音楽のお小言


第136回11月1日(土)
燻っている頃に手を打たねば。燃え盛ってからでは遅い。感情とはそういうものだ。

「LAMENT/OUTFLOW」(I’ve)が出たのでMDを作った。
基本的に音楽は車で聴くため、ケース交換の必要が無いMDはとても便利だ。
しかしCD→MDに直結する作品はそう多くない。MDメディア自体が何枚あっても足りないからだ。

「I’ve」に関してはもう何枚目かも解らない。
4枚目くらいまでは覚えているし、それらも残っているはずだが、もう忘れた。
今収録している最中なので、これを機にここに曲目を掲載してみたい。MDは80分のものだ。

1.Now and heaven(島宮えい子)。
作詞・作曲:高瀬一矢、編曲:中坪淳彦という、今では珍しい組み合わせ。
やっぱり「I’ve」の中で好きな楽曲を1曲だけ、と聞かれたならばこの曲と答えると思う。
ファンの間でもあんまり人気が無いんだけど、中坪さんのアレンジが胸を突く。綺麗だけど、どこか虚ろで。

2.Treating 2U〜wrap up style〜(MAKO)。
作詞・作曲:高瀬一矢、編曲:中坪淳彦。「1」と同じ。この頃までかな。
多分、この曲を外せる人はいないと思う。どういう人でも、この曲は必ず入ると思う。
原曲はもっと尖ったバンド・サウンドでボーカルも男性なんだけど、さすがにこっちのが好きだわ。

3.Wing my Way(KOTOKO)。
作詞:KOTOKO、作曲・編曲:高瀬一矢。
「KOTOKO」のボーカルはいくつか種類があるけど、この曲のようなボーカルが好き。
わざわざギターにスタッフ表記するくらいだから、間奏などでのギター・ソロも聴き所。上手いね、どうも。

4.DROWNING(MOMO)。
作詞:KOTOKO、作曲・編曲:高瀬一矢。
「KOTOKO」を一気に見直したのがこの曲の歌詞。
あとやっぱり「MOMO」のボーカルが好きだ。「I’ve」の中で唯一艶がある。
間違ってもライトな曲には合わないんだけど、こういうディープでダークな曲風には、ね。

5.僕らが見守る未来(詩月カオリ)。
作詞:KOTOKO、作曲・編曲:中沢伴行。
曲としてはオーソドックスなんだけど、どうにも心に残る。
詩月カオリの声質がアレなんだが、個人的には結構合ってると思うし、そう下手でもない。

6.LAMENT(KOTOKO)。
作詞:KOTOKO、作曲・編曲:高瀬一矢。
アルバムの中での核爆弾。オリジナルでこういうのやられたら堕ちる。
崖っぷちで開き直ったような歌詞もギリギリながら両手を挙げて評価できる。
歌詞もそうだがボーカルもどこかひねた、突き放した歌い方で、味が出てる。すごいよこの曲。

7.Wind and Wander(川田まみ)。
作詞:KOTOKO、作曲・編曲:中沢伴行。
いくつか「5」と通じるところもあるけど、こういうオーソドックスなのが好き。
難を言うならボーカリストの方で、無理矢理なファルセットとかちょっと・・・とは思う。
でも伸びの軽やかさ、という点では「I’ve」のボーカリストの中でも上位だろう。声質も良い意味でニュートラル。

8.Velocity of sound(MOMO)。
作詞:KOTOKO、作曲・編曲:中沢伴行。
わっかりやすー、とか言われそうねぇ(
溜息)。まだ大好き。
中沢さんの曲は良い意味でも悪い意味でも解りやすい音作りなんだけど、
でもその分安心して聴ける。アレンジも秀逸なのでそうそう飽きが来ない。むしろ問題は歌詞だ。

9.明日の向こう(KOTOKO)。
作詞・作曲・編曲:高瀬一矢。うわお。
「KOTOKO」のボーカル曲ではこの曲が一番好きだな。
疾走感溢れていてこの曲を聴くと永遠に「I’ve」から離れられないだろうな、と思う。
サビ直前のブレイクがなんとも言えず、憎いくらい上手く、美味。要所要所に入るバック・コーラスがどうにも。

10.I Pray To Stop My Cry−NINE BALL mix−(MAKO)。
作詞:KOTOKO、作曲:高瀬一矢、編曲:中坪淳彦。ブックレットには載ってないけど。
「LAMENT」(I’ve)に収録された同名曲のリミックス。ボーカルはアレンジ版「T2U」の「MAKO」。
つーか歌上手ぇ。歌唱力は「Lia」と並んで双璧。声の強弱、間、呼吸法、表現力、どれもプロ級。というかプロのはず。
他のボーカリストに比べてビターな分、声質は好みが分かれそうだけど。曲は中坪マジック。この曲ではこのアレンジが一番。

11.SWAY(詩月カオリ)。
作詞:KOTOKO、作曲:高瀬一矢、編曲:中沢伴行。
このコーラス・ワークは高瀬さんなのか、中沢さんなのか。
「diRTY GiFT」(I’ve)では「砂漠の雪」(MELL)の人気がダントツだけど、
牧場主はこの曲の方が好き。全然トランス的でないのに油断すると脳天を揺さぶってくる。
あの声質の詩月カオリを嫌いになれないのはこの曲のせいだろう。どこかノスタルジックで、「I’ve」の中では異質。

12.砂漠の雪(MELL)。
作詞:MELL、作曲・編曲:C.G.mix。
ファンの中では「I’ve」を通してこの曲が5指に入るほどの人気。
メロディーはキャッチーで、これが「知識のある人が作るトランス・ポップ」。
えーべっくすだかえっくすべっくすだかも見習っていただきたい。CCCDの時点でアウトだけど。
予断を許さない淀みの無い曲構成なんだけど、良い意味でボーカルと曲のアンバランスさが耳を引く。
この曲もサビ直前の間がとても心象に残る。「I’ve」の良さは「作り手が歌の聴かせ方を知っている」ことだと思う。

13.Senecio(詩月カオリ)。
作詞:KOTOKO、作曲:中沢伴行、編曲:中沢伴行、wata。
中沢バラード。「I’ve」の中でも1、2を争うくらいのロマンチックな曲。
曲もそうだが、歌詞がこれでもかというくらい、赤面するくらいのロマンチックさ。
そういう曲に合うのが詩月カオリのボーカル。でもこの人、自分の歌の聴かせ方を知っている。
編曲にギタリストの「wata」氏の名がある通り、この曲ではギターも聴きどころ。色んな要素が1曲に詰まっている。

14.snow angel(KOTOKO)。
作詞:KOTOKO、作曲:高瀬一矢、編曲:高瀬一矢、wata。
まだ回数を聴き込めてないけど、良い曲であることに異存はないし収録。
異様に軽妙なイントロでどうかと思ったけど、意外と素直な曲で安心。でも最近では珍しい。
あと曲構成そのものがちょっと異質。Bメロ入った時とかの心地良い違和感とかはただ感服するだけ。
で、やっぱりギターも聴きどころ。でも「KOTOKO」のこういう歌い方は好きじゃないかな。無理矢理感がどうも。

泣きたい思いでかなりの曲を削って全14曲。これが現状のベスト。
もちろん「I’ve」の全楽曲を知ってるわけではなく、まあ感覚で3/5くらいなんだろうけど。
この14曲で79分12秒。だいたい82分ほど入るがこれが目一杯。てかよくぞここまで使ったという感じ。

でも「time rolls on...」(KOTOKO)は入れたかった・・・。
「砂の風」(島宮えい子)とか、「birthday eve」(SHIHO)なんかも。
「ひとりごと」(KOTOKO)と「疾風雲」(同)は共に7分を超えるのでハナから諦めた。

この曲目を眺めているとどういう曲が好きか一発だな。

しかし・・・自己満足甚だしいな、今日のは。


第137回11月6日(木)
好きな事を好きだと言いながら実行できる行動力は、それだけで尊敬に値する。

CD」を更新したついでにここも書こう。
ちなみに「CD」の更新率が遅いのは「LAMENT/OUTFLOW」(I’ve)のせいと、
まああと単純に面倒くさいという理由による。あそこは年末予定の音楽大賞のためだけにあるしな。

今日CD屋に行ってきた。
フラリと立ち寄っただけなので特にお目当てはなく。
何もなかったら竹内まりやのセルフ・カヴァー集を買おうと思っていたくらい。

結果的には「フルーツ&ルーツ」(ワイヨリカ)と、
そして今回のネタ、「LOVE」(中島美嘉)を買ってきた。

改めてどう形容していいか解らないくらいのボーカル。
こと「歌う」というのみで語るなら、もしかして日本で何本かの指に入るのではないか。
まだ「歌わされてる感」が拭えないのでそこから一歩踏み出たら、もしかすると、本当にもしかする。

多分、系譜を辿るなら唯一山口百恵に辿り着ける存在。
個人的には、この系譜は中森明菜を経て、彼女に至っているのではないかと思う。

一通りこの2ndアルバム「LOVE」を聴いて、いくつか感じた事がある。
とても気に入った点と逆の点があるが、さて、どちらから記そう。難しいところだ。
褒めて落とすとマイナス面が強調されるし、逆は逆だ。書き方によってはいらぬ誤解を生む。

まずマキシ買い続けてる人からすれば、何の面白味も感じられない構成。
新曲もあるにはあるものの、満足できる数ではないに違いないし、かなり落胆モノだと思う。
牧場主などはアルバムを買うだけなのでそうでもないが、それでも既出曲が多い。いや、多すぎやしないか。

アルバムってそういうもの、と割り切ればそれまでだが、
どうにもA面曲ばかり集まっているので聴いていて疲れる。これも言葉がキツいか。

何しろほぼ全曲、ほぼ、もいらないかな。
全曲がラヴ・ソングで、そういう意味でも辟易する。
そりゃ作品名が作品名だけにこういうコンセプトなんだとは思うが、
しかしこれだけ愛だの恋だの好きだの愛してるだの連発されると食傷にもなろうというもの。

あとちょっとうるさい。
うるさい、という言葉には自分でも抵抗を感じるが、
どうにも曲をいじってる印象が強い。この辺好き好きだが、あまり良い感じはしない。

単純に音数を少なくしろだとか、バラード歌えとかそう言う意味ではなく、
なんというか、本当に聴いていて疲れる。曲が悪い意味で尖りすぎてるからかなぁ。
だから軽くBGMとして流せる作品ではなく、真摯な態度で曲と向き合うことを要求される。

それでも、この作品は今年聴いた中で3指に入ると思う

これだけ悪く書いて終わったら告訴モノだもんな。

とにかく素ン晴らしいボーカル。
なんだこりゃ、という感嘆しか出てこない。
この言葉を「才能」と片付けてしまうとそれで終わりだが、
逆に言うとその言葉以外でどう表現していいのか解らない。それほどの個性を持つ。

憂いと艶。どこまでも突き抜けるかのような圧倒的な声量と、表現力。
曲に憑依されるのかあるいは逆か、完璧に融合させるだけの自在性。これがプロなんだろう。
「Love Addict」のようなジャズ寄りの曲ですら何の違和感もなく、不自然さも感じさせず、歌い切る。
いや、この曲はもう中島美嘉以外で歌い切ることは出来ないんじゃないかとすら思えてしまう。そう思わせる。

「雪の華」、「愛してる」、「FIND THE WAY」のような曲はもう十八番。
この辺になると曲の作り手の腕が試されるが、彼女の声を引き出しているとても良い曲だ。
特に「雪の華」はすごい。切なくもあり、痛々しいまでに愛しくもあり。こういう歌い方されると作り手は嬉しいだろうなぁ。

あとやっぱり河野伸っていい仕事するなぁ。好きだ。


第138回11月13日(木)
私の理想郷はここにある。あなたのそばの、ここにある。

「Short Circuit」(I’ve)の試聴データを聴いた。
普段「I’ve」ですら音を落とす事をしない。正確にはしなくなった。
特にこれといった理由はないんだが、探すのが面倒だというのが一番だろうか。

本当に信者なのか。

そんなことはどうでもいい。
結構話題なのでこっちからリンク張りません。面倒だし(
コラ)。

まず悲喜交々色んな意見のある曲。
「Pure Heart」(AKI)の詩月カオリヴァージョン。
率直に牧場主の、さらに直感的な意見としては、肯定に回る。

つーか、こっちのがいいかも。

それほど際立って目新しいアレンジじゃないけど、
よりクリアな印象を受けるので、曲としてはボーカルに対しての依存度が大きくなってる。
詩月カオリ自身はひどいところになると「AKI」の代替品だとか言われてるらしいけど(
らしい)、
まあ声質は通じるところはあるし、その意見も解らなくはないんだが、いくらなんでもあんまりじゃないかと思う。

まあ支持過多だったら逆に否定に回る天邪鬼に言われたくはないか

それより新曲の「レモネード」(詩月カオリ)がメッチャ好き(関西弁)。
系統的には「Senecio」(詩月カオリ)と同じ。スローテンポで刻みが心地良いね〜。
反面同じ新曲の「Short Circuit」(KOTOKO)は強烈なハイテンポ&テンション。表題曲だもんなー。

あとは「Senecio」の中坪アレンジがどう化けるのか。

冗談ではなく今でもまだ誤植だと信じてるんだけど


第139回11月21日(金)
伝えられなかった想いだけが沈殿していく。私を形作るのは、その想い―――。

今年もあと40日程度で1年が終わる。
歳を取ると時間が経つのを早く感じるが、こと秋以降はとても早い。
もはや恒例となりつつある年に1回の音楽大賞を、早ければ年末にアップしたいと思う。

ゲーム大賞の方はプレイ本数が一桁どころか片手の指の並みなので2回で中止した。
CDはそれなりに聴いてるので中止は無さそうだが、それでも以前のようにジャンル別の構築は困難。

去年のアレですら1週間以上かかっていた。
「かかっていた」とはいいつつも期間限定の掲載なので今はどこにもないが。
ああ、でも問い合わせされるとコソコソと一時的にアップしたりしてました。過去2回ほど。

今回は余裕を持って今から準備にかかりたい(早ッ!)。
せっかくCDも整理したので(
未聴とそれ以外に分けただけだが)、
これを機にランクインしそうな作品をサルベージしてここ数日順次聴いている。

今日は久しぶりに「APRIL」(ROUND TABLE feat.NINO)なんかを聴いていた。
当初大いにハマったが少しして飽きが来て、そのまま数ヶ月放置していた作品だ。10点満点中9点。
久々に聴くとやっぱり好きだなぁ、と。ここで色々書いちゃうと後で書くときに困るので書けないが(
それもどうか)。

で、ようやく「Big Wave Sunset」(ROUND TABLE)を聴いた。

今日のネタがこれ(前説長いよ)。

「ROUND TABLE」は、
ボーカル兼ギター兼ベースの北川勝利と、
ボーカル兼キーボードの伊藤利恵子の2人組デュオ。
作詞・作曲は2人ともが出来るが、割合としては北川の方が多い。

「Big〜」は全8曲で¥2,000弱という、
量的にはどちらかというとミニ・アルバムに近い構成。
そのうちのオープニング・ナンバーは1分程度のプロローグ的な曲。

作品名からも解る通り、コンセプトは夏の夕暮れ。
もう少し突っ込んで夏の終わりの、哀愁漂う夕焼け、というイメージかな。

全7曲なんだけど、とても多才な音楽。
お特異のフレンチ・ポップからボサ・ノヴァ、
ゆったりしたアコースティック・バラード、さらにブラバン的なバンド・サウンド。

まだ数周しか聴けてないけど、いいね、これ。
「APRIL」と比べるとポップ色は随分弱いんだけど、コンセプトに忠実な作風。
前述の通り色々な音楽が、でも明確な世界観の元に作られてるから整合感が高く、聴きやすい。

「APRIL」が好きだから、という根拠ではオススメできないけど、
純粋に良質なアルバムとしては問題なくオススメ。面白い作品だし。
っても牧場主自身が「APRIL」から「ROUND TABLE」に入ったクチだから、その辺は割引いてね。

両者作曲をするけど、牧場主個人は「APRIL」も含めて伊藤さんの音楽の方が好き。


第140回11月23日(日)
回るように、浮かぶように描かれた愛なんだ。

今日はアニメ系の音楽っスよ。
というのもCDを整理して発掘した大好きなCD。

「怪傑蒸気探偵団Vocal Album−WHITE−」(V.A)。

知ってる人は少ないかなぁ?
発売が98年の今頃。もう5年になるのか。
当時アニメ・ショップでアルバイトしていた時に即時購入した1枚。
ちなみにアニメは面白かったが原作はどういうものなのか知らない。その頃から保志狂だったのか。

ボーカル・アルバムといっても、
よくあるように出演声優が歌うタイプではなく、
各キャラのイメージ・テーマを特定のアーティストが歌うタイプの作品。
全13曲。オール独白のオープニング・ナンバーにはじまってOP曲、ED曲を含み、
ラスト・トラックは特筆すべきほどではないが丁寧にアレンジされた「アメイジング・グレイス」で締める。

軽妙なフレンチ・ポップにストリングス・アレンジが秀逸なバラード、
遊び心とシリアスさがちょうど良くバランスされてただお見事なインスト曲など、多彩な作風。

このアニメ、異様にボーカル曲を多用していた。
普通、ここまでボーカル曲が前に出ちゃうとアニメ自体が瓦解するものだが、
この作品はそれを上手く逆に利用できていたと思う。観ていて違和感が全然無かった。

ボーカル曲を見事に作風に迎合させた、といってもいいと思う。

このアーティスト達は今何やってるんだろ。全然名前見ないんだけど。

決して下手じゃないしむしろ上手い方だと思うんだけどなぁ。


第141回11月23日(日)
あの薬指に何もなければ、何かがあったかもしれないけど。

今回は懺悔からはじまります。

日曜日、実は「ソフマップ」まで行ってきた。
特にネタになることもなかったので日記には書かなかったが、
どうして行ったのかというと、CD−Rドライブを買いに、だ。まだ何も言うな。

いや、違うな。買いに行ったのではない。
行った時になんか胡散臭いくらい安いドライブがあったので買ったのだ。

さあ、ここで懺悔だ。

キリ番取ったのに謹製CD−Rがシカトされてる方、お待たせしました

しかもお1人ではないし。
平気で数ヶ月シカト。お待たせしすぎどころのハナシではない。
いや、忘れていたわけではありません。これ本当。結構、良心が痛んでいた。

テメェが悪いんだろ。

どういうわけかCDに書き込むことが出来なくなった、のが初夏の頃。
でもCD自体は読む。音楽CDだって何の支障もなく再生する。でも、Rに書き込めない。
いや、書き込めるんだが、テストにオーディオにかけてみると、鳴らない。つーか、中にデータが無い。

意味ワカランチン!恥語)。

頭に「???」を乱発させる。
だが何度やっても結果は変わらず。特に何かをしたわけでもないのに。
仕方ないので諦めた。もう故障だと自己断定し、いつかドライブを買おうと心に決めた。

そして幾星霜(ダメ)。

しかもドライブ交換前に試しに、と書き込みソフトを変えただけで何事も無く書き込み終了。

歯を食いしばれ!

というわけで。

牧場主謹製CD−R、賜わります。

以前1度やったように、希望者全員に出血大サービス。
ただし、以前とは違いいくつか条件を設けるので、それでも、という方がおられれば。

・着払い

前回片手の指の数以上の方にお送りした。
概ね好評だったようだが、CD2枚分くらいのお金が吹っ飛んだ。
さすがにちょっとダメだと思ったので、今回は着払いにて発送します。黒猫さん便です。
あ、ちなみにキリ番の方は発払いです、当たり前ですが。それじゃあまりにもオニだし。てか筋が通らんしな。

場所にもよるけどだいたい数百円です。多分。

・ジャンル別から1枚

今回、いくつかジャンルをつくります。以下別掲。
その中から1枚を選んでいただく形にします。牧場主が何種類も作りたい(
コラ)。
キリ番の方には2枚選んでいただこうと思ってます。それでも足りないような気がするけど。

・待てる

これが一番重要(最低)。
平気で年末年始くらいまでかかる。
こればかりは本当にどうしようもないので、すいません。

・必ず感想を牧場主に送る

メールでも掲示板でも構いません。
お互い一方通行は避けましょう、ぜひとも。
ただ、別に良い感想でなくても構いません。どういう反響であれ知りたいので。

以上の点を踏まえた上で、さらに欲しいと思う方はメールか掲示板にて受け付けます。
一応曲目とかを作らないといけないので、期間を、そうだな、土曜日までにします。よろしく〜。
あ、でも数に限りもあるので、予想しないくらい申し込みが、ないと思うけど、あればその時点で打ち切り。
なので牧場主の病的音オススメ病にかかっても構わないという人生諦めている方(
)はどうぞお早めに。失礼だろ。

あとキリ番などで「つくってもらえるはず」という方は改めてご連絡をいただけると・・・ゴニョゴニョ。

本当に申し訳ないと思っております・・・。

ではジャンル。

・オタク系ボーカル曲

とことんまで趣味全開予定。
果たしてついてこられるかコラァッ!という感じ(
)。
決して「I’ve」ばかりではなく。てか、「I’ve」は知名度高いしね。

・オタク系インスト曲

ゲーム/アニメのサントラから好きなのを。
色を考えると選曲が一番難航しそうだけど、とりあえず自分用に作るし。

・J−POPS

メジャー系(?)。な・に・が・で・る・か・な・っ・?

・インスト曲

ゲーム/アニメ系以外のサントラ群から好きな曲を。

・ぶっとび系

たぶんトランスとかの電子音系。頭揺さぶられたい方用。出来れば興味無い方用。

これいくらいで募集開始。


第142回11月27日(木)
キレイな世界に居続けたいの。そうすれば、キレイな私になれるはずだから。

今日に限って、こちらが「diary」だったりします。
本来の方は、なんていうか、ピー(
放送禁止)な内容なので()。
でも、普段の日記と、ああいった日記のどちらが書きやすいって、100%ピー(
しつこい)だけど。

今日は「Short Circuit」(I’ve)を買いに「ソフマップ」まで。
一応音楽の項なのでメインはこれだけど、他に買ったものとかを羅列。

「4REAL」(CRYSTAL KAY)。
「m−flo」とくっついてどうなることやらと思ったけどね。
とりあえずCCCDでなければ買う、と決めていたので。ああ、良かった。
もちろんまだ聴けてないけど、不安感は全然ない。前作も良かったし。CCCDじゃなくて良かった!

「サヨナラアイシテタヒト」(古内東子)。
とりあえずCCCDじゃなくてああ良かった!(
しつこい)。
ジャケット見て一瞬誰か解らなかった。誰かに似てるんだけどなー。忘れた。
好きな作詞家の1番手は岩里祐穂、2番手は古内東子。シンガー・ソング・ライターだけど。
深みと艶を含んだ、情緒を余すことなく伝えられる圧倒的質量のボーカル力。神は何物与えるのか。

そういえば以前FMにゲスト出演していて、
毎日のようにワインを飲むとか言ってた。しゅ、酒豪!?(
)。
しかもワイン似合うし!てーか神は何物与えれば気が済むのか!(
しつこい)。

あとクラシックを2枚ほど・・・。ゴニョゴニョ。
なんかすげー聴きたくなった。
まあ某カンタービレの影響間違いナシ
指揮者の区別がつかんので「えいやっ!」と適当に購入。まだ聴けてないクラシックもあるのに・・・。

チャイコフスキーの交響曲6番「悲愴」、
あとラフマニノフの交響曲2番の2枚だったりなかったり。

某カンタービレの影響かな!開直)。

好きなのはダントツでショパンだけど、ある程度持ってるし。
もう少し詳しくなりたいなぁ。知識とか全然ないしなぁ。とりあえず数を聴こう。

んで「ソフマップ」。

「プリンセスブライド アレンジアルバム」(I’ve)。
ごめん、これはもう「ついで」だわ。ゲームの存在も知らないもの。
2枚組みで1枚目はBGM、もう1枚で主題歌などボーカル曲2曲とショート版、オフ・ヴォーカル版。
ハッキリ言ってBGMに関しては「I’ve」でもあまり食指が伸びない。「key」の音楽のほうが全然好きなんだけど。
まあボーカル曲の2つとも知らないし、¥2,800と比較的安価だったので。しかしBGMの曲名群ちょっとどうなの、これ?

「ピアノフォルテ」(Energy Field)。
すいません、これ、何か書く場合の97%くらいは私信になるので)。

「みんなのゴルフ4」(PS2)。

槍を持て!マサカリを持て!そして牧場主を殺そう!()。
や、今やってるエロゲの合間合間に。や、だって安かったんだもーん(
やめろ)。
だって、さ。PS2埃被っちゃってるんだよ?使わないとダメじゃない。ダメなんだ。そうに決まってる。

ナイスショット!)。

そして「Short Circuit」。
まだ数周しか聴けてないけど、予想通り、とは言えない。
もっとコンセプト通りのハイテンション&ハイスピードな作品だと思っていた。
もちろんこれまでの「I’ve」の中ではダントツに頭の悪い(
もちろん良い意味で)作品だが、
随所随所に純正バラードが織り交ぜてあって、意外と(
)真っ当な作品になってるんじゃないかな。

気になった「Senecio」(詩月カオリ)の中坪アレンジ。
いや、こういうアレンジは予想してなかった、というのが第一印象。
確かに「誰のアレンジ?」と聞かれれば中坪さん以外に思い当たらないんだけど、
もっと、「time rolls on...−FISH TONE mix−」みたいなアレンジだと思ってた。作風的に。

そして「レモネード」(詩月カオリ)。
試聴で随分惚れ込んだ「Short Circuit」オリジナル曲。
フルで聴いてさらに惚れ惚れ。全13曲の中でダントツに好き。早く飽きて欲しいくらい聴いた。
聴いてみると意外なほどストレートなバンド・サウンドなんだけど、高瀬さんやっぱしシャレにならんよ(
)。
純度・精度の高い、超・王道・ロマンティスト曲。ボーカルも歌詞も、ロマンティストでないと拒絶反応間違いナシ。

な、なんか首締めてないか牧場主。

ジャケットが「I’ve」初のキャラ絵なのは別にどうでも。

だってそうでもそうでなくても買ったわけだし。

でも他のアルバムと違ってバレるわけにはいかないな、さすがに。

コンセプト的にも。


第143回12月2日(火)
遥か高い塔に閉じ込められたお嬢様。あなたは見上げるだけ?

「Short Circuit」(I’ve)を聴き倒した。過去形。
当日にMDに叩き落し、数日間誇張なく聴きまくった。まくった(
連呼)。

その度にテンションがオカしな方向へ行く

言いたい事はたくさんあるが、好きな作品には違いない。
あまり好きではないが、こういう曲群を「電波系」と呼称するらしい。
意味不明なので今まで使わなかったが、当の本人、高瀬一矢氏がそう表現するので今後は使う。

真っ先に思ったのが曲順の妙。
特に確信犯的なのがファースト・トラックとラスト・トラックの繋がり。
この1枚をリピートで聴くと繋がる、「Change my Style」(KOTOKO)と表題曲の「Short Circuit」(同)。

1枚通して何周か聴くと、頭がピー放送禁止になる

このアルバム自体が「I’ve」ファンにとってですら踏み絵的なコンセプトなのに、
さらに言うなら1曲目の「Change〜」が特にキツい電波(
)なので、この曲だけで大丈夫かどうか決まるだろう。

バチバチのユーロ・ビートなんだけど、多分あんまり気にならない程度だと思う。延長線上だし。
それよりもセリフ・パートだろうな。ズバ抜けてバカなので(
繰り返すが悪意は無い)、拒否反応は仕方ないところ。

個人的にはここまでやられると拍手モノなんだが、
曲中に「ポテトと、笑顔と、ホッペにCHU!はいかがですかぁ?」とか言われると、

ピー放送禁止)。

続く。

続くのかよ。


第144回12月17日(水)
私はあの人を待っている。それが義務であり、責任であり、意志だからだ。

さあ、「少年アリス」(坂本真綾)。

ではありません。まだ。
まあそのうち。別に書けない理由もないしね。

「DREAM SKIPPER」(水樹奈々)。
声優の3rdアルバム。多分、結構人気商品だと思う。
ゲームでもアニメでもこの人が声を当てている作品に遭遇した事が無いので、
実は歌ってない声、というものを知らなかったりする。実は坂本真綾も同じだったりもする。

まず大前提を記しておくと、
声優として、という注釈は必要だが、歌唱力は何本かの指に入る。
声優という地位というか属性を捨てて歌手として生きていけるかどうかは疑問だが、
それに対して即座に「いや無理だろ」と断じる事も出来ない。プロデュースによってはそこそこ行くはず。

そのプロデュースは今回も引き続いて矢吹俊郎。
「キングレコード」のアニメ部門「スターチャイルド」ではもうお馴染み。

お馴染み過ぎて何の新鮮味も無い。

さらに悪く言うと、奥井雅美と全く区別できない。

早速結論をいうと、2ndの方が良い。
そして、たとえ下手っぴ(
死語)でも、堀江由衣のアルバムの方が数段優秀。

なんなの、この歌わされてる感は
1stでも2ndでも感じたが、本当に歌うの好きか、この人。
まだ一生懸命感が伝わる堀江由衣の方が個人的には好感が持てる。
声優として、というかアーティストとして、ちゃんとカラーを示している点も水樹奈々とは違う。

何がしたいのか、どう評価されたいのかが個人的には解らない。いや、見えてこない。

果たして堀江由衣と同じ土俵で色んな要素を対比させる事が適切かどうかは疑問だ。
だが、他にこれといって適切な比較対象が見えてこないのも事実だ。同じキングでもあるし。

水樹奈々は「デパール」、1st、2nd、3rdといくつかのマキシ、
「デパール」はミニ・アルバムだが都合4枚のアルバムを聴いたことになる。
この中から1枚、と言うなら迷わず「デパール」と答えるが、それが一番の問題なのだと思う。

ゲーム「Noel ラ・ネージュ」の企画ミニ・アルバム。
発売が、牧場主がアニメ・ショップでバイトしていた頃なのでもう5年ほど前だろうか。
そこから進化どころか退行しているように聴こえてしまう。レーベルが違うという事ももちろんあるが、
しかしそれにしてもここまで見事にミスタープロスペクター系な成長曲線を描かれるともう退いた方がいいのではないか。

ただ声量で押し付けていれば良いというものではない。
はじめは根底の歌唱力と合わせてそれが新鮮に、魅力的に聴こえるかもしれない。
だが、ここまで突き通されると食傷を通り越して無芸に感じる。なんか、もう、聴く前と聴いた後で何も変わらない。

散々に書いているが、根本的に歌は上手いのだ。
水樹奈々よりひどい歌い手なんて「avex」にも山といるだろうし、
間違った夢さえ見なければ今の人気、評価というのは維持できると思う。

ただ、それが勿体無い。
「デパール」が無ければそう感じなかった。
ということはつまり、制作側が彼女を活かしきれていない、ということか。

矢吹俊郎は、数曲に1曲、「おお」という曲を作るが、
あとはもう押し並べて区別できません、というサウンド・プロデューサー(
個人的に)。
誰のプロデュースをしても矢吹色に染め上がってしまうのは、長所よりも逆に思えて仕方が無い。

今回、作・編曲の大半が矢吹俊郎によるものだから、余計にそう感じるのだろう。
また比較に持ち出してアレだが、「sky」(堀江由衣)ですらいくつかの楽しみ方を見出せた。
だが、今回の「DREAM SKIPPER」は普通に速くも無いストレート。2ndのような目を見張る球威も無い。

曲のほとんどがストレートだとダメだろう。
2ndも作風は同じだが、緩急があった。今回とそこが違う。

「デパール」はさらに多彩だった。
胸元への速いストレートもあれば、外角で鋭く落ちるスライダーもある。
ギョッとするような大きく曲がるスロー・カーブも、ただ全力で投げ込んだストレートもあった。

このままだと、4thは買わないかもしれない。
いや、正確には「次がダメだったらもう買うのやめる」というところか。
つまり1stを聴き終えた時とそう変わらないんだな。でも1stはプロデュース陣に違和感があったからだし。

今何歳か知らないが、
その頃から名前があったようにそう若くもないんだろう。
だとすれば、これ以上ボーカル側に成長の余地が無いのなら、
突き詰めるところそれ以外の要素で上手く誘導させなければならないと思う。

って、まあ「ボーカリスト」としては特に問題はないのだけれど。
あるとしたらもっと精神的なところだ。もっと楽しんで歌ってもらいたい。少なくとも牧場主は、そう感じる。

なんで2ndみたいな開き直りが出来ないのかなぁ・・・。

奥井雅美も「her−day」(奥井雅美)を境に全然魅力を感じなくなった。
ただこの人の場合は初期の頃の方が全然違和感なく聴けたりしちゃうんだが。
「her−day」とか「vi−sit」(同)なんかは良いアルバムだと思うんだけどね。結構前だけど。

って今奥井雅美は何やってるんだろ。


第145回12月22日(月)
なんと美しい旋律なのか、と。肌が震える、感覚が研ぎ澄まされるのは、一言で言うなら「奇跡」だ。

「ミュージックマガジン」最新号を読む。
真っ先に読むのはCDレビュー。ロックとポップスの邦楽欄を。
そしてようやく巻頭から読みはじめるのだが、パラパラとめくっていると坂本真綾の記事があった。

記事1ページ、写真1ページ。
見開きを独占するこの扱いは、誌にとって目玉の1つ。
と思ったらインタビュアーが編集長の高橋修で、やや落胆する。
そもそも本誌でアニメ系、ゲーム系の音楽が取り上げられる事が稀有だが、
それでも菅野よう子の特集とか、ゼロではない。そしてその記事はほとんどがこの人だった。

牧場主は自分の好きな対象が市民権を経るまでの過程が好きではない。
「好きなモノは自分と、信用できる方数名とで分かち合えるだけで、それ以外は知って欲しくない」と考える。

まあ、それはどうでもいい。

この記事を読んで、益々彼女に対しての印象が固まった。

牧場主は、歌わない坂本真綾が好きではない。
言い換えよう。歌っていない彼女に、興味を持てない。
だから映像はたとえ音楽が菅野よう子でも買わなかったし、予定もない。
こないだ終わった某ドラマに出演していたが、その時は本当に坂本真綾だと気付かなかった。

今回、詩に対しての思いを答えているが、
牧場主の望む、「こうあって欲しい。こう歌って欲しい」という方向性と合致しない。
合致しないどころか、ほとんど正反対と言っていいと思う。でも、特に残念だとも思わなかった。

そもそも、彼女の書く詩が好きではないからだろう。
これはもう、岩里祐穂の功罪だと思うが、今ひとつシックリこない。
もちろん感情論、印象論に違いないのであなたは違うかもしれないし、
それに対して苦言を呈するわけではない(
それは横暴であって、その本質は悪意)が、
おそらく岩里祐穂の詩が好きな人は、牧場主の言いたいところを理解していただけると思う。

ボーカリストとしてはもう申し分のない域にいる。
ボーカリストとして魅力的な要素のほとんどで、屈指の力を持っていると思う。

でも、詩に対しては、実感覚で言うと、書かないで欲しいとさえ思う。

悪意ではない。感情から来る個人的な要望に過ぎない。

「少年アリス」(坂本真綾)についてはまた機会を見つけて色々と書きたいと思うが、
とりあえず、まずは1つだけ、「これが区切り」という印象を受けたことだけ、記しておこうと思う。

あとこれは本当にどうでもいいけど、
編集後記に時事ネタに対して私情を書き連ねるのは場違いだろう。

好きな音楽の音楽の方向性は近いと思うが、これは軽蔑する。

一応言っておくが、自論が同じでも、同じことを言う。


第146回12月22日(月)
棘だらけの身体。悲しみと憎しみに群生する棘があちこちに生えている。

今回のお題は「NANA’s song is my song」(V.A)。
お題も何も、今日の1回目のがちとキツく受け止められると困るので、

ぶっちゃけ死語とっとと追いやる

NANA」(矢沢あい、りぼんマスコットコミックス クッキー)という作品がある。
このアルバムは、簡単に言うと、その「NANA」に対してのイメージ・アルバムであり、
曲は全て公募された曲。女性ボーカル限定のインディーズ・バンド、あるいはアーティストが、
それぞれの「NANA」に対しての思いや印象などをイメージした曲を応募し、選ばれたのが全13曲。

知らない人に向けて書いておくと、
「NANA」はラヴとバンドの2本柱のコミック。
現状、少女&女性コミックでは他を寄せ付けない売上げを誇る。
というよりはそこまで売れている作品でないとこんな試みは絶対に出来ない。

というわけで13曲聴いてみた。

結構良いね、これ。

意外だ・・・。
なんというか、「良い」と評している自分が意外。
もっと、こう、アクの強い、言葉は悪いがイロモノ的な作品だと思った。

特にバラード率が高いのが個人的に嬉しい。
どうしても「NANA」に登場する架空のバンド、「ブラスト」のイメージがあって、
ハード・コア系、若干ブラック寄りなパンク・サウンド、という先入観があったからかな。

もちろん全バンドなりアーティストは知らないのばかり。
でもこの13組から1〜2組くらいはメジャー・シーンに出てきそうな気がする。
さらに言うなら、半分以上はこのまま表に売り出しても何ら遜色ない音楽性。へぇ〜(
死語)。

とりあえず気に入った曲。

「NO TITTLE」(山岡千春)。
ピアノと簡単な打ち込みが主体で、しっとりバラード。
全編で紡ぐゆったりしたストリングスが、そのアレンジと合わせて凶悪。
ボーカルは特別上手いというほどでもないが、上手く曲の流れに乗せている。美味。
イントロのピアノとストリングスの合わせ技とか、どこか「Key」の音楽っぽい。まあ、在り来たりだけど。

「Not be mine」(GREEN BEAR)。
イントロ聴いた瞬間にみんな「スピッツ」!?と叫ぶはず(
)。
スタンダードなバンド・サウンド。テンポがいいので耳に心地良く、特にドラムスが上手い。
ボーカルは、どっか矢井田瞳に似てるところがある。彼女の毒気を消して、淡白に、フラットにした声。
あとはコーラス・アレンジをもう少し洗練するともっと良い曲になったと思う。くどい箇所もあるけど、良い物持ってる。

「奏デル神」(RK ROSEBUD)。

イントロ聴いた瞬間みんな「RIKKI」!?と叫ぶはず(
しつこい)。
こちらも落ち着いたバラードだけど、リズム隊が前に出てるので意外とその印象は薄い。
ちょっと作為的なファルセットが厳しめだけど、それ以外は深みと奥行きのあるボーカルが特徴。

「あたしの花」(Ann)。
今度は毒気を抜いた椎名林檎。一瞬だけ。
というか、おねえちゃんボーカルの「Sunny Side Up」か。
とはいってもサニサイは京阪神人か広島人でないと解らないと思うけど。
しっとりゆったりボーカル聞かせ系。根底的にもちっと頑張って欲しいとは思うんだけど、
これ作詞・作曲を本人がこなす、セルフ・プロデュース。うわぁ。ラスト・トラックに相応しい良い曲。

「親愛」(ちひろいず)。
よもや「NANA」のイメージ・アルバムでこういう曲が選ばれるとは。
間違いなんだけど、ものすごく解りやすく言うと、「奄美系」。要するにトラッド。
ありえねー(
死語)。しかもこれがまた良い曲なんでもうどうしたものやら(どうもするな)。
声質は好みだけどもう少しコブシ効かせるとなお良かったと思う。徹底的に入り込まないと、こういう曲は。
なんだろ、フルートかな。これのアレンジが実に秀逸なので、どこか童謡的な曲と良く合う。つまりアレンジが良い。

「楽園の扉」(ブルカプ)。
現状ではこの曲が一番好きだ。
なんといっても、ボーカルの声と歌い方がすげー好み。
「I’ve」で言うなら「MOMO」。決して「でしゃばらない」深みが。
これ、ボーカルとコーラスは名字同じだな。多分姉妹なんだろう。良いね。
もうちっと音数少なくても良かったかも。あと、コーラスをもっと前に出しても面白かった。何様だよ。

そりゃ6曲も好きな曲があれば充分だろう。
全13曲で¥2,500ならモトは確実に取れた感じ。
ただ、決定的な欠点、というか「?」な点がある。心して聞くように。

どこが「NANA」なのかよく解らないダメ)。

「NANA」好きで創造力豊かな人にはオススメ。
あとまったく知らない日本語女性ボーカル(
1曲英語詩があるが)を、
¥2,500なら大損覚悟でも手を出してしまいそうな勇気溢れる方にも一応オススメ。

でも良く考えてみると、応募したバンドなりアーティストは、
この機会を千載一遇のものだっただろうから、そりゃ気合入れて作っただろう。

だからそう悪くない1枚のアルバムになったのかな。


第147回12月24日(水)
誰しもがサンタさんを待っている。この日でなくても、待っているんだ。

年末という事で、恒例の音楽大賞。
意外という他ないが、期待されてる方が複数おられるらしい。
すでに順位付けらしきものはほぼ固まっているのだが、アップにはあと少しかかりそう。

さらに、ここ数日で結構数を聴いている。
今日もマキシを含めて未聴&新購入を3枚聴いた。
あと1週間なのでこれから聴く分に限っては来年に回してもいいと思うが・・・。

やっぱり、聴いたのは語りたいじゃない?(えー?)。

今日のお題は「ビフォー・アフター」(松谷卓)。
ここ1ヶ月ほどCD屋行くたびに探していた1枚。テレビ番組でお馴染み。
今日フラフラと立ち寄ったお店で発見し、何も考えず次の瞬間にはレジで財布を取り出していた。

魔術!?)。

感想。

順位固まってたのに・・・)。

なんだこれ。すげー良い。ビックリした。
今年聴いたインスト作品の中では1、2を争うほど魅力的。
この音楽的センスはメチャクチャ好きだ。腰抜けるかと思った(
)。

ピアノ好きは多分悶絶死すると思う(えー!?)。
思ったほど「純度120%ピアノ・オンリー」な内容ではなかったけれど、
それが逆に作品としてバラエティに富む仕上がりになってる。これは上手いよ。

とりあえず「TAKUMI/匠」はズルい。なんだあれ暴言)。

心に染みてくる静謐な曲もあれば、
テレビ番組の主題曲のように直接心を鷲掴んでくる荒々しい曲もある。
何気ない、一風予想通りのメロディ・ラインでも、どこかで必ず「仕掛け」がある。
1点を境に、まるでトラックが変わったかのように曲調を変えたりと、聴く者を決して飽きさせない。

こないだ見かけた新譜どころか全作品購入大決定。

順位固まってたのに・・・()。


第148回12月27日(土)
地球に棲んでいるのは誰が、ではない。何が、だ。

「ビフォー・アフター」(松谷卓)を凍結。
無理矢理にでもそうしないと次のCDを聴かなくなるから。
新しく何かを聴くよりも、それまでに好きになった作品を繰り返し聴いてしまう。

あれだ。

部屋の掃除の最中に雑誌を読みふけってしまうのと同じ

違うか。違うよな。

お題は「snow party」(Sunny Side Up)。
京都発の3人組インディーズ・バンドの4枚目となるマキシ。3曲入り。
今年の音楽大賞に入るのが決定しているためにあまり多くを書けないのだが、
この男性2人、女性1人という構成は最近見かけないな。そのうち2人が姉弟というのはより珍しい。

Sunny Side Up」こと「サニサイ」。
ボーカルはリーダーの男性と女性との2通りがある。
さらに作詞、作曲も2人ともできる。弟クンは・・・ムード・メーカー?(
ひどい)。

多種多彩な音楽を作れて、さらにボーカルも2通り。
牧場主が聴いてる中では唯一「
Round Table」と通じるところがある。
インディーズとはいえデビュー作の「京都慕情」(Sunny Side Up)は往年の名曲のカヴァー。
そして3枚目、「彼女の夏」(同)でもリーダーこと村井伸吾の太く、しかし細部は繊細なボーカルが美味だった。

そして今回の4thマキシ。
表題曲のリード・ボーカルはおねえちゃんこと山田和嘉子。
タイトル通りのパーティー・チューンで、このリズム感はもう覚えた。
今後どういう曲を輩出しても、ボーカルナシで必ず「サニサイ」だと認識できる。
これは言葉で言うと個性なのであって、まだまだ知名度としては低いが必ず大成してくれるはずだ。

でも今回は表題曲よりもc/wの「流星」。
そして「流星」よりもさらにもう1曲のc/w、「真っ白な世界」が良かった。
リード・ボーカルはリーダーで、やはりこういう声、いや、この人の声が好きなのだなぁ。

ちょっと歌詞が押し付けがましいけど、それくらいはご愛嬌。
むしろ牧場主が個人的にそういう歌詞は好きじゃない、というだけのことでもあるだろう。

いよいよ来年には1stアルバムかな?

活動地域の京阪神と、リーダーの出身地である広島地域以外では名前も知られていないだろうけど。


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