マジックのお小言
第151回7月12日(土)
人々は誰のために祈るのか。それは自分のためでもあるが、それが全てでもない。
39回目にして「エクソダス」突入。
この連日の暇さ加減を褒められるのはやぶさかではないので褒めろ(横暴)。
「大変動」(EX)も横暴カード(?)。
白白(2)というマナ・コストは「神の怒り」(7E)と同等。
効果はそれぞれのプレイヤーが土地1つ、クリーチャー1体、エンチャント1個とアーティファクト1個を選ぶ。
それ以外を墓地へGo!
とりあえず「浄化の鎧」(WL)がついた「ヴェクの聖騎士」(EX)とかが残ると最悪。
それよりも「浄化の鎧」との相乗効果がハンパなく冗談でなく強いので当時も横行した。
「浄化の鎧」の効果は「ウェザーライト」の白で解説してるので飛びましょう。リンク?ゼルダがどうした(違)。
「限りある資源」(EX)も印象深い。
白のみのエンチャント(場)。まずそれぞれのプレイヤーは土地を5つまで選ぶ。
そしてそれ以外に土地が余るならそれらをすべて生け贄に捧げる。つまりこの時点で土地は最大10個。
そしてこのエンチャントが張られている限り、11個目の土地を置けない。何かの効果を除いてプレイが出来ないのだ。
どうして印象深いか。
油氏がこれを核にした土地イビりデッキを使っていたからだ。
「限りある資源」を張って土地を破壊し、自分は6枚目の土地を置く。
「場に土地が10枚以上あるかぎり土地をプレイできない」ので、かなり困窮する。
土地を壊すのは「涙の雨」(TE)など黒が担当。赤を混ぜると3色で回らなかったらしい。
さらに「涙の雨」などでは足りず、「マナ吸いヒル」(US)なども見かけた。かなり鬱陶しいデッキだ。
強い弱い以前に、何よりも決められた時の相手の優越感に殺意を抱く。
「じゃあ「涙の雨」で〜。あ、土地が9個だ。1枚置くぜ〜」などとやられて殺意を抱かない者はいない。
牧場主が裁判官ならその殺害は認める(認めるなよ)。
「ヴェクの聖騎士」は良質クリーチャー。
白白(1)の3マナで2/2、先制攻撃にプロテクション(黒)、同(赤)を持つ。
この2色のプロテクションをもたれると除去が非常に厄介。マイナス修正でないと屠れない。
こちらが緑ならそう恐くもないが、いつもいつも緑を使っているわけではなく、たった3マナでこの能力が強い。
「魂の管理人」(EX)は今でも使われる。
白のみの1マナ1/1クリーチャーが優秀。コモンでもある。
能力が「他にクリーチャーが場に出たとき、あなたは1点のライフを得る」のだ。
1ターン目に出しておけば5ライフとか8ライフとかほぼ確定。こちらのデッキ内容によってはさらに。
「高みのドラゴン」(EX)はマイ・フィニッシャー。
白白(4)の5/5飛行クリーチャー。6マナ5/5飛行はちと強い。
そのデメリットが、攻撃するたびに土地を1枚生け贄に捧げないといけない事だ。
だがそれも些細な事。4回通ればゲームが終わる。そうでなくてもクリーチャーを1体屠れる。
「巨大化」(7E)などで悲運の死を遂げてもそれはそれ。1〜2回攻撃すればゲームの態勢が決まっているからだ。
あー、「エクソダス」は良いカードの宝庫かも。
次回は青。やはり「禁止」(EX)かな(えー!?)。
第152回7月14日(月)
何のための努力なのか。まずそこに行き詰まる。
「エクソダス」の青。
やればここまで来るんだな。どこか虚しいが。
「好奇心」(EX)は珍しく使ったエンチャント(クリーチャー)。
青のみの1マナで、エンチャントされたクリーチャーが対戦相手にダメージを与えると1枚引ける。
「放蕩魔術師」(7E)などの「ティム」クリーチャーに張る。
毎ターン1点のダメージと1枚のカード確定なのは脅威だと思う。
1マナなので1枚引ければ同等、2枚引ければ上等、3枚以上ならもう笑いが止まらない。
張られたクリーチャーの寿命は長くないが、「ティム」系ならほぼ1枚は確定なので充分だろう。
「カゲロウ獣」(EX)はマイ・フィニッシャー。
青青(4)の6マナで4/4飛行。これだけならもう一息、というところか。
しかし能力に「手札からカードを1枚捨てる:カゲロウ獣をオーナーの手札に戻す」がある。
つまりほとんど死ぬ事が無い。6マナは重いが、パーミッションのフィニッシャーなら払える重さ。
パーミッションのフィニッシャーに必要なのは飛行、高いパワー、そして除去の難しさ(出来れば不死)だ。
「カゲロウ獣」はそのすべてを備える。もう少しパワー/タフネスが高ければ言う事はないが、4/4飛行なら何とかなるだろう。
「溶暗」(EX)は死ぬほど使った。
青(2)のソーサリーというコモン・カードが牧場主的に今でもすげー好み。
効果は「それぞれのクリーチャーにつき(1)を支払うか、パーマネント1個を生け贄に捧げる」。
全てのマナを捻り出した緑単色ストンピィなどによく効く。それほど多くのパーマネントを場に出さないからだ。
1つ1つの能力とその相乗効果で異様な強さを誇るストンピィも、こういう虚を付くカードに弱い。ハマると死ぬほど嬉しい。
が、ハマることはまあ5回に1回。
あとは手札で腐って泣くハメになる(実体験)。
「禁止」(EX)は・・・どうなんだろう。
まず青青(1)で「対象の呪文1つを打ち消す」。
つまり(1)重い「対抗呪文」(7E)。これだけでも、まあ悪くない。
そして「バイバック−あなたの手札からカードを2枚捨てる」という能力を持つ。
青青(1)を支払うと同時に手札を2枚捨てる。
すると対象の呪文を打ち消した上に「禁止」自体が手札に戻る。
相手は「禁止」が手札にあることを知ることになるわけだ。ここからが非常に難しい。
パーミッションの強みは打消しと、潤沢な手札による相手への「ハッタリ」にある。つまりブラフ。
だが手札6枚で「禁止」をバイバックすると、その後の手札は4枚。そのうち1枚は「禁止」ということになる。
この選択が使う側にも悩みになる。
更に言うと、「禁止」をバイバックしなければ相手も不審がる。
例えば「更にもう1枚の「禁止」がある」、「「対抗呪文」があるからバイバックしない」、
「残りの手札に捨てられないほどの強烈なエンド・カードを握っている」、など色々考えるはずだ。
ま、それこそパーミッションの術中、といえなくも無いが。
さあ、極悪カードの登場だ。
「精神力」(EX)の余波で禁止カードになったカードは枚挙に暇が無い。
青青青青(2)という強烈なマナ・コストを持つエンチャント(場)も、能力は更に激情的。
しかし効果は簡単だ。
手札からカードを1枚捨てるだけで、「何かをタップ、あるいはアンタップ」できる。
張った以上マナは不要。ライフも不要。必要なのは秩序と良識だけだ!!(錯乱)。
英語名を「Mind Over Matter」。
そしてこの名前から伝説のデッキ、「MoMa」が生まれた。
何しろナチュラルに1ターン目から数十点の「猛火」(7E)が飛んでくる。
「テンペスト」から「水漣の花びら」(TE)、
「ストロング・ホールド」から「ドリーム・ホール」(ST)が消えた。
「ウルザズ・サーガ」はもっとひどい。
「意外な授かり物」(US)、「時のらせん」(US)、
そして明らかに常軌を逸した「トレイリアのアカデミー」(US)の3種。
そして最後に「精神力」自体が禁止とされた。
牧場主が知る以上、たった1つのデッキが6枚ものカードを禁止に追い込んだ例は無い。
それほどに「精神力」の効果が異様かつ狂気かつ華やかであったことの証明でもあるのだろう。
何しろこれだけ禁止カードを生み出しておきながら最後まで残ったのが「精神力」自体なのだ。恐れ入る。
では次回は黒で。
「エクソダス」の黒は油氏に捧ぐ。
だから今度逢っても「憎悪」(EX)だけはカンベンして欲しい。
第153回7月15日(火)
こんな空の色、私は知らない。
油氏に捧ぐ。
「憎悪」(EX)。
黒黒(3)のソーサリー。追加コストで任意のライフを支払う。
対象のクリーチャー1体はターン終了時まで+X/+0の修正を受ける。Xは追加コストで支払ったライフの値。
第1ターン、「沼」セットで「カーノファージ」(EX)。
第2ターン、ライフ1点を支払い、「カーノファージ」をアンタップ。
「裏切り者の都」(EX)をセット。「沼」から「暗黒の儀式」(MM)をプレイ。
「裏切り者の都」をタップし、合計黒黒黒(2)を得て「憎悪」を「カーノファージ」に。ライフは18点を支払う。
2ターン目に20/2の「カーノファージ」。通れば勝ち。でなければ負け。
遊戯oh!(コラ)。
「憎悪」側が初手だったら相手はほとんどどうしようもない。
1ターン目に1マナのブロック・クリーチャーをキャストできていなければ負け。
「治癒の軟膏」(7E)とかなら九死に一生を得ることが出来る。相手のライフは「憎悪」で残り1だ。
だが「カーノファージ」などのクリーチャーはそのまま生き残るわけで、あまり状況は変わらない気もする。
そもそも「治癒の軟膏」が入っているデッキ、というのが謎。
禁止カード「繰り返す悪夢」(EX)。
牧場主もべっち氏もこのカードは使いまくった。最悪だ。
今思ってもこの黒(2)というキャスト・コストは何か勘違いをしていたとしか思えない軽さ。
場にある適当なクリーチャーを生け贄に捧げ、「繰り返す悪夢」を手札に戻す。その2つが起動コスト。
効果:自分の墓地にあるクリーチャーを場に出す。
遊戯oh!(コラ)。
なんか、もう、古の「適者生存」(EX)とのコンボすら必要なかった。
第1ターンに「暗黒の儀式」から張られて、あとはやりたい放題好きし放題。
「夜のスピリット」(MI)から「新緑の魔力」(TE)、「スリヴァーの女王」(ST)などが場を乱舞。
もう、ホントどうでもよくなってくるのでお試しあれ。
「弱者選別」(EX)はすごい「暗黒の儀式」。
黒のみでなんと黒黒黒黒を生み出す。「Lake of the dead」(AL)も真っ青。
追加コストにクリーチャー1体の生け贄が必要なのは些細な事だ。
しかしこのセットはとにかく「憎悪」と「繰り返す悪夢」。
前者はもうテキスト通り。これが6マナなら流行らなかった。4マナなら禁止カードだと思う。
後者はとにかく再使用できるのが非常にウソ臭い。冗談事ではなく色も無関係に最強クラスのクリーチャーが場を闊歩する。
あとは「ヴォルラスの地下牢」(EX)も好きだったけど。
相手がとっても嫌な顔をするから。
第154回7月16日(水)
世界の終わりというくらいに泣いた。だからもう、2度と泣かない。
赤い「エクソダス」ですか。
間違いなく「伏魔殿」(EX)のためにある。
赤(3)の4マナというエンチャント(場)。もちろんレア・カード。
クリーチャーが場に出ると、そのコントローラーは、何某かにそのクリーチャーのパワーの値のダメージを与える。
そして編み出された狂気のコンボ・デッキ「パンデモ・ノート」。
これは「伏魔殿」の英語表記が「Pandemonium」、「パンデモニウム」から来ている。
そしてもう片方が「ファイレクシアン・ドレッドノート」(MI)。1マナ12/12のトランプルというバケモノだ。
もちろん1マナで12点が飛ぶ。
「ファイレクシアン・ドレッドノート」自体は墓地に直行だが、
もう1枚プレイすると累計24点でゲームは終わりだ。それが「パンデモ・ノート」だった。
だがエラッタ(正誤訂正)が出てこのデッキは伝説となった。
「ファイレクシアン・ドレッドノート」のテキストが効果からコストに変わったためだ(確か)。
だが「伏魔殿」自体はそのままなので、コンボ・デッキでは今でも使われる。「補充」(UD)デッキなどで。
「発展の代価」(EX)も優良カード。
赤(1)の2マナ・インスタント。効果もシンプルだ。
それぞれがコントロールしている特殊地形の枚数分、2点のダメージを受ける。
つまり基本地形だけならノー・ダメージ。特殊地形5枚をコントロールしていれば10点。
軽く10点とか書いたがすごい効果だ。
5CBなんかは基本地形などほとんど出てこないためシャレにならない。
前回の「繰り返す悪夢」(EX)を使用した俗に言う「nWo」(ニュー・ワールド・オーダー)も大半が特殊地形。
これが2マナのインスタントなのだからすごい。
「音波の炸裂」(EX)も火力。
赤(1)のインスタントで、追加コストに手札をランダムに1枚。
効果は何某かに4点なのだが、やはりランダムは少し厳しかったのだろうか、あまり流行らなかった。
ただ当時は「呪われた巻物」(TE)や「煮沸はさみ」(TE)のおかげで手札は少なくても良く、割と見かけた。
他にも「巨怪なる猟犬」(EX)なども使ったが、
やはりここは「伏魔殿」がダントツで存在感を示している。
次回は緑。
ここも「適者生存」(EX)の独壇場かな。
第155回7月21日(月)
生きてる、というスタート・ラインは誰だって同じ位置。
少し間があいたが「エクソダス」の緑。
「猫族の戦士ミリー」(EX)。
ストーリー上ミリーが死んだという事を「ネメシス」くらいで知る。
そんなことはどうでもいいが、これまた普通に強いネコ・レジェンド(?)。
緑緑(1)の3マナで2/3、先制攻撃、森渡り、攻撃に参加してもタップしない能力。
緑なので2ターン目に出る。こんなのに序盤から攻められたらどうしようもない。「ショック」(7E)で焼けない。
「ドルイドの誓い」(EX)は時代に名を残した。
緑(1)のエンチャント(場)。この「〜の誓い」シリーズは双方のプレイヤーが使える。
「ドルイドの誓い」はまず、自分が相手よりコントロールしているクリーチャーが少ないか否か、による。
少なければ起動させる事が出来る。強制ではなく任意だ。これがまた意味不明な能力で、当時から凶悪だった。
起動させることを選んだなら、
ライブラリーを上からめくっていき、クリーチャーが出たならそれを場に。残りのカードは墓地へ。
もちろん「夜のスピリット」(MI)とか「変異種」(US)とかが出てくる。
相手側プレイヤーの口から出てくるのは「反則!」という狂気に似た暴言などだ。
何しろ相手が1体でもクリーチャーをコントロールしており、
こちらがコントロールしていないだけで起動させることができる。
そしてライブラリーに入っているのは数枚の凶悪なクリーチャーたち。
相手もクリーチャーを出さなければいいが、それで勝てるデッキ構築をしているわけも無い。
この「オース・デッキ」はいくつかの亜種があるが、それも些細な事だ。
「適者生存」(EX)も凶悪。
緑(1)という軽いエンチャント(場)。
緑を支払い、クリーチャー・カードを1枚捨てると起動する。
効果は、ライブラリーから好きなクリーチャー・カードを1枚公開して、手札に。
墓地のクリーチャーを場に出す再利用可能の「繰り返す悪夢」(EX)を組み合わせるとどうなると思う?
片方が禁止になるんだ。
この「適者生存」と「繰り返す悪夢」のコンボ・デッキはハッキリ言うと本当にムチャクチャ。
もちろん初期の「MoMA」や「メモリー・ジャー」デッキなどもキレてはいるが、このコンボも同様。
前者はあっという間に即死ダメージが飛んでくるので良識があれば友人同士の対戦では2度とお目にかからないが、
このデッキはとにかく「クリーチャーが殴って終わる」タイプであるために、そのあたりの良識とか秩序が機能しなくなる。
同タイプデッキだともう運勝負。
双方に「新緑の魔力」(TE)が出ているともう訳ワカメ(恥語)。
あまり思い出したくない。
第156回7月22日(火)
空なんて抱けやしないのに。どう頑張っても、無理なのに。
「エクソダス」にマルチ・カラーは無い。
特殊地形も1つのみなのでアーティファクトとまとめよう。
よって今回で「エクソダス」、つまり「テンペスト」ブロックの最終回。
次から「インベイション」ブロックだったかな、と思いつき、
そしてそれが間違い甚だしい事に気付いてヘコむ。2つのセットを飛ばしてやがる。
この図々しさが自分で好き(最悪)。
多分一番使ったのが「呪文書」(EX)。
コンボとかでもなくて、普通のデッキに普通に入れる。
今となっては意味が解らないが、当時「8枚以上の手札も持てる」ことは魅力的だった。
過去に戻って殴り倒したい。
0マナのアーティファクト。
手札の許容制限枚数が無くなるという単純なものだ。
「移ろいの門」(EX)も有用カード。多分。
キャスト・コストが4マナのアーティファクト。そして(1)とタップが起動コスト。
対象のクリーチャーのコントローラーが(1)を支払わない限り、そのクリーチャーをそのコントローラーの手札に戻す。
これは基本的に自分に使う。
187能力を持ったクリーチャーや、今なら「邪神カローナ」(SC)とか(違)。
もちろん相手に使っても良いが、目に見えてる分そんなアホなプレイはしないだろうし。
「貪欲なるネズミ」(IN)とか「ボトルのノーム」(TE)とかに使われたら鬱陶しい事この上ない。
「旗印」(EX)。
「第7版」にも再録されたはず。初出は「エクソダス」。
コストが5マナとクソ重いが、場に出せばあとは手がかからない。
それぞれのクリーチャーは、他の場に出ているクリーチャーのクリーチャー・タイプを共有する1体につき+1/+1。
つまり場に1/1のゴブリンが3体出ていれば、それらは全部3/3。
つまり場に1/1のゴブリンが6体出ていれば、それらは全部6/6。・・・6/6!?
今なら「標準化」(ON)で一斉に、ドン!(?)。
それぞれが10体づつクリーチャーをコントロールしていれば、最低20/20が10体。
「踏み荒らし」(OD)と「スカイシェイパー」(EX)も付けようか(どうでも良くなってきたらしい)。
「裏切り者の都」(EX)は「エクソダス」唯一の特殊地形。
普通に場に出て、タップするだけで(2)を得られる。もちろんデメリットはある。
それは、「土地をプレイすると「裏切り者の都」自体が壊れてしまう」ということなのだ。
「砕土」(IN)なんかの「効果」で場に出る事は構わないが、
置いた以降、普通に土地をセットすると自動的に墓地へ。こりゃ辛い。
しかしこれが辛くないデッキ、というのがある。速攻系の、さらに突き詰めればコンボ・タイプだ。
例えば「MoMA」や「ピット・サイクル」など。
これらは勝とうが負けようが、コンボがはじまるとそのターンで決着がつく。
コンボに行き詰まったら負けだし、そうならなかったら勝ちなのだ。つまりその後のターンなど関係ない。
何しろ3マナインスタントで4枚カードを引くが、その次の自分のターンを飛ばす「瞑想」(TE)などが使われるデッキなのだ。
更に言うと「憎悪」(EX)系の瞬殺デッキにも重宝される。
「3ターン目以降が存在する=その対戦は負ける」というデッキ。デメリットがそうならない。
「テンペスト」に「古の墳墓」(TE)というカードもあった。あれは土地を普通に置ける代わりに2点のダメージだった。
パーミッションなどでは恐くて使えないが、
実は使っているとデメリットがデメリットに感じる事はそう多くない。
どうしても土地を置きたいなら置けば良いし、その際も2点、土地を置いて3点のマナは生むわけだから。
では次回「インベイション」で(違)。
ウルザ・ブロックか。
・・・。
どこまで続くんだ、これ。
第157回7月28日(月)
変わらない風景がないように、移ろい行くものこそが美しい。
ウルザ・ブロック、の前に。
もう2年経ってしまったのかの「第8版」発売。
第7版ですらほとんど実戦に使っていないというのに・・・!
まずはカード・デザインの変更。
パッと見ただけだが、そう違和感なく入っていけそう。
ただすでに印刷ミスがいくつかあるようなので、ちょっと気を入れてください。
色々言いたい事がある。
「防御円」シリーズがどうしてアンコモンなんだ、とか。
いや、どうしてアンコモンなんだ。今までコモンだっただろうが。
君はパックを開けて、3枚のアンコモンが全部「防御円」シリーズだったらどうする?
牧場主なら弁護士を呼ぶ。
あと「サバンナ・ライオン」(8E)の再録は目を疑った。
たった1マナでデメリットのない2/1。当時の常連だが、現状では強すぎると思う。
どうしてもクリーチャー戦にシフトさせたい意向は解るんだが、これはやり過ぎな感が否めない。
だが「対抗呪文」(7E)が落ちたのは痛恨。
「暗黒の儀式」(MM)はまだ解る。あれは確かに絶版化も仕方ない。
「火葬」(5E)はタフネス3以下の生物を生ゴミにした。これも仕方がない。むしろ当然の帰結だ。
「解呪」(7E)→「帰化」(8E)も解る。
だが「対抗呪文」のスタンダード落ちだけは、どうしても。
「メルカディアン・マスクス」のように拡張セットでの復活を熱望する。
「ボガーダンの鎚」(8E)の再録は嬉しいが「泥棒の競り」(8E)の再録は訳ワカメ(恥語)。
「第8版」についてはまた後日。
次回からはウルザ・ブロックで。
第158回8月1日(金)
人々はいなくなっても自然は残る。壊れた自然は、決して戻りはしないのに。
そろそろマジック熱も出てきている。
まあいつものことだが実践に移るのはどれくらい先なのやら・・・。
ところで。
マジックにはいくつかレギュレーションがある。
基本的なスタンダードをはじめ、限定戦ですら種類がある。
というわけで牧場主が新たなレギュレーションを考えてみることにした。
どこかで既出でも文句は言わないように。
・「スクラップド4」
基本的に知人・友人同士でのみ可能。
ルールは簡単で、基本的にはスタンダードのルールに則る。
60枚以下、基本地形以外は4枚までとし、禁止カードはもちろん禁止。
たった1つ違う点は、「指定した1種類4枚のカードを相手は必ずデッキに入れなくてはならない」点。
互いが事前に、相手に4枚のカードをデッキに組み込んでもらう。
つまり60枚中4枚は既にクズ・カードである事が決定済みなわけだ。
例えば「乱射」(SC)を指定する。
相手は必ず「乱射」を4枚デッキに入れなくてはならない。
これは対戦前にちゃんと4枚を見せ、それをシャッフルする前にデッキに組み込む。
「乱射」はとても使えないカードだ。
相手のデッキに「乱射」が入ってる事を知っているため、
こちらはノン・クリーチャー・デッキにすると相手の「乱射」は100%無駄カードになる。
とはいえ向こうも「邪神カローナ」(SC)とか「ぐるぐる」(8E)など、
まったくもって理解しがたい意味不明のカードを指定してくるはずなのでお互い様だ。
もちろんそれを逆手にとって、「邪神カローナ」デッキを組んでも良い。
それはどういうデッキかイマイチ解らないが、相手はグゥの音も出さないと思う。痛快だ。
「邪神カローナ」4枚を無視して、56枚のつもりでデッキを組んでも良い。
ものすごいハンデだが、そもそも「邪神カローナ」デッキよりもまだマシな気もする。
一応、スレッショルド・デッキだと更にマシなデッキにならない事も、ない。と思いたいが、あまり自信はない。
「待ち伏せ司令官」(SC)を指定して、
こちらは「地震」(8E)や「めった切り」(ON)満載デッキでも良い。
そしてそれすらも相手は見越して「赤の防御円」(8E)や「崇拝」(8E)満載のデッキかもしれないが。
これをさらに過激にした「スクラップド8」も可能。
「啓蒙」(ON)と「帰化」(8E)を指定されると何がなにやら。
エンチャントやアーティファクトは壊し放題だが、もちろん相手はそんなの入れないだろう。
これ以上、「スクラップド12」や「同16」などになるともうマジックにならないので注意。
どう?面白いと思うのは牧場主だけなのか。
第159回8月7日(木)
思わず手が振り上げられていた。勝利が、身体を動かしている。
「ウルザズ・サーガ」開始は45回目。
とりあえず牧場主は「カタストロフィ」(US)大好き。
1枚で「神の怒り」(8E)と「ハルマゲドン」(6E)のどちらでもお好きな方を。
もちろん優勢であれば場を決定付ける全土地破壊、逆なら全生物死滅を唱えよ!
白白(4)というマナ・コストは払えるに違いない。
いつかは。
「お粗末」(US)も好きだ。
白(1)の2マナでインスタントというアンコモン。
対象のクリーチャー1体をターン終了時まで何の能力も持たない0/1にする。
「邪神カローナ」(SC)がいきなり8/8速攻で驀進してきたら生ゴミに変化してもらおう。痛快。
まあそのままでも生ゴミではあるが。
つーか好きだな「邪神カローナ」>牧場主。
「最下層民」(US)は再録もされた優秀カード。
白(2)のエンチャント(クリーチャー)というレア・カード。
コントローラーへのダメージが、エンチャントされたクリーチャーへ移行する。
一応相手のクリーチャーにつけて除去する事も可能ではあるが、あまり現実的ではない。
例えばあなたが赤単速攻のスライ系のデッキを使っているとしよう。
牧場主は「銀騎士」(SC)に「最下層民」をつけるとする。どうだ、勝てるか?
一応仮想スタンダードなので「ネビニラルの円盤」(4E)とかいう答えに対しては死んで来いコラ(暴言)。
プロテクション(赤)に「最下層民」がつくと、赤単はもうどうしようもない。
現実的な模範解答としては「投了」と「「黙示録」(TE)」という2種類がある。さ、どっち。
「黙示録」が入ってるデッキは投了を仮定しているとも言う。
「セラのアバター」(US)は最強クリーチャー。
第1ターンに出れば20/20なのだ。それはもう最強だろう。
別に第1ターンでなくともライフがそのままパワー/タフネスなので20なら20/20。100なら100/100だ。
この辺でどうでもいいことに気付いてるかなッ?
むしろ正確には「セラのアバター」を持ち出してる時点ですごくどうでもいい。
しかも墓地に置かれるとライブラリーへ帰っていく。
よって墓地再使用デッキなどで奇襲をかけることすら出来ない。
何がしたいのだろう。
生出しなら白白白(4)の7マナ。
7マナも出して出てくるのがタダの生き物。せめてトランプルを。
生出し以外なら「ドルイドの誓い」(EX)や「騙し討ち」(US)くらいだろうか。
そんなことして出すなら他に良いクリーチャーは山ほどいる。
「崇拝」(US)も良質カードで、基本セットで再録された。
白(3)というマナ・コストも、効果を考えればまだ安い方かもしれない。
コントローラーは、「崇拝」とクリーチャーを1体でもコントロールしている限り、ライフが0以下にならない。
いや、ならないのではなくライフ喪失だけはどうしようもないが、0点以下にするダメージはすべて1点とする。
このカードと「銀騎士」が場に立っている。
さて、赤単の君はどうしよう。「ネビニラルの円盤」という答えには以下略。
・投了
・まいりました
・ごめんなさいもうしません
・「黙示録」
好きだな「黙示録」>牧場主。
第160回10月13日(月)
差し伸べられた手を拒めるほど、あなたは偉いのかしら?
・・・あー、なんだここ(暴言)。
最近また「マジックやりたい熱」が出てきた。
周期的なものなのである程度すればまた収まるだろう。
しかし、マジックに触れて以降はじめて「新エキスパンションを買わない」でいる。
「ミラディン」のことだが、
さすがに遊ぶ予定がないと買っても仕方がない。
いつも専門の卸売業者から直接買うのだが、「要らない」と突っぱねた。
今度京都競馬場へ行く。
そこでもし、可能性は少ないが、浮けば、ある程度買おう。
ただし優先順位は年数が経ってそろそろイカれてきた携帯の機種変更の後になるが。
・・そうだな、だいたい3〜4万浮けば。
ちなみに競馬で3〜4万どころか「勝つ」ことすら不可能に近い。
どうしろというのか(横暴)。
第161回11月18日(火)
感情なんかに左右されるから後悔するんだ。
・・・あー、なんだここ(暴言)。
最近また「マジックやりたい熱」が出てきた。
周期的なものなのである程度すればまた収まるだろう。
しかし、マジックに触れて以降はじめて「新エキスパンションを買わない」でいる。
「ミラディン」のことだが、
さすがに遊ぶ予定がないと買っても仕方がない。
ところでここまで前回の更新をそのまま流用してそろそろ死んだ方がいいと思う。
「ミラディン」だ(無理矢理)。
ヒマな時に、というかいつでもヒマだが、
公式ハンドブックを眺めている。マジックやりたいなぁ・・・。
やはり「地ならし屋」(MR)が素晴らしい!
5マナ10/10。攻撃が2回通るだけでゲームに勝ててしまう。
まあ再生クリーチャー1体で止まってしまうのは些細なことだ。なんとかしろ。
あと場に出たときにライブラリーがなくなるのも、些細なことだ。
なんとかできるかバカ。
「地ならし屋」を普通にプレイする。
次の自分のターン、アンタップ→アップキープ→投了。
バカだ。
まあライブラリーと墓地を交換するカードとか、
墓地のカードをライブラリーに戻すカードとかと併用するのだろう。
しかし何マナかかるんだ。それで出てくるのがタダの10/10。死んでしまえ!(言ってる事が違います)。
アーティファクト・サイクルと銘打っているように、異様にアーティファクトが多い。
個人的にアーティファクトは好きなので歓迎なのだが、とりあえず新ルールを覚えられない。末期か。
一番ビックリしたのが「Icy Manipulator」(IA)が復活した事。
「ウルザズ・レガシー」にエコー付きで似たカードがあったが、そのものが復活するとは。
あとはやっぱり「焦熱の計画」(MR)を使いたいな。何が何でも3回勝って相手の嫌な顔が見たい。
なんだ「カードを9枚引き、土地をすべてアンタップする」って。何のギャグなんだ(違)。
ってそうこうしてるとまた新しいのが出るんでしょ?
もうちょっとサイクル遅らせればおおのになぁ。毎回思う。
第162回11月25日(火)
取り留めの無いものかどうかは俺が決める。
マジック熱が沸々と、って毎回書いてる気がするな。
とりあえず「サモンナイト3」が一区切りなので更新することにする。
正確には「ちょっとシャレにならないので一区切りをつけた」とも言う。
「ウルザズ・サーガ」2回目は青。通算して46回目。アホな数字だ。
大好きなのが「秘儀の研究室」(US)。
青(2)という3マナのエンチャント(場)。効果はたった一言。
「どのプレイヤーも、それぞれのターンに呪文を2つ以上プレイできない」。
つまり互いに1ターンにつき1つは可能。
つまりこちらの1ターンに1つの呪文は、カウンター。
つまり相手のプレイ呪文はカウンターされる。そしてそれ以上のプレイは不可。
金日成さんも大激怒(?)。
「エネルギー・フィールド」(US)は無敵カード。
しかもキャスト・コストも青(1)という2マナで済む。とても軽い。
効果もすごい。「あなたがコントロールしていない発生源からのダメージをすべて軽減する」。
1枚でもカードが自分の墓地に行ったら壊れるのはご愛嬌だ。
まあ「墓地に行く代わりにそれをゲームから取り除く」的なカードと組み合わせると無敵。多分。
「金粉のドレイク」(US)は当初ダメ・レアだった。
青(1)で3/3飛行。コスト・パフォーマンスが壊れているのは、効果も壊れていたからだ。
とりあえず場に出たとき、こいつを生け贄に捧げる事を選べる。まあ、よほどのマゾでもない限り選ばない。
選ばなかったら、こいつと、相手のコントロールするクリーチャー1体とのコントロールを交換する。さあ、どうだ!?
相手の10/10飛行+トランプル・クリーチャーくらいと交換できるといいね。
まあそれまでにこちらがどうにかなっている(おそらく敗北)可能性のほうが極大だと思うけど。
ただ、少し嫌がらせ的な使い方が本道。
場に出し、コントロールを交換し、「金粉のドレイク」に「送還」(8E)。
このテのバウンス呪文は「そのオーナーの手札に戻す」ため、あら不思議。まあガッポリ!?
金日成さん大激怒(しつこい)。
エラッタ(正誤訂正)出る前の「巨大鯨」(US)をキーとしたコンボ・デッキに瞬殺された記憶がある。くそ。
「変異種」(US)は復活しないのかな。
青青(3)というタダの5マナ3/3クリーチャー。ただし出されると負ける。
青で飛行、青でアンタップ、青でアンタッチャブル、(1)で+1/+0、(1)で+0/+1。
ふーん(もうどうでもよくなった)。
ああ、「実物提示教育」(US)を打たれたとき、手札に土地しかない事があったな。
よく自殺しなかったと思う。
「時のらせん」(US)は正式に禁止カードになる前に、
牧場主とべっち氏との間で「このカードはダメだろう。禁止にしよう」という締結まで成された。
アホなカードだと今でも思う。
しかし異様に手が疲れるな、ここのコンテンツ。
第163回11月26日(水)
捨てられずにいるのが物だけなら、良かったんだけど。
まるで奇跡のような連日更新。
・・・すごい安売りな奇跡もあったもんだ。W杯バレーもビックリ。
さて「ウルザズ・サーガ」の3回目は黒。
とりあえず「ヨーグモスの意志」(US)。
これ、禁止カードか制限カードかだった気がする。
黒(2)のソーサリー。怪獣モチロンの勢いで(?)レア・カード。
ターン終了時まで、墓地にあるカードを手札にあるかのようにプレイしてよく、
そしてターン終了時までカードがあなたの墓地に置かれる場合、代わりにゲームから取り除く。
普通のデッキでは使わない。
もう、そのターンに勝とうが負けようが決着のつくデッキで使う。
凶悪なまでのアドバンテージ&リソースを得る。使われると、そして使うといかに極悪かが解る。
確かに3マナは使うが、墓地のカードを再利用するのだ。
墓地に「暗黒の儀式」(MM)とか落ちてたらもうどうしようもない。
「ヨーグモスの取り引き」(UD)と「スカージの使い魔」(US)がキーのコンボ・デッキ、
あの悪名高い「ピット・サイクル」のキー・カードとして活躍した。だいたい3〜4ターン目に数百点の「猛火」(8E)。
やってらんねぇ。
「走り回るスカージ」(US)も使ったなぁ。
黒黒という2マナで3/2飛行というかなり壊れたクリーチャー。
デメリットはクリーチャー呪文をプレイしたら死んじゃう点だが、別にデメリットでも何でもない。
飛行3/2で殴り続ければいいだけの事だし、死んだら死んだでその時にクリーチャーを呼べばいいし。
あと墓地復活とかでは死なないのでそういうのもアリ。
まあでも普通に呼んで普通に殴ってるだけで強い。この辺までか、黒ウィニーが強かったの。
「抑圧」(US)も好き。
元々手札破壊が好きなんだけど、
このカードとか「偏頭痛」(7E)、「次元の狭間」(US)は使いまくった。
黒黒(1)という色拘束の強い3マナのエンチャント(場)。効果はすごく単純で、解りやすい。
誰かが呪文をプレイしたら、そのプレイヤーは1枚捨てれ。
数ターン後には双方手札カラカラ。
こちらはそうなるようにデッキ・デザインしているのでガッポリ(?)。
なのに流行らなかったな。なんでかな。
出されても別にどうってことないからか。
あとは「汚染」(US)。
黒(2)の3マナエンチャント(場)。
アップキープ時にクリーチャー1体生け贄、が維持コスト。
効果は、双方の土地がマナ目的でタップされた際、本来の色と量の変わりに(黒)を提供。
維持されていれば、青単だって白単だって黒マナしか出ない。
やりたい放題好き放題。
黒大好き。
でも青のほうが好き。
そんな人間嫌いだ(首締)。
第164回4月5日(月)
力を込めろ。迷わないように。悔いを残さないように。
TOPでも触れずにコッソリ更新。
知らないうちにマジック関連でリンクされていたので。
や、悪い気はしないのでご本人様がおられたらお気になさらぬよう・・・。
で、ここが長期凍結中なのは故意です。
音楽のところは知らないうちに更新が滞ったりするんだが、
ここに関しては故意。わざと。ここって実は日記や各「any〜」系の中で最も労力がいる。
それだけなら構わないんだが、それに対してのレスポンスが少なすぎる。
さすがに更新しても無反応だと萎えるので、長期凍結中。わがままだね、どうも。
以前から「累計して5通くらい「再開すれ」という要望が集まれば再開」としていて、現在3通。
さあ、あと2通頑張ってっ☆
何様なんだ・・・。
次回は「ウルザズ・サーガ」の4回目、赤の番ですな。
第165回5月15日(土)
今から行われる宣告は、光のように美しく、人生のように残酷だ。
さあ、というわけで久々の更新。
ほほう、実質半年振りの更新というわけですな。
・・・。
え、半年!?(驚愕)。
それはもう純情な感情も空回りですYO!(錯乱)。
そんな事実はスペシャルに無視して続きの更新といこう。
えーっと、その半年前の前回が「ウルザズ・サーガ」の黒で終わってるのか。
もうそのまま人生も終わってよかったのにネ!
・・・。
では赤で(無視)。
「精神異常」(US)とかは好きだったな。
これ何かに再録されたような気がするけど、とりあえず。
赤赤(2)という4マナのエンチャント(場)で、レア・カード。効果は簡単。
すべてのクリーチャーはブロックできなくなる。だけ。
ノー・ガードでの殴り合い総力戦。
3/1とか4/1とか赤特有の尖ったクリーチャー大活躍!
ただし相手がノン・クリーチャー・デッキならゴミ同然というよりゴミ。
あと全クリーチャーのアタック指定後に「解呪」(7E)や「帰化」(8E)は素で泣ける。
「断層」(US)は優良カード。
赤赤(X)のインスタント呪文というレア・カード。
効果は「すべてのプレイヤーと飛行を持たないクリーチャーにX点のダメージ」。
つまり「地震」(8E)が、1マナ重いがインスタントなのだ。
プレイヤーの性格やデッキ・タイプによるが、こちらの方が使っていた。
そもそも「地震」というカード自体がかなり重要な場面でしか使わないため、1マナ重くても、
それは言い換えれば1点のダメージを見ても、インスタントのタイミングで打てる事の方に魅力を感じるからだ。
そしてもちろん忘れてはいけないカードがある。
それはもう、メチャクチャ好きだった。相手の露骨な嫌な顔とともに。
「騙し討ち」(US)だ。
赤(3)という4マナのエンチャント(場)。
まずは何よりも命がけで張ろう。何も考えずに張るのだ。
出来れば緑と合わせて2〜3ターン以内に張れるとより一層望ましい。
張れたか?そうか。
では起動に1マナ支払おう。
もちろんタイミングはインスタントで構わない。
それだけで手札にある絶対普通ではプレイできないクリーチャーが場に出せる。
しかもそのクリーチャーはターン終了時までだが速攻を得る。
そのターン終了後に無条件に死亡するが、そんなことはどうでもいい。
もちろん赤マナ1点でどんなクリーチャーでも出して速攻付きで殴れるわけだから面白い。
牧場主は「ニコル・ボーラス」(CH)でした(最悪)。
飛行7/7。ダメージ通ると手札全捨て。
相手は翌日から相手してくれなくなるぞっ☆
今思うとアホなカードではないのか。
「ニコル・ボーラス」も、「騙し討ち」も。好きだけど。
ああ、その「騙し討ち」で「火口の乱暴者」(US)も使ったなぁ。
赤赤(4)というだけでも重いのに、
さらにエコーまでついていて到底払える重さではない。
もちろん「騙し討ち」で出そう。
出れば6/6の上に全クリーチャーに4点のダメージ。
ほとんどクリーチャーは全滅だろう。そして悠々と6点で殴りつける。
1人で暴動を起こして2秒でご退場。
なんかイラクでつかまってた3人を思い出すな。
もう風化したところとかとてもソックリ。
「燎原の火」(US)も初出はここ。
赤赤(4)の重いソーサリーだが、効果も覿面。
すべてのプレイヤーに土地4個の生け贄を強制する時点で破滅。
さらにその後に全クリーチャーに4点のダメージ。というわけで打った後には何も残らない。
理性や良心なども残らない。
「アーティファクト・レッド」、つまり「赤茶単」というデッキで多用された。
このデッキ、色は赤単色というよりもアーティファクトが非常に多いデッキ・タイプで、
「ウルザの発電機」(UD)などでマナを強烈にブースト。4〜5ターンで普通に6〜8マナ出るようなデッキだ。
フィニッシャーは「欲深きドラゴン」(UD)。
こいつは赤(4)の5マナで6/5飛行という凶悪なクリーチャー。
ただしアーティファクトをコントロールしてなければ生け贄だが、そんなのどうにでもなる。
それよりも「欲深きドラゴン」をプレイした次のターンには「燎原の火」がぶっ飛んでくる。
6/5なので普通に生き残る。土地はほとんど残っていない。こちらにはマナ・アーティファクトが多数。
それってイジメっスよねぇ!?(春原?)。
これからは定期的に更新してきたい所存。
第166回5月16日(日)
血が叫んでいる。感情も思考も、抗う事を許されないほどに。
請われれば更新しますよー。
緑。
このセットでも緑の生き物は個性的。
「アルゴスのワーム」(US)はダメ・レアだが好きだった。
緑(3)で6/6トランプル。ヤ@ダ電気でも売れないほどの安さだ(?)。
もちろんデメリットはある。
こいつをプレイした時、対戦相手は土地を1枚生け贄に捧げていい。
そうすると、場に出た「アルゴスのワーム」はライブラリーの1番上に戻っていってしまうのだ。
4マナ6/6トランプルは強力すぎるが、
こいつが殴る場面と言うのはほとんど見られない。
そりゃ6/6トランプルに殴られ続ければ早晩負けるわけだから、
土地1枚はキツくても普通はそちらを選ぶだろう。しかもドローまで飛ばされるわけだし。
今なら「原始的刻印」(SC)と合わせようか。
これなら戻されても、少なくとも1枚のドローは確定されるし。
問題はどこが強いのかまったく解らない点だ。
「ガイアの子」(US)もトランプル・クリーチャー。
緑緑緑(3)という色拘束の強いクリーチャーで、しかし7/7トランプル。
しかも緑(1)で再生コストまでついているこいつは黒くらいでないと屠れないバケモノ。
ただし、デメリットが1つだけ。それがアップキープ・コスト。
とはいっても緑緑の2マナなので払えない状況などほとんどないはずだ。
緑なのでマナ・ブーストすれば4〜5ターン目には出現し、3回殴るとゲームは終了する。
そういえば。
昨日も書いたんだが、もしかしてエコーって知らない人いる?
個人的にはそれほど古いシステムという印象は無いんだけど、結構経つしなぁ。
エコーは、プレイした次のアップキープ時に、もう1度そのコストを支払わなければ、生け贄というシステム。
つまり、緑(1)のクリーチャーにエコーがついていると、
まず普通に2マナ払ってプレイ。そして次の自ターンのアップキープ時に、また2マナ払う。
強制ではないので無視してもいいが、支払わなかった場合、そのパーマネントは生け贄に捧げられうというものだ。
だから額面のコスト・パフォーマンスは非常に優れている。
この7/7トランプル、しかも再生付なら、いくら緑のレアとはいえ普通は7〜8マナくらいだろう。
それを6マナでプレイできるという事。
「無限のワーム」(US)も強烈。
とりあえず毎ターン維持するのにエンチャントを1つ生け贄に。
この凶悪な維持コストに見合うだけのコスト・パフォーマンスがあるのがレア・カードだ。
緑緑(3)の5マナで9/9トランプル。
普通2回、多くて3回殴ればゲームは終わる。
つまりエンチャントで維持するターンというのはそう長くない。
しかも相手は真っ先にこいつを何とかしようとするはずなので、寿命も短い。
「アルゴスの女魔術師」(US)と合わせると凶悪。
緑(1)で0/1というバカだが(ひどい)、エンチャントをプレイするとカードを1枚引ける。
しかもアンタッチャブルであるので「地震」(8E)や「神の怒り」(8E)のような全滅魔法でなければ除去できない。
あとは「ブランチウッドの鎧」(US)を付ければ相手は泣き出すだろう。
まあだいたい12/12〜13/13トランプル。
お姉さん、おあいそ!(逃走?)。
第167回5月17日(月)
その微笑が、美しく年を重ねた微笑が、優しすぎて、泣きたくなった。
アーティファクト&特殊地形でオシマイ。
「銀のゴーレム、カーン」(US)はゴリラ似のゴール・キーパーだ。
ウソだ。
5マナ4/4のクリーチャーで、
しかしレジェンドなので場に2体以上存在は出来ない。
能力もこれまたすごく、(1)を支払うだけでアーティファクトはクリーチャーと化す。
正確にはこう。
「(1):対象の、クリーチャーでないアーティファクト1つは、
ターン終了時までその点数でみたマナ・コストと等しいパワーとタフネスを持つ、
アーティファクト・クリーチャーになる。そのアーティファクトは元の能力を失わない」、だ。
「踏み荒らし」(OD)ちゃえッ☆
軽いアーティファクトを並べて片っ端からクリーチャー化し、
そのうえで「踏み荒らし」や「スカイシェイパー」(TE)でトドメをさしてもいいし、
「修繕」(UL)で出てきた「ダークスティールの溶鉱炉」(DS)を9/9にしてもいい。不死だし。
まあ「修繕」が使えるなら「ダークスティールの巨像」(DS)でいいとかはナシね。
「煙突」(US)は使い方が難しいが面白いカードだ。
4マナのアーティファクトで、アップキープ開始時にスス・カウンターを1個乗せる事を選べる。
そしてアップキープの開始時に、乗っているスス・カウンター1個につき、各プレイヤーはパーマネントを1個生け贄。
まず張って、次の自分のアップキープの時に、スス・カウンターを乗せる。
この順番は任意だが、その後に生け贄に捧げる方の誘発型能力を処理するのなら、
それぞれのプレイヤーはパーマネントを1個、大抵は土地になるだろうが、生け贄に捧げなければならない。
その次のターン、またカウンターを乗せたなら、
今度はそれぞれが2個のパーマネントを生け贄に捧げる事になる。
その次も乗せたなら3個、4個と、猛烈な勢いで場のパーマネントは激減していく。
「恐怖の波」(WL)に似てるかな。
あちらはクリーチャー限定、こちらはパーマネントを任意、だけど。
この「煙突」を有効利用できるデッキ・タイプとは。ちょっと考えてみよう。
「束の間の開口」(US)も使った。
まずプレイが2マナのアーティファクト。これだけなら軽い。
ただし起動コストがかなり重く、(5)とタップ。計7マナで何ができるのか。
まずライブラリーを切り直す。
そしてライブラリーの1番上のカードを公開する。
ターン終了時まで、そのカードを手札にあるかのようにプレイして良く、
しかもマナ・コストを支払わずにプレイしてもよい。ただし、Xの値はゼロとして扱う。
前回に書いた赤茶単、アーティファクト・レッドで使った。
潤沢なマナがあるが、よく手札は枯渇する。マナがある分手札を使い切るからだ。
そういう意味ではスライに近いものがあるが、マナ・カーブが重めに設計されているので、このカードは重宝する。
めくると「燎原の火」(US)とか。
一応起動に5マナ払ってるので1マナしか安くなってないが、
そもそもカード・アドバンテージを考えると非常にやりきれなくなる事請け合い。
ヤケクソの「インフェルノ」(7E)でも可。
「通電式キー」(US)は極悪カード。
現在のスタンダードでこのカードがあるなら、
マジックはマジックとして機能しなくなると危惧するほどだ。
まずプレイに1マナ。
そして起動も1マナとタップという激安さ。
何ができるのか。
それは「対象のアーティファクト1個をアンタップ」。
普段8マナ支払わないと起きない「ファイレクシアの巨像」(7E)が1マナで立つ。
タップすると3マナ生み出す「スランの発電機」(UD)がたった1マナで起きて再使用可。
今なら「氷の干渉器」(MR)だろうか。+2マナで毎ターン2個のパーマネントをタップし放題という有様。
今の「電位式キー」(MR)がこのカードの弱体化版。
というよりは「電位式キー」でも充分に強いと思う。このカードがバカなだけ。
他にも「呪われた巻物」(TE)とか「スランの発電機」の強化版である「厳かなモノリス」(UL)とか、
とりあえずちょっと考えなさ過ぎ。
「ガイアの揺籃の地」(US)は禁止カードだった気が。
伝説の土地だが、そもそも1枚あれば充分。相手に出されるとナニだが。
能力は非常に単純で、タップするとコントロールしているクリーチャーの数だけ(緑)を生み出す。
「錯乱した隠遁者」(UL)をプレイした直後ならそれだけで5マナ。
「錯乱した隠遁者」
↓
「ガイアの揺籃の地」をタップ。
↓
「ぐるぐる」(8E)などで「ガイアの揺籃の地」をアンタップ。
↓
「ガイアの揺籃の地」をタップ。
なんか9〜10マナ浮いてるんですけど?
これのエンチャント版「セラの聖域」(US)もひどかった。
もう「補充」(UD)とかどうでもいいくらいに無茶苦茶。緑じゃなくて白だけど。
そしてその青版。
忌まわしき、マジック史上に残る超・極悪カード、「トレイリアのアカデミー」(US)。
タップすると、コントロールしているアーティファクト1個につき1個の青マナ。
これを利用して1ターン目から1億点くらいの「猛火」(8E)が飛んでくるデッキ、それが「MoMA」だ。
異議あり!(?)。
第168回5月18日(火)
まだ立てる。この足、私の両足で、大地を踏みしめることができるんだ。
「ウルザズ・レガシー」へ突入します。
よくやるよな!(自己否定)。
まずは白。「幸いなる逆転」(UL)から。
白(1)の2マナのインスタント。軽くて便利なレア・カード。
効果も簡単。相手の攻撃クリーチャー1体につき3点のライフをゲット!
5体で攻撃してきたら15点のライフ。
とはいえダメージはそのままなので、5体が全員3/3ならチャラ。
そして次のターンには負けるだろう。
昔に流行ったペガサスが6億体くらい出るデッキなら有効。
ちなみに6億×3なので、ライフは9億とちょっと。これなら勝てるだろう。
うん、とてもどうでもいいね。
そんなアホ・カードはさておき(ひどい)、
「ルーンの母」(UL)は今のエクステンデッドでも使う優れたクリーチャー。
アンコモンの1マナ1/1というのは普通すぎるが、何よりも特殊能力の有用さに目を見張るはずだ。
「T:対象の、あなたがコントロールしているクリーチャー1体は、
ターン終了時まで、あなたが選んだ色1つに対するプロテクションを得る」、だ。
召喚した次のターンからほぼ無敵。
自分もほぼ無敵だし、自陣の他のクリーチャーにも付与できる。
相手のクリーチャーは対象に取れないので、相手のエンチャント(クリーチャー)などは無効に出来ない。
それにしても強い。2体以上出るともうどうしようもない。
「神の怒り」(8E)などには対処の仕様がないが、効果がプロテクションなので、
「地震」(8E)などの全対象呪文でもダメージを無効化できるわけで、ほとんどどうしようもない。
「神の怒り」にしても、こんな1マナ1/1のクリーチャーには使いたくないだろう。いくら複数でも。
白ウィニーでは必須クリーチャー。
そうでなくても白くてノン・クリーチャーでないデッキならほとんど入っていた。
「大天使レイディアント」(UL)。
白白(3)で3/3飛行、非タップというクリーチャー。
「セラの天使」(8E)は同コストで4/4なわけだから、これだけならダメ。
というわけで、「他に出ている飛行クリーチャー1体につき+1/+1」という能力を持っている。
今なら「ペンタバス」(DS)かなぁ?(違うと思います)。
幸い相手のクリーチャーもカウントするので、
こちらと合わせて2〜3体の飛行クリーチャーがいるとかなり強くなる。
もちろん「恐怖」(MR)や「闇への追放」(8E)で即死なのは仕方がない。やりきれないけど。
あとはこちらのすべてのクリーチャーに先制攻撃を付与する「騎士道」(UL)とか好きだったな。
では青でお会いしましょう。