在しなかった、ということだ。
ただ単に自身が「良い曲ですから」とか「ファンの間で評価も高いですから」という理由では判を押せない。
今でなら類似品もかなり多く、比較、判断材料として例示できる商品は枚挙に暇が無い。そういう意味では楽なのだろう。

ただし、エロゲに触れない方にとってみれば玉石混合も甚だしいはず。
たまに聞かれるのだが、「Aという作品はBという作品とどう違うの?」と聞かれても、正直「類似品です」としか答えられない。

これはもう、エロゲの業界が齎した功罪なのだろうと思う。

ちなみに「WHITE ALBUM」のシングルはバカ売れした。
あの8cmシングルの成功が無ければ今の状況が無いとは言わないが、数年は遅れていた。
そしてもちろん、物珍しさもあるが、楽曲としての魅力というものが大前提、そして根底にあることは無視できない。

元々「雫」の頃からBGMの評価は高かった。
エロゲのサントラというものが商品化されるなど夢の話だった頃だ。
CDやFDから無理矢理音楽データだけを引っこ抜いたりしたので音質が悪いのは当たり前。
だがそれをさせるだけの魅力があり、そしてそれが「Leaf」の武器の1つだった。確か7〜8年前の話になると思う。

「雫」の後「痕」を発表し、「ビジュアル・ノヴェル」という形式が一気に流行りだす。
その傾向の頂点に立ったのが「To Heart」であり、ぎゃるげの完成度というなら「同級生2」と覇を競う作品だ。
その後もそれほど間を置かずに発表したのが「WHITE ALBUM」であり、この作品が「Leaf」のいいアクセントになっている。

「Leaf」の果たした役割は実は「Key」よりも数倍大きいと思っているが、その辺はまた機会があればゲームのところででも。

てかエロゲはもうそんな昔のことしか語れないし・・・。

「To Heart」ではじめて主題歌を採用して以降、現在の最新作「天使のいない12月」まですべてで主題歌を採用している。

実はこの「主題歌集」、エロゲ・メーカーでは「Leaf」が唯一無二だ。

だ、といってもしかするとあるかもしれないが、
単一のメーカー、販売元が総締めていないメーカーでの主題歌集はここだけじゃないか?

「Key」ですらその音楽の地位は非常に高いところにあるが、
あそこは元々輩出作品数が極端に少ないのでこういったことは出来ない。
だから「ビジュアル・アーツ」としてなら何かあるのかもしれないが、「Key」としては存在しない。

そして、この主題歌集というのを1つの商品として売り出せるのも「Leaf」以外に無いと思う。

それほどに1つ1つの楽曲が高いレベルにある。いや、あった。

ここでようやく「VOL.2」の話になるが、これに収録されている作品の半分を知っているくらい。
「こみっくパーティ」から「誰彼」までで、「うたわれるもの」になるともう解らない。サントラは買った気がするが。

「Kaya」の楽曲に関しては心配していない以前にアルバムも買ったくらい。
その1st、「Kaya」(Kaya)をもってして解散してしまったが、やっぱり群を抜いているなぁ。
楽曲の質に関してもそう落ちた印象は無いんだが、とにかくボーカリストに何ら魅力を感じないのはどういうことか。

「運命−SADAME−」(元田恵美)なんかは曲は良いんだけどなぁ。
なんつーか吹っ切れてない、というか変にお高く止まってるところとか違和感を感じる。
そういう意味で「I’ve」のボーカリストはプロ魂を感じるし、ボーカリストとしての技量はともかく、好感を持てる。

一発だけの素人が歌ってる方がまだ聴ける。
変に曲が良い分、どうしてもボーカルの違和感が拭い去れないのがキツい。

ゲームでもプレイしてりゃ印象も変わるのだろうか、「POWDER SNOW」(AKKO)みたいに。無理か。

あ、でも「Kaya」の曲を聴いてて気付いたんだけど、これってリマスタリングしてるんだ。
なんか、そういうところに凝るんだったら直送でいいから他の曲をリアレンジしてほしかったなぁ。全部豆田さんで。

という「2」のお話でした。マスターズ最高!()。

ちなみに「3」になるとどうしたものだろう。
「Loutes」も「天使のいない12月」もどっかにあるぞ、確か。
ゲームとして楽しみたいからプレイ後に聴くんだろうなぁ。
いつなんだそれは

今の「Leaf」ってどうなってるんだろう。特に興味も無いが。


第162回4月27日(火)
神と名を呼ばれるくらいなら、私は全てを敵に回すだろう。

今日は久々にCD屋に行った。
久々に、そうだな、2〜3ヶ月ぶりくらいじゃないだろうか。
今年は、1年をかけて未聴のCDを無くそうと決めているので、故意に避けているのだ。

実は今日、「CLANNAD」のためにDVDドライブを買いに行った。
京都近鉄にある「ソフマップ」までなんだが、ここの階下にチェーンの新星堂がある。
ここへは平均化すると月に1回くらい行っていたのだが、今日行くとコーナーがガラリと変わっていて驚く。

ちょっと探していたコンピ・アルバムがあって、
いそいそとヒーリング、ニューエイジ系のコーナーへ行くと、
そこが一面ジャズ・コーナーになっていて、ってそれに気付くのに数分かかった。

アホだ

あと気のせいかトランス、ダンス・ミュージックが無くなっていた気が・・・。
確かに最近はもう買うことって少ないんだが、それでも毎回行くたびにチェックしていたのに。
「I’ve」関連の「FISH TONE」(FISH TONE)とか「TRANCE MAGIC」(V.A)シリーズとか置いてた。貴重。

どこかに移動したのだろうか。それとも無に帰したか。謎だ。

時間もそれほど無かったのでブラリと回った程度なんだけど、
どういうわけか欲しい作品がほとんど無くて、そっちにも驚いたりした。
直前に5枚まで!と心していたのに、5枚も無い。つーか、結果として買ったの2枚だし。

確かに欲しい作品は押し並べてマイナーなものが多い。
間違っても「はなうたち。」(村上ユカ)なんて置いてないだろうし、置いてたら多分暴れた(
コラ)。

「ダブル・フェイマス」のライヴ盤とか、
「空気公団」のラスト盤とか、インディーズが多いし。
でも「バッファロー・ドーター」の新作くらい置いて欲しかった。売り切れかな?

あと「羽」(KOTOKO)の限定版、
「ソフマップ」には無かったと思うが、こっちには数枚あった。
これ、後日価値がつくか過剰在庫で笑いものになるかのどっちかだと思ってたけど、前者だな。

買ったのは宇多田ヒカルのベスト盤と「ACIDMAN」の新作マキシ。
前者は結局買わないだろうな、と思っていたのだが、あまりにも何も無いので買った。
アーティストとしての彼女は好きだが、それ以外では言動の全てを含めてハッキリ言って嫌いだ。
歌番組に出ているところとか正直観たくないし、観ない。実はそんなアーティストって個人的に宇多田以外にいない。

「DEEP RIVER」(宇多田ヒカル)は確かにすごい。
今でも日本の歌モノアルバムならもしかすると持ってる中で最高の作品かもしれない。
もちろん「好きな」順位と「出来」の順位では異なるが、これ以上の作品ってそうそうないはずだと今でも思っている。

でも、それ以前の作品は持ってないどころか聴いた事も無い。
ただ単に興味が無いだけだが、そういうところを含めてよく解らないアーティストだ。

「ACIDMAN」はたまたま見つけた。3月の頭発売なので新譜か。
アーティスト・タグの「ACIDMAN」のところを1枚1枚チェックする。CCCDか否か、だ。
これもダメー、これもダメー、と取り出しては戻し、取り出しては戻ししていて最後の1枚が買った作品。
手元に無いので作品名は忘れたが、CD−EXTRA仕様で非CCCDというのは「Slow View」(ACIDMAN)と同じ。

いただきましょ?渡辺謙?)。

「ACIDMAN」は全楽曲聴きたいんだけどなぁ。
音質よりもプレイヤー壊す危険性を考えるとどうしても否定的にならざるを得ない。

あ、言い方間違えたね。

それはCCCDのせい「かも」しれない、だ。

ふざけんなバカヤロウ

どこの世界に「これを再生したのが原因でプレイヤーが壊れないと断言できない」製品があるんだ。

ってこの怒りの矛先は誰でもない、音楽ファンなんだけどね。そこが辛い。

凍結前の最後の更新なのでまだ書こう。

今日「追憶の破片」(霜月はるか)を聴いた。
結局「あした出逢った少女」というのが何か調べてないので解らないが、
この主題歌、かな?は作曲が「たくまる」なので購入をお願いした作品なのでした。疑問氷解。

相変わらず曲は良いのですよ。
ゲームがぎゃるちっく系な割りにとても骨太で。
イントロからしばらくで「火曜サスペンス劇場!?」と思ったんだが(
)、
やはりスキを見せるとドカンと凄まじいインパクトをぶっ放してくるので注意が必要だ(
解りません)。

そういうところは「二人の場所」(片霧烈火)に似ている。
あの曲ほど素晴らしい、とは正直思えないが、マキシにする意義はある良い曲。

ただ惜しむらくはボーカリストに難癖つけたくなるところか。
つーかこの霜月はるかという人をサッパリ知らないんだが、とりあえずもう少し頑張りましょう級。

いや、一緒にカラオケとか行くと「おお、上手い」と思うのよ、多分。
でも、これで、歌手としてお金取っていいかというと、首を捻らざるを得ない、という感じ。
なんとなく声優の堀江由衣に似ている、といったらどっちのファンが怒るのだろう。どっちも一緒な気もするが。

声質とか歌い方とか結構似てると思うんだけど。

でもね、「二人の場所」にしてもこの曲にしても、
ボーカル曲としてかなりボーカリスト泣かせな曲だとは思うんだよ。
2つの曲とも、2人がもうどうしようもないくらい無理してる。そうしないと歌えないから。

だとすると、この「たくまる」が本気になったらどんな曲作るんだろう。
逆にボーカリストに恵まれれば、と思うとその辺割り切れない思いがある。何様なんだ。
だからそういう点で「Moon」(Lia)はアレンジとしての参加だけど、際立ってる。アレンジも上手いよこの人。

麻枝准の曲はアレンジャーの顔でガラリと色合いを変えるから説得力ないかもだけど。

もうちっとコーラス・アレンジを、
というよりは重厚なものが好みだからか、凝って欲しかったかな。
わざわざコーラスにクレジット載せるくらいだからこの人は有名なのだろうか。知らないけど。

あんまりコーラスに厚みかけるとボーカルの個性が希薄になるから、
そのあたりの匙加減というのは非常に難しいとは思うのだが、ぜひに(
何をだ)。

次に書くのは「羽」になるのかな。
何だかんだ言ってもう10周近くは聴いたし、聴けるだけの質は間違いなく。

「FISH TONE」こと中坪さんアレンジの「痛いよ」がすこぶる好みで。

などなどを次回に。


第163回5月17日(月)
時に人は、現実にすら酔ってしまうものだ。

少し語る時間を下さい。

「メグメル」(riya)。

「CLANNAD」のOP曲。
とはいいつつゲーム中これを聴けるのは随分経ってから。
そういう意味で、あのOPムービーと合わせてかなりプレイヤーの深層心理に影響を与える。

どこか坂本真綾に似てる。
声質は全然違うけど、歌い方がとても。
歌唱力に関してはさすがに比べてはいけないが、
それでもゲーム・ミュージックの主題歌を思うと文句なく、かなり上手いと思う。

根底にサイケデリックな、加えて疾走感を演出するビートの元、
OPムービーに合わせるためだろうか、ちょっとおかしな、というか珍しい構成。
随所に散りばめたコーラス・アレンジとか、さすがに練られているな、と思う。で、この人は誰?

「−影二つ−」(riya)。

同じく「CLANNAD」のED曲。
とはいっても「farewell song」(Lia)ほどありがたみはないかも。
このゲーム、「AIR」と違って性質上何度もこのED曲を聴く機会に恵まれるしね。

まあそれは曲とは無関係だし。

作詞が「魁」、作・編曲が戸越まごめ。
これまで「Key」のボーカル曲はそのほとんどで麻枝准だったんだけど、
今回、この曲に関しては同じくゲームのシナリオ担当である「魁」氏が作詞を担当したモヨウ。

戸越さんの楽曲らしく、随所で波のように盛り上げ、盛り下げを繰り返し、
相変わらずサビ直前の弾けるような演出は、はじめて聴いた瞬間、氏の楽曲だと解る。
あとこのラストは大好き。この「溜め」がとても好きなのよー。ありそうなのに実はあんまり聴かないのよねー。

「Ana」(Lia)に関してはコメント不可。
そしてもう1曲のボーカル曲については語ってはいけないだろう。
ある程度時間を置いて、ほとぼりが冷めたら、いつか語りたいと思う。この曲だけは。

作詞、作曲は「Key」こと麻枝准。プレイ中の方がおられたらナニなので、それだけ書いとこ。

ここからはインスト曲。

「渚」。

作曲は麻枝准。
真っ先に「やれれた!」と思ったのがこの曲。
この人、書く曲がすべて尖ってるので、折戸さんのように日常曲が書けないと思う。

「CLANNAD」といえばこの曲。
「Kanon」といえば「pure snows」のように、
これはもう、「CLANNAD」という1つのゲーム作品の代表曲という扱いでいいと思う。

古河渚というヒロインのテーマ曲ではあるが、
このゲームの根底はこの曲に終始しているといってもいいかもしれない。

なんとなく麻枝さんかなぁ、と思っていたが、
クリアしてみると、「こりゃ麻枝さんでないとダメだわ」という結論に至る。

クリアした人なら頷いてくれるだろう。

時間と共に肉付けをしていく構成なんだけど、
とりあえずイントロのさりげない数音でノック・アウト。ダメだ、マジで。

「は〜りぃすたーふぃっしゅ」。

作曲は戸越まごめ。
これ、「CLANNAD」の全楽曲中一番良く出来てないか?
おそらく牧場主がメチャメチャ好きなだけなのかもしれないけど、これ、すごく好き。

風子のテーマ曲だけど、非常に合致してる。完璧といって構わない。
リズミカルでいてファンタジック。まるで遊園地にいるようで、よくこういうの作るなぁ。感心する。

「町、時の流れ、人」。

作曲は折戸伸治。
はじめて聴いた時、「pure snows」のようだと思った。
このテの曲を書かせれば3人の中で一番だと思う。伊達に長くやってないよね。

曲名がかなり突っ込んだモノだけに、
作品としてこの曲の位置付けはかなり重要な位置にある。
プレイヤーのテンションをかなり低い位置までもってきて、それを維持させる。
ゲームのプレイに邪魔にならないように、でも必ずテキストや演出と融合させないといけない。
メチャメチャ難しい指定だと思うんだけど、さすがに「Key」の音楽といえばの折戸さん、確実に作ってしまう。

アレンジは難しい・・・いや、いじれないかな。ほとんど固まってしまってる。

「同じ高みへ」。

作曲は麻枝准。
物悲しいのに前向きな曲構成が憎い。
どこかで「麻枝准の曲はピアノで簡単に弾ける曲ばかり」とあった。

誰か!何が)。

「空に光る」。

誰だろ。麻枝さんっぽい。
でも「双星」を考えると戸越さんかも・・・。
必殺泣かせ系。目の前でこんなの弾かれたら暴れる(
コラ)。

「雪野原」。

これは折戸さん、だと思う。あんま自信無いけど。
これも作品の根源に関る曲。というより、そういうシーンで流れる曲。
これ、色んな語り方がされてると思うけど、本来の提示したかったテーマって、一貫してるよね。

感想は書いてる途中なんだけど、
書いてても、どう書いても、自分で納得できないだろうなぁ。

また機会があれば。

バカだと蔑まれようが、サントラが出れば2万でも買う。


第164回5月18日(火)
誰に間違いだと言えるんだ。否定される信念をしてなお、そう言えるのか。

最近、本当に新しい音を聴いてない。
まずCD屋へは意識的に行かないようにしている。
未聴作品を減らしていきたいし、そもそも「どうしても」という作品が無い。

宇多田ヒカルのベスト盤は案の定行方不明という結末。
なぜか「陰陽座」の最新作がやはり未開封のまま部屋の片隅で救助されて驚く。
そうでなくても今は「CLANNAD」の初回版特典のアレンジ・サントラを聴き倒してる最中でもあるし。

というわけで、その前に聴いていたのが「羽」(KOTOKO)。

「I’ve」でのメイン・ボーカリストといってもいい人。
ファンの間では熱烈、というか正直ちょっと引くほどの人気を誇る。
まあ人の好みをとやかく言わないが、牧場主はもっと深い艶のある声のが好き。

「MOMO」とか。

まあそんなことはどうでもよく。

そんな「KOTOKO」の、ソロとしてのメジャー・デビュー盤。
サウンド・プロデュースはもちろん「I’ve」だが、半分以上が自身の作曲という内容。
もともとボーカリストではなくシンガー・ソングライターとして活動していた人なので当然といえば当然か。

これまでに「空を飛べたら・・・」(KOTOKO)という自主制作盤を発表しており、
その作品は確か全楽曲で作詞・作曲を手掛けていたセルフ・プロデュース作だったと思う。
残念ながらCDがどこへ行ったかまったく予想も想像も出来ないので記憶にあやふやな点がある。最悪。

そしてこの「羽」。マジで売れたらしい。
発売直後のオリコンのアルバム・チャートでは7位とか8位とかだったとか。
の割りにはメディアへの露出が全然無く、一般としては声優とかそういった捕え方をされているのだろう。

正直に言うと、メチャクチャ欲しい、という作品ではなかった。
もちろん「I’ve」なので買わないという選択肢は存在しないが、まあ後回しでも、と。
これがコンピ・シリーズの最新作だったら親の葬儀を蹴ってでも買いに走るところだが(
親不孝)、
繰り返すが「KOTOKO」自身に、個人としてそれほど魅力を感じていないので、数日経ってからの購入となった。

とまあここまでファンにはケンカを売るテキストを続けてきたが、
そもそも牧場主、この人の作詞、作曲の腕というのは実は結構認めている。
そりゃ「I’ve」という超がつくプロフェッショナルが背景にあるからこうも悪く書くわけで、
これが「I’ve」とは関係ナシに、ただ1人の女性シンガー・ソングライターとしてなら・・・。してなら・・・。

うーん(ケンカ売ってんのか)。

そもそも購入意欲を下げる要因が、
この「羽」の中の半分弱が既出曲、ということに尽きる。
「疾風雲」、「ひとりごと」、「羽」、「Lament」、そして「カナリア」。5曲が既出曲。

そりゃ、「ひとりごと」と「疾風雲」の2曲は解る。
これはコミケで限定発売された作品だから、むしろ収録したことは好感が持てる。
「羽」と「カナリア」は「空をとべたら・・・」の同楽曲をリアレンジしての収録。これも収録して正解だろう。

そもそもアルバムの「羽」自体が、楽曲の「羽」を元に作られていて、
この曲を気に入った高瀬一矢がぜひにこの曲をテーマに据えて、というような内容の記事を読んだから。

「Lament」も収録して良かったと思う。
これはもう、メジャーにた対しての挑戦状的な位置付けだから。
この曲が最もメジャー受けするはずだし、「KOTOKO」という人物を披露するのにうってつけの曲だ。

ああー、そう考えるとこの既出曲は当然の帰結なわけか。
逆に見ればオリジナル曲が6曲も7曲も聴けるわけだから、絶対買うよな。
既出曲もすべて元の作品からリアレンジされているので、そういうところもちゃんとファンを大事にしてる。

楽曲単位でのコメントは機会があれば書こうかと思うけど、
とりあえず、1枚のアルバムとしてのコスト・パフォーマンスはちゃんと約束してくれる。
「I’ve」の魅力は語り尽くせないほどに多いが、その中でもこういうファンの目線での製作には本当に嬉しい。

購入をオススメしますか、という問い掛けには、特に悩むことなく頷こう。

それだけの質はちゃんとあるから。

でも通常版でいいと思うよ、ファン以外は。

最近本当に音に対しての欲がなくなってきたなぁ。
もうずっと「アカリ」(村上ユカ)聴いてるし。そろそろ飽きてもらわないと(
)。
そうえいえばこの村上ユカも次回作が決定したようで、これは知人の結婚式を飛ばしても買いに走ろう。

もちろん冗談ですぞ。本気に取られかねないけど。


第165回5月22日(土)
探そう。確固たる目的があるのなら、探すべきだ。

CD屋へ行ってきた。
いや、正確にはやっぱり違うんだけど。
仕事で必要なものを買いにデパートへ行って、そのついでに。

比較的時間があったので全体的に見て回った。
しかし、やはりどうしても今欲しい、という作品はほとんど無かった。
結局買ったのは3枚で、「バッファロー・ドーター」の新作とかいつ買うんだろう、本当。

えと、まずは「アラニス・モリセット」の4枚目新作。
洋モノって歌モノに限ってはほとんど縁がないんだけど、どういうわけか彼女の作品だけは聴いてる。

今作も正直に言うと悪くはないけど、という印象。
もちろん歌唱力とか、語る以前のものなのでそういう意味では安心だけど。
曲名は覚えてないんだけど、1曲目と2曲目が好きかな。「EVERYTHING」よりもこの2曲が好き。

あとは上原ひとみという人のアルバムを買いました。
ジャズ・ピアニストなんだけど、オススメいただいたので興味本位で。
新作らしく猛烈な勢いで並べられていて、全然知らなかった自分の無知さにも驚く。
ジャケットを見ていて、まだデビューして間もない事を知り、余計に興味が湧いて、購入。まだ未聴ですが。

あとは「COVER GIRL」(つじあやの)を。
この人、詩より歌より曲のライティングに好印象なんだけども、
ここのところずっとCCCDなので買う気にならなかった。今回は非CCCDでちゃんとCD。

作品名通りカヴァー集なんだけど、
彼女の牧歌的であり、でも芯の通った揺るぎない心地良さみたいなのが感じられれば、と。

別にしなくてもよかったような報告でネタを潰してみました。


第166回5月27日(木)
私の道は、私が作ってきたのだと思っていた。思い上がりだとは、思わなかった。

特に更新するようなネタもない。
ならしなくていいとも思うんだが、日記が競馬期間。
あと反響が集まったから、という理由ではあるがマジックを連日更新しており、

まあ、ここも更新しないとダメかな、と(コラ)。

さて、ネタはないかとチャートを覗く。
一応シングル、アルバムの両方を見たのだが、うーん。
いや、悪く言うつもりは無く、そもそも聴きたいと思う曲がすごく少ないだけ。

シングルの1位は「GLAY」。
まだ音楽やってるんだなー、とさえ思う。
これは悪意ではなく純粋な感想なので怒らないでね。
って昔の「GLAY」の人気はすごかったんだよ。それはもう、すごかった。
今の「オレンジ・レンジ」くらいすごかった。「I WiSH」くらいすごかった。今の「モー(
)」(超略)。

うん、もう、どうでもいいよ

って「オレンジ・レンジ」って人気なんだね。
確かにすぐ彼らだと解るのは個性だと思う。別に好きでも何でもないが。
チャート見ていて「何か1枚プレゼントしてあげる」といわれても欲しい作品ってのがそうない。

むしろCCCDだとプレーヤーへのテロなので御免被りたい。

「涙」(ケツメイシ)かな。彼らは好きだし。
いや、彼らはどうでも良くて、彼らの音楽がとても好き。
あとは本当にどれも結構です。29枚すべてが嗜好とは別方向を行く。

アルバムも・・・。
山口百恵のトリビュートには興味があった。
中森明菜とか歌ってたしね。彼女以外どうでもいいけど。
なのにCCCD。まあもう悪く言うのも飽きたけどせめて再生保証はして欲しい。

あと「アヴリル・ラヴィーン」って舌噛むんだけど

「ビン・ラデ(略)」ってこのネタ多いだろうなぁ。

しかも死語だし。ビン・ラディ〜ン。


第167回5月28日(金)
最後の意地、だったかな。私が私であるための。

金曜日の夜は大体行動が決まっている。
お酒を呑みながら未聴(
未開封)のCDを流す、というものだ。
今日もご多分に漏れず、その孤独で自らの交友関係の狭さを憂れう夜だ(
嫌過)。

放っておいてッ!

・・・。

ああ、でも放っておかないでッ!

誰か牧場主に予定をくださーい!

コホン(咳払)。

「ブレイン」(上原ひろみ)を流しながら。
名前も知らなかったのだが、ジャズ・ピアニストの2nd、らしい。
購入のキッカケはオススメいただいたから、が100%。それ以外に手に取った理由は無い。

のだが、いくら牧場主でも無作為に買ったりしません。
ある程度以上、これはリアルでもネットでもだが、お付き合いがあって、
その人の音楽に対する思いとか姿勢みたいなのが牧場主と重ならないと、手に取らない。
簡単に言えば「知らない人からオススメしてもらっても無視するが、信用の置ける方の発信なら」、というものだ。

今酔ってるからあんまり突っ込まないでね?(コラ)。

で、「ブレイン」。

1曲目でのけぞった()。
「え、これジャズ・アルバムじゃないの?」と。
ジャズ風味なテクノ。それもかなーり聴く人の斜め前からの演奏。
ジャズ聴きの人がこれをどう思うかは解らないけど、テクノ聴きならハートを鷲掴み確定。

そっから2〜3曲目がかなり「ジャズを知らない人がジャズという言葉から連想する音楽」なので痺れる。

これは牧場主がジャズという分野をほとんど知らないからこう書く。
ムーディーでいて情緒溢れる、なんというか、これを20代半ばの人間が演ってると思うと・・・。
かと思うと良い意味でチープな、コミカルな曲もあったりして、抱いていた敷居の高さ、のようなものはほとんど感じない。

つーかライナー・ノーツを読んで知ったんだが、
元々は欧米でかなりの評価を得ていた人らしい。手にしたCDも洋モノの輸入盤だ。

ジャズは多分、音楽のジャンルとしては1番知らない分野だと思う。
これは「ジャズはリアルでなんぼ。目の前で、生で演奏を見てこそ」と思っているからだろう。
これは「ブレイン」を聴き終わったあとでも変わらない。音楽のジャンルとして唯一、クラシック以上に、そう思う。

そもそも「LEGEND OF THE PURPLE VALLEY」なんかは実にクラシックっぽいし。

どことなく、「菅野よう子っぽいです」と仰っていた意味は解った。
間口が広過ぎる。聴く者の感性が本人のその領域には絶対に踏み込めない種類の人だ。
天才肌、といえば一言で済んでしまうかもしれないが、そもそもこの言葉は好きじゃないので使いたくはない。

良い意味で唯我独尊。

ただ惜しむらくは、やっぱりこれを生で、目の前で聴きたい。

今ウイスキーの水割りでこれを聴いてるんだけど、ダメだね。
もう、このまま連れさられそうな感じがする。しかも抵抗もしないだろうなー。

ジャズか。

・・・。

ジャズか。

・・・。

ジャズなのかッ!?錯乱)。

今度CD屋行ったら1st買おう。


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