夢幻の更新記


10月1日(日)
そうさ今日ならあの丘から飛び立てるのさ。躊躇う背中押したのは、君の落とした涙。

君がいたことを、私たちは奇跡だと思うんだ。
遠くフランス、ロンシャンに思いを馳せる時、私たちは日本競馬史を紐解いているんだ。
難なく制した皐月賞、頂点に立ったダービー、3冠を成した菊花賞、日本競馬を制圧した天皇賞(春)、そして、世界を見据えた宝塚記念・・・。

おそらく世界のホースマンに、「たった1つ、最も権威のあるレース」を問えば、その名が挙がるだろう。

凱旋門賞。

なぜだろう。

そのレース名を聞くだけで気後れしてしまうのは、私が古い世代の人間だからだろうか。
ただ、解ってほしいのだ。とんでもないレースなのだと。言葉では難しい。「世界挑戦」の歴史は日本競馬の辛酸の歴史である。
大人と子供、表現するにはそれが妥当か。日本のダービー馬が簡単に蹴散らされ、次第に挑戦することが無謀ですらなく愚かとすら蔑まれた暗い時代。その時代を生きたのだ。

近年、凱旋門賞に出走すること自体は珍しくなくなった。
だが、成果を思い出して欲しい。日本のトップクラスの馬が、向こうでどういう結果を出した?
タップダンスシチーは途中で簡単に力尽きた。マンハッタンカフェはその過酷さにレース途中で故障し、それが最後のレースとなった。

サクラローレルは現地へ赴いても出走することすら叶わなかったのだ。

エルコンドルパサーの2着は斤量、馬場を考えると、それこそ奇跡というよりも夢物語に近い偉業なのだ。

今私は、あなたを思う。

この思いは、遠いその地に届くだろうか。
それとも、ただのセンチメンタリズムだと、そう笑ってくれるだろうか。
それでいい。君はただ走るだけだ。いや、あの天才の言葉を借りればただ「飛ぶ」だけなのだ。

今年の凱旋門賞はわずか8頭なのだそうだ。
頭数は寂しいが、これは多くの馬が敵わないと回避した現れでもある。
そして集った8騎の勇者は、現状で世界一を決めるのに文句をつけられないメンバーが揃ったといっていい。

そのライバルの中の1頭、ハリケーンランの父は、あの年の凱旋門賞でエルコンドルパサーを破ったモンジューだ。

これが、これこそが競馬なのだと思う。

でも、ちょっと騒ぎすぎじゃないかと君は苦笑しているかもしれない。
でも、わかってくれ。それほどに希有の機であるのだと。それほどに重い日本競馬の歴史があるのだと。

でも、たった1つだけ守って欲しい。

負けてもいい。結果、最下位だっていい。
日本中の人間が詰ろうとも、少なくとも私は、それでも満面の笑みで迎えよう。

だから、絶対に無事で帰ってきてくれ。

そして10年後、30年後、50年後に、君のことを語りたいのだ。

そうやって今まで紡がれてきたように、競馬を愛し続けたいのだ。

「ディープインパクトというすごい馬がいたんだ」、と。

それが競馬を観続け、愛し続ける者のみが持つ特権である。

さあ、飛ぼう。

70年程度の日本競馬の歴史など、一跨ぎで!

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10月2日(月)
君が笑うから、僕も笑うから、二人で明日の空見上げよう。

ディープインパクト、凱旋門賞3着。

非常に見応えのあるレースだった。
シロッコ、ハリケーンランの2騎が伸びあぐねる中、突き抜けるディープ。
しかしその外から猛然と襲い掛かるレイルリンクと、そしてプライドの2騎。制したのはやはり、地元欧州勢の意地であったか。

ディープのレースに関しては、特におかしなところはなかった。
だが5着ベストネームに騎乗したペリエが「少し仕掛けが早かったように見えた」というコメントがあった。
そして同時に「これは典型的なフランス競馬のペースだった」とも。走破タイムだけなら何秒も遅い欧州競馬のペースに、やはり適応しきれていなかったのかもしれない。

当初から、指摘されていたことだった。

「前哨戦を使わず、3ヶ月以上振りで臨む馬に凱旋門賞を勝つことは出来ない」

実際にはゼロではないが、長い歴史を持つ凱旋門賞でも5頭といなかったはずだ。
個人的にも前哨戦を使って欲しいとは思った。だが、サクラローレルの例もある。メリットとは別に、確実にリスクとのトレード・オフになる。

だが、競馬は結果が総てだ。

勝てなかったという事実がある以上、そしてローテーションに原因を求めるなら、責められるべきは人である。

そして競馬を知らない人には、改めて認識して欲しい。

「ディープインパクトでも勝てない、世界最高峰のレース、凱旋門賞」、を。

正直、勝ったレイルリンク、2着のプライドには足元を掬われた形だ。
これは力負けではない。もしこの2騎と今後戦うことがあれば、もうディープは負けないだろうと思う。
だが、繰り返すが競馬の世界では結果が総てだ。力負けであろうが運の要素が強かろうが、そこには勝者とそれ以外の敗者しかいない。

やはり高い。恐ろしいほどに、凱旋門賞の壁は高い。
だが心のどこかで安堵している自分がいる。「そうだ、それが凱旋門賞なのだ」、と。
1999年エルコンドルパサー2着の後、「もはや生きている間は無理か」、とすら思えた日本調教馬による凱旋門賞制覇。

「なぜディープは勝てなかったのか」と論じる報道を見て、それは違うと言いたいのだ。

「勝てなかった理由」を問うなら、その前提は「勝てたはずだ」という性質に準ずる。

違う。それは明らかに、絶対に違う。

「勝てなかった」のだ。

最後に繰り返す。競馬は結果が総てだ。

生きている間に、その答えが出ればいい。

それほどに遠大で尊大な事に挑んだのだ。

・人間が100mを8秒台で走る

・日本がサッカーのW杯で予選から全勝優勝する

・ツール・ド・フランスにおける日本人選手の総合優勝

・F1における日本人ドライバーの総合チャンピオン

「日本調教馬による凱旋門賞制覇」はそれらが比肩できぬほどの難題だと思っている。

それほどの偉業を一瞬でも夢見れたあの2分30秒は、人生の中で輝き続けるだろう。

そんな歓喜、私の人生にはもったいないとすら思えてしまうのだ。

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10月7日(土)
てめーが本気で悩んでる事くらい、わかってるさ。俺だってガキの頃、本気でそう思ってたんだ。

久しぶりにカラオケに行った。

最近よく聞かれるんだが、カラオケ自体は決して嫌いじゃない。
1人で運転してるときは女性ボーカルであろうと英語詩であろうと、車中は牧場主リサイタル状態になる。
歌うという行為自体は好きだし、独特のあの雰囲気も好きだ。そして曲を探すときの「おお、こんな曲が入ってるんだ」という発見はどこか心地よさすら覚える。

ただ、実際歌える曲は非常に少ない。

牧場主は初対面の人とかに「どんな音楽が好き?」と問われると非常に悩む。
ご存知の方もいるかもしれないが、「どうしてもダメだ」というジャンルはなく、アーティスト単位でもほとんどいない。
つまりそれ以外のアーティストは好き、という答えを出しても間違いではない。ただし、それを理解し、受け入れてくれる人はおそらく、100人に1人もいない。

というよりは、「好きなアーティストはいない」というのが正解に近い。

ジャンルでいえばJ−POPだが、これはほぼ間違いなく好きなアーティストを問われる。
牧場主は、例えば買うCDについてはアーティストではなく、作曲家、次いで編曲家で決める事が多い。というか、ほとんどだ。

つまり「好きな作曲家、アレンジャー」と問われればすスラスラ出てくるが、今度はそう問いかけてくる人は100人に1人どころじゃなく、少ない。

そして「作曲家で決めてるんだ」と答えると、今までの経験上、高い確率で、引かれる。

だから最近は「テクノとかサウンドトラックとかが好き」と答えるようにしている。
こうなると今度は作曲家に話は進まざるを得なくなるわけで、こっから「I’ve」とかに、相手によっては、の注釈が付くが、進められる。

が、たいてい「ふーん、そうなんだ」で話は終わる。これも経験上。

牧場主は歌い手でCDを買うことは、非常に少ない。
「I’ve」関連のボーカリストだって、作曲陣が「I’ve」関連でなければおそらく買わないだろう。
このほかにパッと思い浮かぶのは坂本真綾だったりするが、これも、「おそらく買うだろうが、買わない可能性を否定できない」程度の域でしかない。

まあそんなことはどうでもよく、むしろ最近自分は音楽好きだという自信はもちろん、意識すらなくなりつつあるわけですが。

で、カラオケ。

1年とか2年ぶりくらいに行ったんだが、最近はリモコンで曲Noを送信するのではなく、
専用の端末で曲を探し、そこから直接送信できるようになっているみたいで、なかなか楽しい。もちろんあの電話帳のような本もあったが。

その端末の機能の1つに、「人気曲」や「履歴」があった。特に目を引いたのが後者。

明らかに「お前これ1人で来ただろ」と思える、同一アーティストの連続20曲以上。

そして期待通りにもちろんあった、超弩級の連続アニソン群。

これを眺めるのが非常に楽しい。

この時はどちらかというとアニソンは歌えない場だったので、
個人的には何曲かテキトウに歌ってお茶を濁してたんだが、それ以外はずっとこの端末で遊んでいた。

しかしな。

「Red fraction」(MELL)とかは歌うの無理だと思うんだ、牧場主。

あと「さくらんぼキッス〜爆発だも〜ん〜」(KOTOKO)が履歴に残ってたときはビール吹いた()。

「京都慕情」(サニサイ)とか歌いたいんだけどなぁ。
原曲である渚ようこの方はあってもカヴァーのほうはないからちょっと歌えない。

でもまあ、たまにはいいかな、カラオケ。

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10月8日(日)
誰だって人に優先順位ぐらいつけるし、誰だって一番の奴さえいれば、それで良いんだよ。

ROはじめたなんて!

言ってくれれば牧場主でよければレクチャーしましたのに!!

というわけでプレイ日記すら滞っているROですが。
最近はプレイ時間は減ってきていて、でも1週間で10時間くらいはやってる気がする。
saraにいる子の1人がもうちょっとでLv99になりそうなので(
といっても今月中に達成できるかどうかという進捗率だけど)、チマチマ頑張ってます。

ROやりはじめたのが2004年の9月だから、気付けば3年目に突入。
「1日1〜2時間のサラリーマン・プレイでも2年あれば1人くらい転生できる」と聞いていたのに、それすらも適わず。
原因は移ろいやすいこの性格。剣を振りたい、本で殴りたい、武器作りたいなどと、あれもこれもとキャラを作ってしまったので、必然的に1キャラにかける時間が薄く・・・。

ROはプレイヤーが集中しないように、サーバーがいくつか設けられている。
まず大きく4つのワールドに分けられ、その1つのワールドに5〜6つで、今では合計23のサーバーがある。
それぞれのサーバーによって住んでるプレイヤー数はバラバラで、もちろん複数のサーバーにキャラを作ってる人も多い。牧場主もそんな1人。

基本的に新しく出来たサーバーほどプレイヤーは少ない傾向にある。
だが、プレイヤー数が多くても少なくても、それぞれにメリットとデメリットがあるので、住むサーバーによって印象が大きく異なる。

まず人が多いと仲間が出来やすくなる。
単純にプレイヤーが多いので、街は賑わい、イベントも多く、MMOの醍醐味を味わえる。
ただし人気の狩り場はごった返し、サーバーの処理が追いつかずに動きが不安定になることも多い。そして物価はデフレ状態になっていることが多い。

人が少ないとその逆。人が少ないので人気ボスも出会えたりする。
人気の狩り場も適度な沸き方なのでストレスも少なく、首都のあまりの露店の多さにPCがカクカクすることもない。
ただし、人が少ないのでその場限りのパーティ・プレイである臨時が少なく、まったくないサーバーもあると聞く。求めているアイテムを露店で探すのも一苦労だったり。

牧場主は人の多いsaraと、少ないtyr、その中間のtiametにそれぞれキャラがいる。

その結果、やはり人が少ないよりは多いほうが楽しい。
特にやはりMMOである以上、臨時、知らない人とパーティ狩りする楽しさは別格のものがある。
印象ではsaraで20程度の臨時があれば、tiametでその半分、tyrではsaraの1/4くらいな感じ。PC環境さえ許せば人の多いサーバーをオススメしたい。

もちろん誰かの紹介とかオススメでプレイするなら、その人と同じサーバーに行くのがいい。

ただし、1つのサーバーには3人までしかキャラを作れない。
武器などのアイテムや現金などの資産はサーバー間で移動することは出来ないので注意が必要だ。
違うジョブのキャラも遊んでみたいとかで4つ目のキャラを作りたいとすると、他のサーバーに作るしかなく、資産はもちろん、知り合いもいない新しいサーバーに作ることになる。

IDを2つ作るとそれぞれのIDで同じサーバーにキャラを作れるが、
月額¥1,500をそれぞれのIDに課金するため、この「2アカ」、「3アカ」をする人としない人に分かれている。

ゲームを始めるにはIDの取得、ゲームのダウンロード(無料)、IDへの課金でいいが、もう1つ、決めておいたほうがいいことがある。

作るサーバーのほかに、キャラクターの基本的な予定がそう。

キャラクターの名前、髪の色、髪型と、大事なのが「将来どの職業に付くか」。
剣士系などの前衛職と、マジシャン系などの後衛職と、など職業によって最初から育てる課程が大きく異なる。
事前に「どういう職業があるか。またその特徴」を確認して、自分の好みで作る前から決めておいたほうがいい。でないと後々になって後悔することになる。

ちなみに牧場主は大の前衛好き。
どのサーバーのどのキャラも前衛。ひたすら直接殴る殴る殴る。
魔法職であるマジシャン系の職業、セージも、ひたすら前に出て殴る殴る殴る。カ・イ・カ・ン(≧▽≦)

趣味の域だけどね、殴りセージ。

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10月9日(月)
汚れたこの世界に、生まれる愛はきっと、他の何よりも、光り輝くだろう。

連休中は実に潔いほどの引き篭もり生活を送っておりました。
というか昨日は昼前に起きてご飯食べて昼寝したら夕方でこの世は狂っているに違いない(
)。

ところで1件だけ問い合わせをもらった、JRAの新CM(中居版)。
今回の「みんなの待つ、あのゴールで逢おう」というコピーは、感涙するほど素晴らしいと思う。
昔からJRAはキャッチ・コピーにだけは力を入れていて(
ここ数年は除く)、来年以降こそは昔の体質に戻って欲しいと切に願う。

今日は北朝鮮が核実験したらしいというニュースと、パのプレーオフでもちきり。

そんなことよりも月9の「のだめカンタービレ」で瑛太が出るということを知って見ようと思う牧場主の話でもどうですか(死んでください)。

仕方ないことだとは思うんだけど、のだめ役の人、のだめの数億倍くらいかわいいのは原作に対しての詐欺ではないかと思う。

あと「Dr.コトー診療所2006」は吉岡秀隆と脚本・演出目当てで。
のだめはとりあえず毒を吐くにしても1〜2話は見たい。あと気になるのが佐々木蔵之助が出てる「僕の歩く道」。
おお、なんか今クールは3本も観るのか。全部フジ系だけど。しかしなんか原作モノばっかりだなぁ。あと最近若手の女優もどきがやたら増えてきてて全く区別が付かん。

で、話はダークマターの海を越えて競馬。

京都大賞典は「ここは割り引きだろ」と人気馬で真っ先に切ったスイープトウショウが圧勝。
「インティライミも勝ち味には遅そうだけど4着以下になることはなさそうだから、軸で(≧▽≦)」とするとなんか6着とか7着とか。

ヽ(# ゚Д゚)ノケンカウッテンノカ┌┛)`ν゜)・;'.

毎日王冠は見応えがあった。皐月賞馬ダイワメジャーと桜花賞馬ダンスインザムードの叩き合い。
ローエングリンがいつの間にか差し馬になっていて、しかもそれで普通に飛んでくるのに驚いた。シングスピール産駒は実にしぶとい。
テレグノシスにも期待して見てたんだけど、もう終わっちゃったのかなぁ。この舞台でこの着順じゃあちょっとどうしようもないっぽい。GI勝ってるから別定戦だと背負わされちゃうし・・・。

まあ両方馬券は買ってないけど。

・・・。

I−PATの残高が厳しくて来週からにするんだよっヽ(`Д´)ノ

ディープの次走が天皇賞(秋)かも!とスポーツ各紙がこぞって書いていて吹いた。

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10月14日(土)
1人で暗闇の中に立たせるのは、もう、終わりにしたい。

携帯オーディオ・プレイヤーが欲しい。
何かいいものがあれば教えてくだされ。予算は2〜3万くらいで。

というわけで、秋華賞の予想をしようじゃないか。
なんか普通にスプリンターズSをすっ飛ばしていた。凱旋門賞があったからだけど。
ディープインパクトの今年限りでの引退は、何となく予想してたのでそれほどショックは大きくない。もちろん残念なのは残念だが。

秋華賞の1番人気はアドマイヤキッス。
前走のローズSを快勝し、春2冠で1番人気だった存在感を十分に示した。
上手く逃げた2着シェルズレイには0.1秒差だったが3着フサイチパンドラには0.9秒もの大差をつけ、圧勝といっていい。

4着以下に敗れたのはオークスの4着のみで、それも0.4秒差。
サンデーサイレンス×ジェイドロバリーでは2400mは少し長いのだろう。オークス時にもそう書いた。
スピード決着も瞬発力勝負も望むところで、京都の2000mはほとんどベスト。欲を言えば内回りではなく外回りならより自信を持って重い印を打てる。

ただ、秋華賞は1番人気馬の連対率がそう高くない。
広い京都だが内回りなので、器用な馬のマークに打ち落とされるんじゃないかと見ている。
今回も牧場主は本命を打たない。もちろん勝っても不思議ではないが、どうも2着ではないかという予想で、この馬は今回、対抗扱いにする。

本命はキストゥヘヴン。

セントライト記念に出てきたときは驚いたが、
結果、5着とはいえ牡馬に混じっての休み明けで0.4秒差なら胸を張っていい。
正直、京都よりは坂を気にする馬が出てくる分、中山の方がいいとは思うが、距離は2400mより2200m、2200mよりも2000mだ。

アドマイヤベガ×ノーザンテーストでは2400mは長い。
オークス時に「2400mは長いが折り合えば牝馬同士なら」と書いたが、0.7秒差の6着に敗れた。
レース後も陣営は距離を敗因に挙げていたから間違いないだろう。2000mは守備範囲。つまり逆に言えば、ここで見せ場がないようだと桜花賞馬として厳しい。

1番枠は不安材料だが、アンカツならなんとかする。

対抗は述べたようにアドマイヤキッス。

個人的にアドマイヤの馬に重い印を打つのは嫌なんだが、
これはもう仕方が無いと思うほど減点材料がない。負けるとすれば他馬による大きな不利くらいか。
あとは確実にマークされる立場なので誰かにズドン!とやられる場合。どのみち力負けで馬券対象外になるようなことはないだろう。やっぱり武豊だし。

3番手はシェルズレイ。

オークスの後にダート2200mの関東オークスに出走と、オークスマニアと化した()。
どうも逃げることになりそうなので、京都内の中長距離先では逃げる馬に注意しておきたい。ローズS2着は出来すぎではあったが。
クロフネ産駒なので2400mは明らかに長く、だからといってダートに適正があったわけでもないようだ。チューリップ賞ではアドマイヤキッスと同タイム2着した事を忘れてはいけない。

4番手はカワカミプリンセス。

これも勝っても驚かないが、ベガですら3着だったぶっつけでの3冠目。
4戦4勝のキングヘイロー産駒と応援したい気持ちは山々だが、5ヶ月ぶりで勝てるほど甘くはないと判断する。
12番枠とベストに近い枠を引いたのはいいし、まったく底を見せていないのも魅力だ。これまでも、逃げる、先行する、差すと、レースでの自在性にも目を引く。

5番手はアサヒライジング。

勝って欲しい、という思いならダントツでこの馬。
ロイヤルタッチ×ミナガワマンナという血統に、アメリカンオークスで2着するという話題性。
この馬も3ヶ月ぶりで、さすがにひと叩きしてからだろうと思うが、とりあえず頑張って欲しい。たぶんレース中はこの馬を中心に見てるだろう。

フサイチパンドラも気になったが、アドマイヤ以上にフサイチの馬は応援したくない。

穴指定は1頭、サンドリオン。
芝に限ると紫苑Sの1戦1勝と、狙ってみるには面白い存在。
コマンダーインチーフ×トニービンだから、むしろなんで今までダート走ってたんだろう、という感じ。

以上で!

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10月15日(日)
所詮、日の当たる場所のぬるま湯程度の闇しか知らないくせに、不幸に酔いたがる。そういうバカな人間が、私は一番虫唾が走る・・・。

重い印の順に、キストゥヘヴン、アドマイヤキッス、シェルズレイ、カワカミプリンセス、アサヒライジング。
結果は、1着カワカミプリンセス、2着アサヒライジング、3着フサイチパンドラ、4着アドマイヤキッス、5着シェルズレイ、6着キストゥヘヴン。

フサイチパンドラを蹴っていたのと、本命、対抗の2頭が沈んだので馬券としては×。
ただ、挙げた馬のほとんどが上位に来ていたのと、穴指定したサンドリオンがその次に来てくれてるのが救いか。

しかし強かった、カワカミプリンセス。
オークス以来ということで評価を下げたが、レース振りが大人びている。
3〜4コーナーでムチが入ったときには惨敗も想像したが、気合を入れられると4コーナー入り口でスッと好位につけた。

あとはメンバー最速タイの34.4秒の上がりで逃げ込みを図るアサヒライジングを捕らえてゴール。
アドマイヤキッスも最速タイの脚で追い上げたが、4コーナー、直線での位置が外過ぎたために届かず。これが内回りの秋華賞だ。
アサヒライジングは直線で満を持して先頭に。レースは3頭が引っ張ったが、その3頭とアサヒライジング以下とで馬群が別れ、実質アサヒライジングが主導権を握っていた。

この馬にとってはほとんどスキのないレースをしたと思うが、
レース後柴田騎手が「ちょっとモタついたところがあった。それは久々の分だろう」とコメントした。
母系が重たい割りにスピードがあるので、距離適正はまだ決め付けない方がいい。牝馬同士ならどんな相手、展開でも大崩れしないように思う。

フサイチパンドラはおそらく広い競馬場でないと走らないのではないか。
そうでなければ桜花賞でのあの惨敗の説明が出来ない。器用さがない分、阪神や中山では割り引いて見ていきたい。
アドマイヤキッスも同じだが、こちらは京都の内回りで直線に向いたときにあの位置からではよほどの豪脚でなければ届かない。過信したのか、珍しく武豊の位置取りのミスか。

5着のシェルズレイはよく踏ん張った方。
前半1000mの通過が58.4秒では馬群に沈んだ残り2頭の姿が正しい。
瞬発力勝負が出来ないために、後続になし崩し的に脚を使わせるこの戦法は正解だと思う。ただ今回は展開が向かなかった。

桜花賞馬キストゥヘヴンは逆によくわからない。
2000mとはいえ京都の内回りは小回りだし平坦で、ローカル競馬場に近い。
サンプルの絶対数が少ないのでまだ何ともいえないが、アドマイヤベガ産駒はかなり短距離にシフトするのかもしれない。

カワカミプリンセスはこのあとエリザベス女王杯へ。
ここでvsスイープトウショウ、そしてvsウィージャボードという構図が出来る可能性が高い。
アサヒライジングもフサイチパンドラもエリザベス女王杯だろうし、ディアデラノビアら府中牝馬S組からも参戦があり、非常に楽しみになった。

そして来週は菊花賞。

なるか2年連続の3冠。

メイショウサムソンが秋の淀を駆ける!

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10月16日(月)
花実のような記憶たちは、焼かれ爛れ抜け殻だけ。あの日の魂は、何処へ行ったのだろう。

ドラマ版の「のだめカンタービレ」を見ている。
CMになるとこうやってテキストを打っているんだが、とりあえずの感想など。

意外と、悪くない。意外と、楽しめる。意外と、よく出来・・・よくやっている。

千秋役の玉木宏。

期待値が異様に低かったため、それほど違和感なく。
2枚目半なところはよく出てるし、演技そのものが悪くないためにそれほど抵抗感がない。
難癖はたくさんつけたいが、中でも声に引っかかる。個人的にはもっと高めの、王子様声を想像していたため、ナレーションもちょっと変な感じ。

のだめ役の上野樹里。

申し訳ないが、ちょっと可愛すぎる。わかってたことだが。
もうちょっとビジュアルに難がないとのだめじゃない。でもそんなドラマ見たくないというジレンマ。
「のだめっぽさ」はおーけー。なんかすでにハマり役になりそうな予感すらする。あとはもうちょっと下品っぽさ、全体的な「汚れ」感が欲しいが・・・。無理か。

峰役の瑛太。

キャスティング知ったときは吹いた。
父親役の伊武雅刀を見たときも吹いた。侮れない配役にちょっとビビる。
瑛太自身の演技に不安はない。ただ「アンフェア」で見せた長時間1人での独白はいただけないが、許容範囲内。

ミルヒー役の竹中直人。

そもそも人種が違うだろ、とツッコんだ人は約1,000兆人()。
雰囲気が合ってるだけにどう見ていいのかわからん。ツッコみどころ満載で何が正しくて何がいけないのかも不明。

危惧した「できるだけ口パク、音パクを見せないように」という配慮は案の定窺える。
脚本は原作が進行中なだけに無茶なのは仕方ない。独特の演出も「原作ファンに配慮するように」という姿勢は見える。
全体的に1つのドラマとしては及第点をあげていいと思うし、これは原作を知る人のために向けて作られたドラマであるように思う。が、それもまたジレンマを生むんだよなぁ・・・。

まあ、とりあえず2話以降も見ようと思う。

あと個人的な要望を1つ。

瑛太の千秋も見たかった!

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10月20日(金)
いくつでも齧ってみせよう。甘やかな苦しみの果実を。ああ実りの地獄の季節で。

残りあといくつの夢たちが、叶えられるのを待ってくれているのだろう?

去年、1頭のサラブレッドが日本を席巻した。
デビューから1番人気、そして1着が続き、血統も申し分なく、さらにその背には武豊。
ナリタブライアンをその目で見ることがなかった若い競馬ファンに、「3冠とはこういうものだ」と体現して見せた偉大なるディープインパクト。

だがその中に、複雑な心境で見続けたファンも、少なからずいる。
そう、あの「絶対皇帝」シンボリルドルフと1年先輩の3冠馬、ミスターシービーを生で見てきた古豪のファン層だ。
まったく危なげない勝ち方で連勝を続けていくルドルフと、破天荒なレース振りで観衆を魅了したシービー。その対称的な2頭の3冠馬がもたらした功績は計り知れない。

ディープインパクトにとってストーリー性欠ける要因が、ライバルの不在だ。
ルドルフにはシービーの他に日本馬として初めてJCを制したカツラギエースや、ダイタクヘリオスの父ビゼンニシキ、
対戦は1度しかなかったが、不得意な距離でも秋の天皇賞で果敢にルドルフに挑んだニホンピロウィナー、日本で最後に皇帝を見送った2冠馬ミホシンザンなどがいた。

そしてディープインパクトは今年限りでの引退となる。
走って3戦、もしくは2戦で現役を終える可能性も高い。もう綴られる歴史は決して長くないのだ。

だが。

ディープインパクトにとって脅威となる、そして待望となるライバルが生まれようとしている。

血統は地味、生まれも社台グループではない、
彼の背にいるのは競馬ファンでも知らない者も多かった、目立たないベテラン騎手。
皐月賞は6番人気の伏兵扱い、ダービーは1番人気も突出したものではない。勝ち方も先行押し切りと、あらゆる意味で対極の存在。

だが、古いファンは彼が走るたびに背を奮わせただろう。

勝ったり負けたり、地味な陣営に地味な騎手に、地味な血統に、地味な馬。
だがその際が引き立つのも、やはりディープインパクトというあまりにも突出した存在があったからこそ、なのだ。

これが競馬なのだ。

競馬を作るのは人ではない。サラブレッドだ。
だからこそ生まれるドラマには、他の何にもない魅力があり、歴史がある。
サラブレッドの血が、その血が持つ歴史が、その歴史が持つ壮大さが、その壮大さが持つ重みが、競馬だ。

2冠を制しても1番人気で迎えた前哨戦でコロッと負ける。
だが彼に身銭を投じた古いファンは、苦笑しつつも「そういやナリタブライアンも負けたなぁ」と振り返るのだ。
菊花賞の前哨戦でスターマンの強襲にあった1994年の3冠馬、ナリタブライアン。そんな先輩達が作ってきた歴史の中に、彼も、そして我々も身を投じているのだ。

ありがとうと言いたい。

そして、これからもよろしく、とも。

セントライトも、シンザンも、ミスターシービーも、シンボリルドルフも、ナリタブライアンも、ディープインパクトも、「地味」と評されることはなかった。

でも、いいじゃないか、そんな3冠馬。

彼の名はメイショウサムソン。

22日の菊花賞を勝てば、史上7頭目の3冠馬となる。
もしその偉業をなしても、彼は1つ先輩の3冠馬の影に隠れて、ずっと地味なままなのだろう。

ちょっとだけ、それが嬉しい。

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10月21日(土)
すべての瞬間が祝福に満ち、誰より綺麗にかがやく日がいつか、あなたを迎えに来る。

さてさて、菊花賞の予想といこうじゃないか。

菊花賞は、何よりも、というかいつも以上に血統に重点を置く。
スローからの上がり勝負という傾向が多くなったとはいえ、3000mは特殊な距離だと捉えているからだ。
なので今回、あえて馬柱の父と母の父の欄だけを見るようにして(
実際は難しいが)、まずは「血統だけで」何頭か選んでみた。本来は4代血統表くらいほしいが。

まずはメイショウサムソン。これは外せない。
皐月賞よりはダービー、ダービーよりは菊花賞、というのは血統からも明らか。
オペラハウス×ダンシングブレーヴという超が付くほどの欧州重厚血統。エプソムの2400m辺りが最も似合う配合だ。
この血統なら距離は長ければ長いほどいい。自身のスタミナというよりも、他が気にする分、という見方でいいだろう。極端な上がり競馬以外は柔軟に対応できるはずだ。

次いでネヴァブション。

マーベラスサンデー×ミルリーフという血統。
詰めの甘い印象のあるマーベラスサンデー産駒だが、ダンスインザダークに次いでスタミナ型。
母系も、欧州で80年代最強馬がダンシングブレーヴなら70年代最強はミルリーフ。史上初めて欧州3冠を制したこちらも超が付くほどの大名馬にして大種牡馬。

そしてトーホウアラン。

京都の3000m級GIというと、今はダンスインザダーク産駒。
ザッツザプレンティにデルタブルース、ダイタクバートラムなど優れたステイヤーが名を連ねるのが心強い。
母の父ヌレイエフはマイラー血統に近いが、それでも凱旋門賞馬パントルセレブルも出し、近親にサドラーズウェルズがいる以上、決してスタミナが欠如しているわけではない。

あとはマンノレーシング。

こちらはトーホウアランの父をマヤノトップガンに変えるだけ。
ブライアンズタイム、ブラッシンググルームなど底力+スタミナ+根性という種牡馬が名を連ねている。
ただ成績を見てしまったんだが、芝を走ったのがデビューからの2戦だけで共に8着惨敗。今回、どうも17〜18番人気っぽくて切なくなったのも事実。

最後にアクシオン。

サンデーサイレンス×ディキシーランドバンド。
母父はデルタブルースと同じで、デルタほどではないがスタミナ面での保証になる。
ダンスインザダークがサンデーになってどれほど適正が中距離によるかにもよるが、血統からは狙ってみてもいい1頭として挙げておきたい。

これらを踏まえて、牧場主的菊花賞予想。

本命はメイショウサムソン。

逃げるのがアドマイヤメインくらいでどうペースが落ち着くかが問題。
テイエムオペラオーもそうだが、この手の血統は上がり勝負になると脆く、だからこそスタミナ勝負が出来る。
3冠は、本音としては取って欲しいのとそうでないのとは半分。ちなみにメイショウとは「明松」で、オーナー松本氏の「松」と出身の明石の「明」からきてるんだろうだ。

対抗はマルカシェンク。

話が違うじゃんヽ(`Д´)ノとか言わないように。
サンデーサイレンス×ザフォニックで、おそらく距離は守備範囲外だろう。
だが3歳同士ならまだ何とかなる。6戦して3−0−0−3成績はと安定しないが、3度の着外はすべて僅差だ。
京都新聞杯5着は0.2秒差、ダービー4着は0.4秒差、毎日王冠4着は0.2秒差と骨折明けから勝てていないが、この程度で評価を下げるのは早計だ。

3番手はネヴァブション。

セントライト記念で落馬し、このままだと2勝で出走が危ういため急遽古馬との1000万条件戦へ。
53kgとはいえ中1週で快勝し、勇躍ここへ。しかしこれでもかと2000m以上のレースを使い続ける以上、意地でも菊花賞に出したかったのだろう。

4番手はドリームパスポート。

ドリームパスポートという名の、シックスセンス。
全成績が3−4−3−0、前走はメイショウサムソンを急襲し、大外から抜け駆け的な勝利。
もはや理解不能なキャラになりつつあるが、フジキセキ×トニービンではさすがに少し長い。鞍上がヨコテンなので評価を上げてこの位置に。

5番手はトーホウアラン。

出走馬中鞍上の藤田が主戦だったのがミストラルクルーズとアクシオン。
それでも彼はこの馬の手綱を取り続ける。デビュー時は「この馬でダービーを獲る」とまで公言していたほどの素質。
そのダービーで骨折し、ぶっつけでここという強行軍。京都新聞杯でアペリティフやマルカシェンクを封じた力に期待したい。ぶっつけ本番じゃなかったら本命まであった。

穴指定はアクシオンとマンノレーシング。

前者は夏の上がり馬の代表として、後者は9ヶ月ぶりの芝で変わり身がないか。
アドマイヤメインは悩んだが蹴る。どうも凱旋門賞以降、武豊のリズムが悪いような気がしてならない。失格になりそうだし。
フサイチジャンクはパンドラと同様、突っ込んできても不思議じゃない。ただ、ここで惨敗なら今後が厳しい。4頭もいるエルコンドルパサー産駒はミストラルクルーズを推す。

たぶん馬券は買わないが、買うとしたらアドマイヤメインを普通に入れてそうな自分が憎い。

マルカシェンクは天皇賞だったら本命にしてもよかったんだがなぁ・・・。

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10月22日(日)
生きることは痛みを知ること。脱ぎ捨てた靴をもう一度踏みならし、迷わず歩き出す。

今月の期待は「カラクリオデット」(鈴木ジュリエッタ、花とゆめコミックス)2巻なわけですが。

・・・。

超絶に予想を外した菊花賞には触れたくないらしい)。

7頭も挙げて3着以内だったのが、4番手評価のドリームパスポートの2着ただ1頭だったなんて・・・!

これほど外すのも逆に難しいと思うがどうか

メイショウサムソンは4着。3冠は難しいね・・・。
敗因はアドマイヤメインのレース作りだったと思う。これは厳しいというか、可哀想。
単騎の大逃げを打った武豊。発馬直後に気合をつけていた以上、おそらく計画していたんだろう。一時は12〜13馬身も離して逃げていた。

今年の菊花賞、前半1000m通過が58秒7という異例のハイペースだった。
最後は力尽きて3着だったが、けれんみのない逃げでのスピードを持続させるのは母の父、ヘクタープロテクターの血。
このヘクタープロテクターの血でアドマイヤメインはないと踏んだのだが、さすがに武豊が上手かった。この展開でのこのペースで3着は、実力以上の結果を引き出したように思う。

前半58.7で、走破タイムはレコードの3分2秒7秒。
あのセイウンスカイのレコードを破ったのも驚いたが、上がりが35.6秒だったのにも驚いた。
これではメイショウサムソンにはキツいレースだ。純粋なスタミナ勝負ならともかく、最後はこの展開で上がり勝負。4着も仕方のないところだろう。

結果からいうと、サムソン騎乗の石橋の判断が早かった。
あのままメインを放っておけないし、後ろに気を向けていれば逃げ切りを許してしまうと考えるのは当然だ。
だが勝負をかけた瞬間、待ってましたとばかりにスパートをかけたのが2着ドリームパスポートの横山。このペース、広い京都で十分な末脚を発揮し、ダービー1、2着馬を斬った。

勝ったソングオブウインド。
4コーナーから直線に入る位置では後方から3〜4頭の位置にいたように思う。
もちろんペースもあろうが、驚異的な末脚で総てを撫で斬った。イチかバチかの騎乗をした武幸四郎の思い切りの良さが出たのだろう。すごい脚だった。

これは決してフロックではない。
このレース、展開のあやで実力の劣る馬が上位に、というものではない。
今の着順は現3歳勢力のトップクラスの順位と思っていいだろう。それほどにタフなレースだった。これが菊花賞とでも言おうか。

しかし以外だったのがエルコンドルパサー産駒の初GI制覇が菊花賞だったということ。
もしGIを勝つなら皐月賞や有馬記念辺りじゃないかと思っていた。良馬場の京都3000m級のGIを勝つとは思わなかった。
決してエルコンドルパサー→キングマンボ→ミスタープロスペクターという距離概念ではなく、スピードやスタミナよりも底力が必要となる中山の中距離GIだと思っていたからだ。

もし無事ならサンデー系種牡馬に立ち向かう資質があっただけに、急逝は本当に残念でならない。

しかしメイショウサムソンもよく頑張ったと褒めてやって欲しい。
このあとはJCに向かうのか、有馬記念か。後者なら菊花賞よりも向く舞台だと思っているので期待したい。
菊花賞馬ソングオブウインドも今後が楽しみだ。産駒がGIを勝ったことで、天国のエルコンドルパサーも安心できるだろう。今後も出来るだけ長い活躍を期待したい。

さあ、来週は天皇賞(秋)。

ディープインパクトは出走を回避したが、こちらも錚々たるメンバーが出走を予定している。

応援するのはコスモバルク・・・かな?

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10月23日(月)
”怖い”なんて、思ったこと、なかった。何も、持ってなかったから。

のだめのドラマを楽しんでいる自分がちょっと意外で憎い牧場主がWEB拍手の返信を行います。

・何と言っても無事でよかった、挑戦してくれただけで私は満足です

勝ちに行って、3強で唯一生き残ったディープは絶賛していいでしょう。
ドーピング問題はオマケみたいなもので、どういう判断が下されても列記とした力勝負であったことは変わらない。
今後はJC→有馬記念ということで、個人的な希望は海外で種牡馬生活を送ることなんだけど、これはしばらくの間は叶えられそうもなく。あとアメリカで走って欲しかった・・・。

・更新楽しみにしてます>日記
・ていうか頑張ってー!(><)/

ありがとー(><)/
ていうかどなたなのかしらー(><)/

若干リアル知人の匂いがする・・・。

・ローエンは差しに転向してから、本当にいい感じです。
・インティライミはやはり裂蹄の影響だと思います。年内で引退かもしれません。
・ちなみに大賞典はスイープ3着付け、王冠はメジャーとダンスを切って飛びました。相変わらずです。

天皇賞でもローエングリンは怖いと思いつつ、印を打つと普通に沈みそうな予感・・・。
シングスピール産駒が意味不明キャラという印象に変わっていく現実を否定できない。2歳より3歳、3歳より古馬、は確か。
インティライミは現役の中では個人的に5本の指に入るほど好きな馬だけに現状は不満。蹄は難しいけど、無事な姿で納得のいくレースを見てみたい。成長力もあるはず。

今年の天皇賞はディープこそ出ませんが、京都大賞典組み、毎日王冠組み、オールカマー組み、3歳勢と豪華メンバーが揃って非常に楽しみです。

予想は、たぶん外しますが(≧▽≦)

・Kプリ軸です。鞍上・本田はTオーシャンの再現かと。

その通りでした。訝しんだ牧場主は大破。
どこかひ弱さというか、女の子なのでか弱さか、が見えてしまってたんですが、
無敗の2冠馬ということで、今後はスイープトウショウ、ダンスインザムードとの「女王対決」が見ものです。対戦はなさそうだけど・・・。

・最後の「ちょっとだけ、それが嬉しい。」が心地よく響きました。名文です。

ナルったテキストを褒められるとどう反応していいやら・・・。
メイショウサムソンの菊花賞敗退は、残念7割、安堵3割、かな。どこかほっとしてしまう自分がいるのも確か。
負けちゃうことで今後もレースに使いやすいだろうし、タフな血統なのは確かなのとオーナー・サイドが「より長く第一線に」という姿勢なので、今後も非常に楽しみな1頭です。

・ミスプロ系の6〜7歳みたいというのは早熟馬がピークを過ぎたという感じでしょうか?(music参照

えっと、思いっきりその箇所を探した牧場主ですが。
まあまったく華も咲かずに散っていく馬も数多いので、咲いた事はよかったですね、と。

フォローになってない

100%悪く表現していることですが、その認識で構わないです。

 

今回は以上です。

最近かなり更新をサボっていてもあまり突っ込まれないので更新頻度がかなりテキトウです。

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10月27日(金)
雪のときも嵐もある。ずっと、駆けてゆけるかしら。

競馬において「勝つ」、といことは?

競馬が他の何よりも決定的に違うのは、主役が人でないところだ。
一流の馬に三流の騎手が乗っても勝てることもあるが、三流の馬にはどんな天才が乗っても勝てないものだ。

では、サラブレッドがレースに勝利するために必要な「能力」とは何だろう。

そのヒントを与えた名馬がいた。

サイレンススズカという名の、すでに天へと旅立った快速馬がそれだ。

1998年の天皇賞(秋)を苦い思い出で印象付けられた者は多いだろう。
単勝1番人気に支持され、その快速ぶりに魅了された大勢のファンの前で、彼はゴールを迎えず、死んだ。
あの武豊に「この馬は世界で一番速いという確信がある」とまで言わしめた馬である。誰もが愛してやまなかった、そんな中での悲劇に涙した者も多かった。

今思えば、彼のレースぶりは「サラブレッド」の本質を現していたように思う。
スタートし、持ち前のスピードで先頭に立ち、そのまま自分のペースで走り、気が付けば先頭でのゴール。
絶対的な能力があれば、こと競馬の世界において「逃げる」、ということは、「勝つこと」、と同義である。単純なことだろう。誰もついてこれないのだから。

彼が、そうだったのだ。

勝利に必要な要素は、スピードやスタミナ、瞬発力などではない。

「彼のように逃げることが出来るか」、に尽きる。

それができないからこそ、他馬はそれらの能力を求めるのだ。

「彼は天から授かった天馬なんだよ。だから、天へ帰っていっただけなんだ」

管理する橋田調教師は彼の死をそう表現した。

またこの季節がやってきたと、これから毎年思うのだろう。
そしていつまでも夢見ているのだろう、彼のような「サラブレッド」が再び現れることを。

しかし、現れるのだろうか?

彼の遺伝子を継ぐ仔はもう、この世に生まれることはないのに?

レースの事故で死んだことよりも、それはとても不幸なことなのだろう。

さあ、彼の思い出を継ぐこのレースで、願おうじゃないか。

彼のように「競馬の本質」を、一端でも、教えてくれる名馬の出現を。

今年もまた、秋の天皇賞の季節がやってきた。

来年の今頃も、10年後のこの季節も、50年後のその時でも、必ず彼を思い出すのだろう。

そんなやつは、ちょっといない。

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10月28日(土)
この先の未来には何があるの。もっと辛い別れはあといくつあるの。

自分で書いたテキストで悦に入ってりゃ世話ねーな。
しかも書いたときは酔っていたのでほとんど覚えてないのがひどい(
問題発言)。

ささ、天皇賞の予想をしよう。
このあと飲み会があるので簡単になるが、ご了承を。

つーかまともに書いてもドカンと外すしな(≧▽≦)

i|l●| ̄|_

本命はダンスインザムード。

「勝つだろう」よりも「勝って欲しい」のほうが強いが、
それでも過去2年で2着と3着、今年になってもヴィクトリアマイルを勝つなど充実している。
オーナーである社台の規定で今年限りでの引退が決定しているが、だからこそ、応援したい。ここを勝つとエアグルーヴ以上の存在になるんじゃないか。

対抗はダイワメジャー。

おそらく左回りがどうこう、というのは関係ない。
前走の毎日王冠はやや上手くいきすぎた傾向もあったが、府中中距離のGII勝ちは立派。
おそらく落ち着くであろうペースの中で、この馬の器用さが光れば押し切りまである。14番枠は発馬で内を見られる分、大きな要因にはなりえない。

3番手はコスモバルク。

日本ハムの優勝が引っかかる。後の祭りとか騒がれそう。
オールカマー後はここ1本に絞って徹底的に調整されてきた。その意気に敬意を表して3番手に。

4番手はローゼンクロイツ。

多分、大外一気で差してくる。
中距離では安定した成績を残しており、どうも人気薄での3着とか。
栄華を誇るバラ一族のためにも、無様なレース振りは許されない。18番枠で変に開き直ってくれていることを願う。

5番手はスイープトウショウ。

ここでダンスより上だとは思えない。
エリザベス女王杯なら迷わずスイープの方が上だと断言できるがここでは・・・。
それでもあの京都大賞典で見せた末脚は圧巻。展開によっては突き抜けても何らおかしくはない。ただ、ペースが向くとも思えない。

穴指定はファストタチャマ。

理由?武幸四郎。以上(コラ)。

アドマイヤムーンは蹴った。アドマイヤだし、エンドスゥイープだし(コラ)。

どうせ馬券買わないしどうでもいいや(`∀´)

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10月31日(火)
今日も、明日も、あさっても、10年後も、千年後も、君の頬に、おやすみのくちづけをしたいから。

天皇賞はダイワメジャー。

インティライミが淀みないペースで逃げた展開を終始好位で追った。
ダイワメジャーはサンデーサイレンスの仔なのに瞬発力勝負になると脆い。自身が一瞬の脚を持たないからだ。
去年、一昨年と好走したダンスインザムードが今回、最後の直線でバテてしまったのは、瞬発力勝負ではなく底力、もしくはスタミナ勝負になったせいで、この比較は面白い。

スピードそのものもあるが、「力でねじふせる」先行力を持っている。
スローに落とさない逃げ馬の中でも、後続に脚をなし崩し的に使わせて勝つタイプの馬がいるが、この馬は違うようだ。

このタイプの先行馬はいそうでいないのだが、どうも今後も過小評価されそうな気がする。

このあとはJCとマイルCSとの両にらみのこと。

個人的には天皇賞の勝ち馬はJCで外国馬を迎え撃って欲しい。

2着スウィフトカレント、というよりも横山典弘。
もはや呪われているとしか表現できないGIでの2着の多さ。もう今年はそういう年なんだろう・・・。
少し甘く見ていた「サマー2000シリーズ」覇者のサンデー産駒。こちらは一般的にイメージされているサンデーらしさが出ていて、体質の甘さが無くなった今後は要注目だ。

3着アドマイヤムーンと武豊。
スピードはもちろん、スタミナと底力をも求められた今回は善戦としていい。
あとおそらくは1ハロン長い。展開によってはこの距離もこなせていいが、基本的にはマイラーのはずだ。安田記念あたりで強そう。

4着コスモバルクもこの展開が幸いしたのだろう。
スローからの瞬発力勝負ならこの着順はなかった。力を出し切っての結果だと思う。
4着をどう見るかは諸兄の判断だが、明らかに距離の足りないここでのこの結果は悲観するものではないと思う。ただ、JCよりも有馬記念。

ちょっとわからなかったのが5着に終わったスイープトウショウ。
アドマイヤとは違い、距離は問題ない。展開も申し分なく、伸びてはいるものの伸び切れなかったというレース。
力負けと見ていいのかもしれない。京都大賞典のような豪脚は見られなかったが、今後はエリザベス女王杯かJCとのこと。こちらはぜひ前者でウィージャボードと対戦を!

6着ダンスインザムードも純粋な力勝負では牡馬相手に厳しかったか。あと距離もやはり1ハロン長い。
インティライミの作った速いペースで先行馬には厳しい流れとなった。自分でレースを作れるタイプではないだけに、弱点が全部出てしまった感じだ。

そして再来週はエリザベス女王杯。

応援するはもちろん「世界の女帝」ウィージャボード。

本気で競馬場行こうかと思っている牧場主はちょっと曲がったミーハー。

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