4月2日(日)
お前さんがそう願い続け、行動を起こせば、運命は変わっていく。
これを書いてるのは月曜日だが、メジロマックイーンの訃報が飛び込んできた。
久々に絶望感と脱力感が怒涛のごとく押し寄せてくる感覚を味わった。
ついこないだコスモサンビームがレース中の心臓発作で他界したし、日曜日にはスズカマンボが競争能力喪失でターフを去った。
競馬は辛いと、本当に思う。
どれだけ愛した馬でも20年生きれば上等の世界だ。
別離に慣れなんかはなく、ただ我々は見切りのつけ方を覚えるだけに過ぎない。
メジロマックイーンは、それはもう強い馬だった。
地味な血統だったが天皇賞(春)を2連覇し、武豊をスターダムに押し上げた一翼を担った。
2回目の天皇賞(春)ではトウカイテイオーとどちらが強いかで日本中、競馬を知らない人間をも巻き込んで世俗が染まったのは有名な話だ。
メジロマックイーンは、私にとって「競馬を観るようになった頃にいた圧倒的に強い馬」だった。
純粋に「強さ」というカテゴライズなら3本の指に入る。
特に3000mを越える長距離だとこの馬の持つエンジンに誰も手出しがtできなかった。
だからこそ3連覇のかかった天皇賞(春)で「淀の刺客」、「漆黒の暗殺者」ライスシャワーに差し切られたのも衝撃的だった。
引退後は当然種牡馬入りした。
血統表を見ると、非常に地味な血統である。
兄弟馬はもちろん、近親馬を見てもほとんどがメジロの馬で占められる。
これが、ロマンなのだと思う。
日本が誇る「メジロの結晶」がマックイーンであり、その血は非常に高貴だ。
時々競馬について語るとセンチメンタリズムが先行し、自分でもよくわからないテキストを書く。
それを快く評してくれる方も多いが、読み返して自身が納得できるものは年に1〜2回しかない。
だがメジロの前オーナー、北野ミヤさんが亡くなったときのテキストは、自分でも納得が出来るものだった。
時は折りしもクラシックの開幕週だ。
おそらくその出走メンバーの中にマックイーンの仔の名はないだろう。
それも競馬であるし、それが競馬であるからこそ、我々は競馬の魅力とともに生きることを自ら選んでいるのだ。
出走表の中に名ステイヤーの名がたくさん連なる。
メジロマックイーン、ライスシャワー、ヒシミラクル、ザッツザプレンティ、スーパークリーク、
テイエムオペラオー、マヤノトップガン、アンバーシャダイ、ミナガワマンナ、ホリスキー、グリーングラス。もちろん舞台は淀の3200mだ。
でもおそらく、こんな錚々たるメンバーの中でも、1番人気はメジロマックイーンだろう。
そんなすごい馬だった。灰色の馬体は、もう真っ白になっていたそうだ。
今おそらく、彼の鼻面を撫でる北野ミヤさんが遠い空の向こうにいるのだろう。
1人の偉人が逝き、1頭の名馬が旅立ち、1つの時代が終わった。
そしてまた、変わらぬクラシックの季節がやってきた。
これが競馬だ。これも競馬だ。
私が生を共にする、唯一の「もの」である。
=========
4月3日(月)
勝負に適度な緊張感は必要だ。あいつはプレッシャーに押しつぶされるタイプか?
開幕して1カードが終了。
我が東京ヤクルト・スワローズは2勝1敗で勝ち越し。
しかも相手が前年優勝で多くの評論家が優勝候補に挙げる阪神タイガース。
優・勝・決・定!!(気が早すぎです)。
主な新人戦力の評価を3試合で点数化してみた。10点満点で。
ラロッカ:9点
前広島。もう3年目?4年目?
打つ打たないというよりも相手へのプレッシャーがすごい。
あと岩村の不在で三塁を守ってたが、結構まとも。守備はよくないって聞いてたんだが。
武内:7点
痛恨のタイムリー・エラー→起死回生の同点3ラン。
こういうのをやってのけるのは大物の予感だという自分を信じたい。でなくば2軍だヽ(`Д´)ノ
高津:7点
2珠で勝ち投手。人をバカにしたスロー・カーブが笑えたので高得点。実は出てくると不安。
木田:7点
すごい。150km近く出してた。
ストレートがナチュラルにシュートするメジャー流。普通に使える。
ただ慣れてしまうとなんともないので、古田なり小野なりがどうリードできるか。1イニングなら任せられる。
新戦力じゃないけど王子・石川。
結婚もしてさらに頼れるようになったかと思っていた。実際勝ったし。
でもチーム内のあだ名が「カツオ」。
牧場主の前でこれを言った奴は容赦なく「二億四千万の悪」で殺す(メガテンですか)。
とりあえず今年は優勝ですのでアシュカラニ。相手はどこかな?楽天がいいな(無理)。
=========
4月4日(火)
何か、妙な違和感があると思ってたけど、笑い方が嘘くさいのよね。
最近感じる恐いもの。
・自信を持って推した本命馬がスポーツ紙の馬柱で無印
・「ピッチャー、高井」のコール
・プレイ中のラグナロク・オンライン運営チームによる臨時メンテナンスのアナウンス
・アニメ版「アカギ」におけるキャストの鬼気迫る演技
1つ1つ説明していこうかと思ったがニュアンスはそれぞれ伝わると思うのでやめる。
=========
4月5日(水)
一緒にいた時間は、なくなってなんかいなかった。あたしが、見失っていただけで。
夜中にテレビを観ていたら、「ひぐらしのなくころに」というアニメが始まった。
前に「地域的に観れるアニメは、少なくとも第1回目だけは見るように努める」と所信表明したのを自分で思い出す。
しかもOP曲が島みやえい子が歌う「I’ve」の曲で驚く。
んだが、これってパソゲーからドロップ・アウトした牧場主も知ってる。確か「月姫」系(大雑把)。
「月姫」とかもそうなんだが、自分の知らないうちに異様に盛り上がっていて、しかもそれが奇異に映ったとたん、絶対に関わらないようにする。
なのでOPだけ観てチャンネルを変えた(コラ)。
例えばこれが、ひぐらしというキャラがポンとかチーとか鳴く、そういうアニメなら観た(「アカギ」じゃありません)。
そうそう、書くの忘れてたけど3月の下旬にリアルに麻雀をした。
参加者。
友人A
会うとよく競馬の話をする。競馬歴はマヤノトップガンの天皇賞(春)から。
その日牧場主が半ば無理矢理京都競馬場に連れて行ったら一発でハマった。まああのレースじゃなぁ・・・。
麻雀は「考えて打っているように見えるが、実はあんまり考えてない」、「安くても上がることを第一に、基本危うくなったらすんなり降りる」、という雀風。
友人B
一言で言うと「犠牲者」。毎回彼の家で酒宴が行われる。
今回、場所を提供したのにほとんど興味のない麻雀に付き合わされた悲運は泣いていい。
ので実は周りのメンバーは「また麻雀したいが彼が乗り気じゃないのでどうしよう」と悩む。なので悪いが覚えてもらう(非道)。
友人C
実際に牌を握るのが人生何度目かで10年近くぶりらしい。
卓を囲むまで「最低限のルールも覚えてないかもしれない」と言っていたが、普通に打てていた。
むしろ麻雀歴の長い牧場主やAと変わらずに打てていたのに我々が若干ヘコむ。みてる可能性があるので褒めたくないが(何)。
雀風は「唯我独尊」。他の3人の捨て牌すらあまりみてなかった。というか多分、捨て牌から待ちを読めないからだと思うが。こいつから一通単騎で待たれていて轟沈。
友人D
とりあえず今回の幹事。なのに決めたのが「日時」だけ。
しかも場所を「またBのところでいいでしょ」と勝手に決めた、日本語で言う「独裁者」。
麻雀は、牧場主か彼か、というくらい好きなようだが、覚えている役が平和と役満という時点で灰燼に帰してよい(?)。
友人Cの彼女
牧場主ら男連中の誰よりも「麻雀」という単語に食いついた。
こういう呑み会の席で華があるとセクハラ発言が激減するので、牧場主はとても喜んだのは内緒。
雀風は、「慎重」の一言。捨て牌を握り締めて「当たるかも・・・」、「でもこれ捨てないと手が・・・」とほぼ毎回悩んでいたのが印象的。
牧場主
好きなのは競馬と野球と麻雀。死ねる。
ROの仲間からは「年齢不詳。10代から50代の可能性アリ」という認識下。
こういう地元仲間の呑み会は大好きなので月1でも足りないくらいだヽ(`Д´)ノでもエロネタはほどほどになヽ(`Д´)ノ
雀風は自分でわかる。「銃弾の雨霰の中でも特攻」が信条。これまでの麻雀人生で「降りる」ということをした覚えがない。モットーは「これは当たらないはず」。
とりあえず全員がリアル麻雀は久しぶり、ということで半荘を2度だけ。
牧場主は雀風が表すように、1回目は結構の差でトップ、2回目は前半で負け確定の3位、という有様。
全員の麻雀のレベルとしてはそれほど開いたものではなかったのがわかったのも収穫だった。牌とマットのセットはAとCの彼女が持っている。
あとは・・・場所だi|l●| ̄|_
なのでBには悪いがまたよろしくお願いしたい(鬼)。
非常に高い確率でここを読んでいるようなので、よろしくお願いしたい(念押)。
あと麻雀は本やゲームでは覚えられない。自分で牌を触ってでないとルールは覚えられないので注意。
で、決めてなかったが次の幹事は誰なんだヽ(`Д´)ノ
=========
4月6日(木)
そんなコト、考えてもみなかった。だけど、その方が、前向きでいいな―――・・・。
もしかして1週か2週遅れてるのかもしれないけど、
昨日からはじまったアニメの「NANA」、ちゃんと1回目を観た。覚えててよかった!
とりあえず前もって決めていたことは「歌に関しては諦める」だけだったので、まあそこそこ楽しく観れた。気がする(ダメ)。
映画は観てないのでどんなのか知らないが、
アニメは原作を忠実になぞってる感じ。あのテンションや雰囲気は出てる。
キャストに関してはほとんどメインである2人のナナだけだったけど、まあ2人とも声優さんなので特に不安なく。
てか、大崎ナナ役のロラン君(朴路美)。
6億%ピッタリ(?)。
ただ奈々役の人をファン層である女性はどう思うんだろう。あんなキャピキャピ(死語)してていいんだろうか。
余談だがこの奈々役の人、何年か前に芸名を変えたんだけど、
牧場主がアニメ・ショップでバイトしてた頃に、1度店舗にイベントのゲストとして来たのを思い出す。
「何でこの人はゲストなのにこんなに腰が低いんだろう」という人だった。
というわけでOP曲、ED曲以外はおおむね満足できたので毎回観よう。
あと劇中でナナが歌うシーンではロラン君ではなく別の歌手?アイドル?だかが歌うんだって。
これを日本語で的確に形容するなら「あざとい」という(コラ)。
中島美嘉より上手いといいねッ☆
何がしたいのか意味不明。音関係は諦めた。
=========
4月7日(金)
何も見ない。何も知らなかった。あなたに出会うまでは。そしてどこまで行こう。
世は桜の季節なのだという。
日本人は特に桜というものを愛するらしい。
そこには美しさに裏付けられた、わずかな期間の儚さもあるのだろう。
美しいからこそ、その儚さを愛で、そして慈しんできた。春は桜、桜が春なのだ。なんという潔さ。
そして今年もまた、桜花賞の季節がやってきた。
世は桜の季節なのだという。
出走は18頭。今年もまたフルゲートとなった。
そして桜の冠を戴けるのはもちろんただ1騎のみ。他の17騎は咲かずに散るのみだ。
毎年そうやって儚い中で美しさを競うからこそ、桜花賞ほど華麗で絢爛なレースは他にないのだ。我々はただ息を漏らすのだ。
今年の桜もまた、見事に咲くのだろう。
そして我々はその地で、そしてテレビの前で、日本一贅沢な花見の宴を味わえる。
世は桜の季節尚だという。
甘美であり、切ない。
まだ生を受けていくばくかの少女達が、自らのレゾンデートルを賭けて戦う。
儚く、美しく、潔く、そして揺るぎない。
女には女の、凛とした強さがある。速さがある。美しさがある。
ゆめゆめ、侮ることなかれ。美しさに隠された、男が物怖じする強さと、そして尊さを。
桜花賞を制し、天才少女と謳われた者は多い。だが、早くに散った者も多い。
1975年、第35回目の桜花賞を制したテスコガビーは、休養中の牧場で心臓発作に倒れた。
近年でも95年、55回目を制したワンダーパヒュームは冬の京都でひっそりと死に、つい最近2002年62回目を制したアローキャリーの訃報もあった。
君たちは、早くに散った。だが、咲いたからこそ、散ったのだ。
世は桜の季節だという。
おそらく、競馬を知らぬ者には遠い儚さだろう、切なさだろう。
1分半。
今年もまた、たった1分半の桜の宴が待っている。
それでいい。美しさも儚さも、知る者だけが占有すればいい。
遠い昔に思いを馳せる者もいるだろう。過去に制した惚れた女を思い起こす者もいるだろう。
一杯の盃と共に、今年もまた、この季節がやってきた。
さあ見上げろ、仁川に咲くことを許された1本の桜を。
そして祈れ。勝利でもいい、無事でもいい。それは必ずひとひらでも桜を色づかせる。
傾けた盃に過去を思い涙を流すのもいいだろう。
傾けた盃に未来を思い音頭を取るのもいいだろう。
そして傾けた盃に、今このときを祈って仁川を思うのもいいだろう。
今年もまた、この季節がやってきた。
今年もまた、この季節に盃を傾けることができそうだ。
今年もまた、新たなヒロインの誕生を祝い、そして喜ぶことができそうだ。
嬉しい。本当に嬉しい。これ以上の喜びは、ダービーでの高貴さでしか味わえないかもしれない。
さあ、今年もまたクラシック・ロードの幕が開く。
第1弾は桜花賞。
仁川で咲き誇れ、ただ1本のヒロインよ!
=========
4月8日(土)
僕は君の幸せを望まない。忘れないで。
というわけで(?)、桜花賞の予想をするわけですがッ!
とりあえす今回はこれだけを書きたい。
アドマイヤキッスを負かしてくれるなら、誰が勝ってもいい!(問題発言)。
もうアドマイヤとフサイチの馬はいいよ・・・。
馬を見る目はすごいと思うけど、とりあえず共感できない冠名をなんとかしてくれ。
あのエアグルーヴの娘につけた名前がアドマイヤグルーヴとか、思わず本気で所有馬を愛しているのかと聞きたくなってくる。
なので前哨戦のチューリップ賞を快勝したアドマイヤキッスは蹴る。文句あるか(開直)。
本命はダイワパッションにする。
本当はアサヒライジング、と言いたいんだけど逃げ切りは難しい。
前走のフィリーズ・レビューを快勝し、絶賛大不利中の関東勢の中での総大将という立場も面白い。
フォーティナイナー×シャーリーハイツ。
シャーリーハイツの血がどう出るかだが、上手く出ればオークスまで距離はもつ。
ただ、フォーティナイナーが距離とか競馬場とかペースとかではなく、気分で走るイメージがあるので、連勝中の今に乗る。
2枠4番という絶好といっていい枠を引いた。
アドマイヤキッスもそれ以上にいい枠を引いたが、もう無視する(コラ)。
桜花賞は逃げ切るのは難しいが、ペースが速くなるからといって差し切りが決まるかというと、そうでもない。
小回りな競馬場での短距離戦、しかも直線に坂のある阪神は、タフさと器用さが要求されるコースといえる。
アサヒライジングは2番手、本命はこの馬かテイエムプリキュアで迷ったが、血統麺での器用さ、洗練されたイメージでこちらを前面に推した。
ただ、ここで大きく負けるようでは次走がオークスであれOP特別であれ、蹴る。それがフォーティナイナー系だと思っている。
対抗はアサヒライジング。
トライアルのクセに不振なアネモネS組だが、それはそれだ。
ちゃんと逃げればしぶとく、母の父ミナガワマンナという意味不明さ(失礼)が血統マニアをうならせる。
前々走クイーンCは控える競馬を試して惨敗、
そして前走アネモネSが逃げて圧勝。ということなら今回、控えるはずがない。
正直、勝ちきる切るところまでは想像できないが、直線半ばまで粘って、残って2〜3着、というならあると思っている。
父のロイヤルタッチが血統の割りにそれほど産駒を残せていないのが気になる。
だが、好きなのだ、逃げ馬が!(うるさい)。
3番手はテイエムプリキュア。アドマイヤキッスを蹴ると印はすんなり決まるな。
前走チューリップ賞の0.6秒差は差が開きすぎだが、パラダイスクリーク産駒なら叩き良化は明らかなはず。
2歳女王となった阪神JFでは正直考えたこともなかったんだが、逆に考えれば休み明けのトライアルを4着なら、見限るのは早計ではないだろうか。
パラダイスクリーク×ステートリードン、という重い血統だが、
逆に言えばそれで阪神JFを勝ったわけだし、前走も休み明けで0.6秒差なら悲観しなくていい。
むしろGIとなって底力を要求されるようになれば、フジキセキや変な外国産馬の血統よりもこの血統が活きてくるような気がしてならない。
ちなみにこの距離適正から桜花賞よりもオークスが向く、と見るファンも多いらしい。
確かにスタミナだけならこのメンバーの中でもトップ・クラスだが、流れが緩くなることの多いオークスは向かない気がする。
4番手はキストゥヘヴン。近年勝ち馬が活躍しているフラワーCの覇者。
そのフラワーCで1番人気だった素質馬フサイチパンドラを破り、勇躍この場所へ駒を進めた。
なのにどうやら人気麺では圧倒的にパンドラのようで、この辺を「美味しい」と見るか「不安」と見るかで分かれそうではある。
アドマイヤベガ×ノーザンテースト。
1800mで勝ったが、むしろこの距離の方が向くという判断。
まあトニービンにノーザンテーストの血も入ってるから本格化はまだまだ先だろう。
前走で乗っていたヨコテンがコイウタに乗るためにアンカツに変わるのも、マイナスとはいわないがプラスではない。
うん、正直に言おう。
名 前(コラ)。
キストゥヘヴンだよ。馬主女の方だし。
って吉田さんってもしかして社台の方かな。税金対策?(コラ)。
多分母のロングバージンから取ったんだろうな。社台関係の馬は馬名凝ってて好きだ。
アドマイヤさんも見習うように。奥さんのように(リンカーンやカンパニーの馬主)。
勝ったらあれだ。翌日のスポーツ紙は「桜吹雪の中で亡き父へキス!」とか。
何そのセンス。今すぐ死ねよ。
というわけでまとめっス。
本命:キストゥヘヴン
ごめん、今読み返して変えた。
どうもフォーティナイナーの仔が桜花賞、てのは・・・。
ユートピアのように「ここぞ!」という場面で沈む気がする。で交流競争を勝つ、と。
なのでダイワパッションからキストゥヘヴンへ。
母父ノーザンテーストの血が濃く出てるならこの距離では滅法強いはず。
対抗:アサヒライジング
どこまで逃げ粘れるか、にかかってる。
良質な血統なのに種牡馬成績がパッとしないロイヤルタッチに光を。
控えて着を拾うくらいだったら逃げて馬群に沈んで欲しいと思う牧場主は逃げ馬大好き人間ですから。
3番手:テイエムプリキュア
不思議なもので、阪神JFを勝ったときはうんざりしたんだが、こうやって時を経ると愛着が沸く。
ただ、大の大人が競馬場で「プリキュアー!!」と叫んでいるであろう様相を想像すると、この馬は名馬になってはいけない(コラ)。
4番手:ダイワパッション
関東にGIなんてもったいないよ(失言)。
5番手コイウタ
フジキセキ×ドクターデヴィアス。
ロンドンブリッジのように英ダービー馬の血が入っても勝負になる。
ただ父のフジキセキが頼りない。オースミコスモもタマモホットプレイもGIになると出番がなかった。
まあこんなところか。いつも5頭挙げることにしてるし。
穴が開くならタッチザピーク、といいたかったのだが、大外枠だったので消した。
あとはユメノオーラかな。サンデーサイレンスの肌にマイネルラヴという馬が、桜花賞でどう走るかは楽しみだ。
アドマイヤキッスは要するにアドマイヤグルーヴ、ってこと。ポカる。
ウインシンシアの本格化はまだ先で、阪神のマイルが向くとは思えない。シェルズレイは過大評価されすぎ。
フサイチパンドラは、この馬がオークス向き。サンデーサイレンス×ヌレイエフ。でもオークスでも勝たないで欲しい。名前変えたら勝っていいよ(暴言)。
キストゥヘヴンにアサヒライジングにテイエムプリキュアか・・・。
3連単は100万馬券だろうな・・・。
これでアドマイヤキッスとフサイチパンドラとシェルズレイで決まったら立ち直れないかもしれない。
=========
4月9日(日)
全てが、どうでもよくなっていたあの頃のあいつに、俺らは何も言ってやれなかった。
1着キストゥヘヴン
2着アドマイヤキッス
3着コイウタ
4着アサヒライジング
5着シェルズレイ
3着までの馬名を並べてみるとすごい桜花賞だったんだな。
後に「キス桜花賞」とか「ラヴ桜花賞」とか意味不明の形容で語られないことを祈るばかり。
直線半ばまで狂ったように「アサヒライジング!粘れ!粘れ!」と叫んでいた牧場主は逃げ馬が3度の飯より大好きです(?)。
正直、本命に推しておいてなんだがキストゥヘヴンはオークス、と思っていた。
スムーズに回ってくれば掲示板は乗るだろうが、勝ち負けまではどうだろう?、というのが本音だったのだ。
インタビューで鞍上のアンカツが「折り合いに難のある馬で」と何回も言っていた。逆に言えば、折り合えばあの爆発力が発揮されるわけだ。
スタートはアサヒライジングが好スタート。
アルーリングボイスがやや出負けした感じだったが、ほぼ揃ったスタートだった。
持ち前のスピードでスッと先団につけたフサイチパンドラがまったくレースをせずに14着に沈んだのが印象的だった。
敗因は公式に出てないが、疲労もあったのではないか。
阪神JF後に500万以下をはじめ、今年に入っても数レースを使った余波があったはずだ。
このままオークスに直行でも血統から人気はするだろうが、今度はよほど上手く立て直さなければ勝負にならないかもしれない。
そしてアサヒライジングだ。久々に芯の通った牝馬の逃げ馬に出会えた。かなり嬉しい。
オースミハルカのようにキレイに逃げる馬も好きだが、ああいう力で押し込めようとするタイプもたまらん(ヘンタイ?)。
今回、ほとんど完璧に近いレースをしたと思う。0.3秒差の4着は単純に力負けで、おそらく何度やっても今回以上の結果を得ることは出来なかったのではないか。
血統を額面通りに見るなら本格化はまだ先のはずで、オークスでも重い印を打ちたい。
今度はある程度マークされる立場になると思うが、今回以上に上位のキス2頭が俄然マークされるからレースはしやすいはず。
ただアイアムエンジェルとか「逃げる!」と言っていた馬が先手を奪ったらどうなっていたかは解らない。逆に言い換えれば、本当に今回、すべてが上手くいったレースだ。
アドマイヤキッスの武豊は責められないだろう。
4コーナーでアサヒライジングとコイウタの手応えが抜群だったのが見えていたはずだ。
むしろ牧場主は正直、道中でキストゥヘヴンは沈んだと思った。かかってるわ大外通ってるわで途中からこの馬を消したくらい。
最後の100mで飛んできて、勝負服から「うわっ、タッチザピーク!?」とか思ったくらいだし。
しかしこの馬はアドマイヤグルーヴと同じ匂いがする・・・。
オークスでは1番人気だろうが、また蹴るかも。でも今度は印くらいつけようという点で反省している。
ああ、でも母の父ジェイドロバリーだったら2400mはギリギリかな。それでも父が魔王のサンデーサイレンスだからなんとかするんだろうけど。
コイウタはどうなんだろうなぁ。
フジキセキ×ドクターデヴィアス。こなせるとは思うけど・・・。
ただ血統ではこなせても走法や性格という後天的な要素でダメな馬って多いからなぁ。
この馬もどちらかというと持続するスピードが売りっぽいので、オークスくらい底力が必要となると厳しいかもしれない。
逆に今度恐いのがシェルズレイ。
無事でかつ順調なら、買わない要素がないとすら思えてしまう。
予想のところで「過大評価されすぎ」書いたが、これは牧場主の見る目がなかった。素直に反省。
クロフネ×ウイニングチケット。
というよりクロフネが種牡馬としてここまで強いとは思わなかった。
フレンチデュピティ系って淡白なイメージしかないのが過小評価に繋がったんだろうな。これも反省。
って反省多すぎヽ(# ゚Д゚)ノ┌┛)`ν゜)・;'.
でもキストゥヘヴン、やっぱり亡き父アドマイヤベガからつけたんだってね。
この馬を買った9日後?に亡くなったから、そこからつけたらしい。馬主の吉田和子さんはベガの馬主でもあったそうで。
そりゃ思い入れが違うわな・・・。なんてキレイな結末なんだ。
さあ、今度はオークス。サンヴィクトワールに印打つぞヽ(`Д´)ノ
名前だろ!ヽ(# ゚Д゚)ノ┌┛)`ν゜)ダッテ・;'.
=========
4月10日(月)
でも命は、自分で終わらせるものじゃない。だから進むしかない。終わらせたら、そこで、おしまいだ。
関東ではとっくに終わってるらしいが、
関西では今日、月曜日の深夜の放送でアニメ版「アカギ」が終わってしまう。
立直ドラ12で親の数え役満とか出てくるアニメだから結末はまったく予想できない。というよりは何が起きても驚かない自信がある。
・テロップで「199X年」とはじまる。
「アカギ」新章は世紀末覇王伝。
ザコ役が「水だ、女だ、食いもんだー!」と叫んで死ぬ。
決め台詞はただ「ロン」。見せた手牌は凡人は一生に1度あるかないかの豪華さ。
「お前はもう、ハコっている・・・」
・いきなり古谷徹のナレーションで「アンフェアなのは誰だ」とはじまる。
「アカギ」新章は連続殺人事件を追う主人公。
キー・パーソンが次々と死に、ED曲は「マキシマム・ザ・ホルモン」じゃなくて伊藤由奈。
意外と演技の出来た犯人役の俳優にドキドキしながらも最後の最後の肝心なところでへっぽこであり、奈落に突き落とされたようなガッカリ感。
「ロンだお前はぁ!」
・「おっ昼休みはウキウキウォッチン〜♪」とはじまる。
もはや歌詞の「ウキウキ」の時点で先行きが怪しい。
MCはもちろんアカギであり、芸能人が電話で毎日キャストを繋いでいくコーナーも健在。
とある日のゲストはGacktで、アカギと2人一言も喋らないまま「しばらくお待ちください」の緊急用テロップが画面を覆い、大問題に発展。
「明日も見てくれるかな〜!?」という決め台詞は言うアカギだったが、その日で打ち切り。明日はない。
・その枠での新番組が「桜蘭高校ホスト部」。
上記3つよりウソくさいのに実は本当の話。
北の将軍様が全裸で泣いて全世界に謝るくらいの衝撃だった。
「闘牌伝説アカギ」
↓
「桜蘭高校ホスト部」
・・・。
うん、筋は通ってる(絶対通ってない)。
=========
4月11日(火)
お初にお目にかかります。それとも―――お久しぶりと言うべきですか?
昨日「アカギ」を観終わってチェンネルをぐるぐる回していたら、「うたわれるもの」のアニメ版をやっていた。
一瞬、というかテレビ欄を確認するまで何だったか思い出せなかったんだが、これ、元々エロゲでしょ。アニメにするほど人気あったんだ・・・。
後半だけ観たんだけど、なんか獣退治の内容でよくわからなかったから以降も観ない。
さて、そろそろはじまる新ドラマ群。
とりあえず観ようと思ってるのは月9の「トップ・キャスター」だけ。
原作を読んでいた「医龍」も観るかもしれないけど、坂口憲二、つーのが多分合ってない気が。
もっとこう、あんなさわやかキャラじゃなくてシニカルな感じなんだけど。稲森いずみはまあ合ってると思うけど。好きじゃない人だけど。
「ブスの瞳に恋してる」はタイトルでダメ。あと稲垣も演技するんじゃない。
「クロサギ」も興味はあるが安易な蛇新頭、略して「蛇頭」を持ってきていている時点でダメ。狙いがあざとい。
あー、「弁護士のくず」は原作知らないけどトヨエツがちょっと壊れた感じの役っぽいので覚えていたら観たい。エイ・ブル・ダー!!の人も(?)。
女性の胸は大きさですか?形ですか?と問われて「味」と答えた沢村一樹が出ている「特命!刑事どん亀」も面白そうだけど。
しかし沢村一樹・・・。顔だけなら俳優の中でも1、2を争うほど好きなのに・・・。
何そのオザワ新代表も全裸で逆立ちしそうなくらいのセクハラ回答。
そのテレビ観てたときは誇張なく飲み物吹いた。学生時代だったら「アニキ!」と慕っていたかもしれない。
上戸彩がフライト・アテンダントのコスプレをするドラマ(違)もスルー。
しかし今スチュワーデスって言わないんだってね(遅)。フライト・アテンダント。略して「F・A」。
じゃあ今「スッチー」って言わないんだ(死語ですよ)。
ということは「フッチー」。
なんだろうこのやるせなさ。
話はアニメに戻るが、こないだ深夜に「ストロベリー・パニック」というのをやっていた。
やっぱり途中からしか観なかったんだけど、なんだろ、要するに「マリみて」みたいなレズ物かな?そんな感じだった。
前に1度「読むとハマると思いますよ」と言われた「マリみて」。意地でかかわらないようにしたが、うん、多分自分でもハマるんだろうな〜、という気はしている。
でもなんでそう思われているのかは謎。
まあ挿し絵付き小説はもう読めんのだけど・・・。
でもあそこまで徹底して男を排除するとなかなか快活だ。
あれを女性ならいいが男が観ていてニヤニヤしているかと思うと背筋が凍りそうだが・・・。
ごめん、多分ニヤニヤしていた(最低)。
あと牧場主に「プリンセス・プリンセス」をススメる意図は何だ。歯を食いしばって説明せよ。
=========
4月13日(木)
強いんじゃなくて、怖いんだ。
久しぶりにWEB拍手の返信をしたいと思います。
・私も初恋はと問われればノースフライトと答えてしまいそうですね出会いが衝撃的でした
サクラバクシンオーがどうしても敵わなかった高嶺の花、ノースフライト。
安田記念とマイルCSを制したマイルの女王で、ウイポ風に言うと「華麗なるマイル飛行」。味のある別称だなぁ。
牧場主にとってノースフライトは「隣のキレイなお姉さん」、といった感じ。今でも日本馬で「美人」として選ぶなら彼女か、もしくはフラワーパークかな、と。
どうも牧場主はミエスクやユーザーフレンドリーといった外国馬に惚れる傾向がありますが。
最近ではウィージャボードやイズリントン、そして皐月賞に出るナイアガラの母レーヴドスカーもJCの時に応援した馬だったなぁ。
現役だとダンスインザムード。あまりにも「令嬢」すぎてアンチも多そうだけど・・・。
・シックスセンス登録抹消ですか…。けっこう期待してたのに…。
京都記念が結構過酷な競馬だったらしく・・・。
牧場主も期待してたんですが、これもサラブレッドの運命みたいなものか・・・。
もはや飽和状態になりつつあるサンデー系種牡馬にどう食い込めるか。母系がデインヒルなら欧米に輸出もアリかな、と。
・来週12日にはアルバム発売なんですが(笑)
どこかで「「オレンジ・レンジ」って最近聞かないけど解散したのか?」みたいなことを書いたんだっけ。
日本全国2兆人のファンには申し訳ないけど、あんまり興味のないバンド。
でも「ミクスチャーって何?」って聞かれたら「ンジンジ(牧場主的略)みたいなの」とテキトウに答えられて便利。
これ書いてる今、スワローズが負けそうなので機嫌が悪いです牧場主(最低ですね)。
・牧場主さんの日記を見ると、どれだけ競馬を愛してるか、よく分かります。
あ、ありがとうございます。
どこのどなたか存じませんが、恐縮でありますッ!
そして競馬より大事なモノが生きてきて一切見つからないのは不幸かな〜、と。
競馬場へ一緒に行った人間が言うに、「人が変わったように見える」らしく。
「お前が大きな声で叫んでるところを想像も出来なかったのに」とか、「競馬紙読んでるお前は殺人者だ」とか。
その反動なのか(?)、ああいう文体のバランスが取れてないテキストを書くんですな。これからのGIの週は毎回書くと思いますが。宝塚記念が微妙(コラ)。
前に1度要望があって、あのナルったテキストだけまとめようかと思ったんですが、読み返すのが苦痛なのと面倒なのとで諦めました。
・シーザリオの引退が決定したようです、やはり繋靭帯炎は屈腱炎同様不治の病ですね・・・
力のある馬の引退ラッシュが続いた3〜4月。
明るいニュースといえばディープインパクトとハーツクライが順調なくらいかな〜。
でもフェブラリーSも桜花賞もいいレースだったし、マルカシェンクも復帰しそうだしでこれから切り替えて楽しんでいきたいところ。
皐月賞はインテレットにしようと思ってたけど、馬場が悪そうならジャリスコライトとメイショウサムソンに変えようかな・・・。
というわけで競馬づくめのWEB拍手メッセージでした。あとンジンジと。
最近あんまり書かなくなったけど、WEB拍手のメッセージってすごく嬉しいです。
基本的に当牧場の全コンテンツは「要望が届けば腰を上げる」というスタイルなのでよろしくお願いします。
ヽ(# ゚Д゚)ノシネヨ┌┛)`ν゜)ヒデブ・;'.
ROと競馬と少女コミックでよければいつまででも書けます。
ヽ(# ゚Д゚)ノJARO┌┛)`ν゜)アベシ・;'.
=========
4月14日(金)
別に何も変わらなかった。残ったのは、少し大人になったせいか、傷みと、罪悪感だ。
「彼の精液の一滴は、ダイヤモンドにも匹敵する」
17世紀後半からはじまるサラブレッドの歴史。
洋の東西を問わず紡がれてきた歴史の中で、世界を変えた馬が2頭いる。
1881年に生まれ、今でも名を伝説として残す偉大なる種牡馬、セントサイモン。そしれ彼に匹敵するもう1頭。
その名をノーザンダンサーという。
ノーザンダンサーの晩年、高騰を極めた種付け料は、日本円で1億を超えた。
彼の血を継ぐ仔馬に1億ではない。たった1度、彼の仔を受胎させるための権利に、その額が設けられたのだ。
受胎するかどうかもわからない、無事に生まれるかどうかも、競走馬としてデビューできるかも、デビューしても勝てるかも、どこにも一切の保証はない。
それでも、その1億という額にでも、人々その血を求めて彼に集った。
彼の精液は、ダイヤモンドなどが及びもしない、遥か高みにあった。
ノーザンダンサーの優れたところは、突き詰めれば丈夫であった点だ。
産駒は世界中のどんな地域の気候にも必ず適合し、豊かな成長力がその汎用性と柔軟性を裏づけした。
彼の後継種牡馬であるニジンスキー、サドラーズウェルズらも世界中で大成功を収め、世界中のサラブレッドは、いつしかこう呼ばれるようになった。
ノーザンダンサーの血を持つか、それ以外か、と。
それはまさに血の革命である。
かつてここまで世界を1頭のサラブレッドの血が席巻したことはなかった。
前述のセントサイモンはもちろん、せいぜい3大始祖の1頭、エクリプスが並ぶかどうか、というところだが、
セントサイモンの8代前の父であるエクリプスが生まれたのは1764年だ。ノーザンダンサーの生まれた近代とはその背景がまったく異なるのだ。
そして、日本にもかつての血の革命者を思い起こさせる馬が現れた。それも1990年代に。
サンデーサイレンス。
日本は今、「サンデーサイレンスの血を継ぐか、それ以外か」という状況だ。
それはかつて、パーソロンでも、テスコボーイでも、ノーザンテーストでも巻き起こせなかった血による粛清である。
狂気じみたエネルギーを子孫に伝え、たった10年余りで日本は彼の血に染まった。いかにサラブレッドの総数の少ない日本とはいえ、これは脅威である。
初年度産駒にフジキセキがいた。
同期をまったく相手にせず、無傷で2歳王者となり、弥生賞も制した。
「3冠馬は確定」とまでいわれた彼には、もうすでにアンチ・ファンが大勢いた。それもまた、もやは伝説である、
弥生章を制した直後、屈腱炎を発症した彼はアッサリと現役を引退した。
「これでサンデーサイレンス産駒のクラシック制覇はない」と溜飲を降ろしたアンチ・ファンを絶望が襲う。
やはりサンデーサイレンス産駒であったジェニュインが皐月賞を楽勝し、2着に同じくサンデーサイレンスの仔、タヤスツヨシが入ったのだ。
明らかにフジキセキより1枚も2枚も落ちる馬だった2頭にワン・ツー・フィニッシュを決められた瞬間から、サンデーサイレンスによる日本競馬の粛清がはじまったといえる。
ちなみにその後のダービーでは1着タヤスツヨシ、2着ジェニュインで、アンチ・ファンはたった半年で白旗を揚げた。
そんなサンデーサイレンスは、2002年に急死した。
おそらく、神がそうしたのではないか。このままでは日本の競馬が壊れると危惧して。
あまりにも急速に広がっていくその様相に、神が恐れをなしたのではないか。まさにばかげた話ではあるが、最近そう思う。
何しろ、あと5年も無事であったなら、本当にこの国の血統はたった1頭で支配されつくしたかもしれないのだ。
それはつまり、競馬の終焉を意味する。
だからこそ、彼の死は必然であったのだ、と。
そして今年2006年、サンデーサイレンスのラスト・クロップ、最後の世代が3歳を迎えた。
彼にとって最後のクラシック。第1弾である皐月賞の出走メンバーの中に「父サンデーサイレンス」を3頭みつけることができる。
だがこれを「父系サンデーサイレンス」にすると8頭になり、「母の父サンデーサイレンス」を含めると11頭にのぼる。18頭中11頭が2代前までに彼の血を持っているのだ。
粛清が終わろうとしている。
恐れをなし、ただ畏怖した我々だが、一抹の寂しさも感じる最後の年。
さあ、今年もまた皐月賞で牡馬クラシック・ロードの幕が開く。
おそらくもう、これほどの馬は現れないだろう。それは残念ではあるが、それもまた競馬の歴史の一部でもある。
血の有史300年においては、いかな彼でもちっぽけな存在なのだ。
ただいつかは、「ノーザンダンサーと、サンデーサイレンス」。
100年後でも500年後でも、そう呼ばれる日が来るかもしれない。
「血の魔王」最後の年。
その年の皐月賞が、日曜日に待っている。
=========
4月15日(土)
真実の姿を知りたくば神の塔の扉を開くがいい。その先の絶望を見据える勇気があるのならな。
ちょっと掘り出された「天使禁猟区」(由貴香織里、花とゆめコミックス)を読み返した。
前に読んだときより相当萌えた。
なんでだろう。よくわからないので皐月賞の予想をしよう。
日曜日、千葉の降水確率は60%だ。
JRAの造園課がどうがんばっても良馬場にはならないとの前提。
ということは、小回りで直線が短く、ゴール前に異様な急坂がある中山競馬場での、雨+重馬場。
ぐっちゃぐっちゃに荒れるに違いない(危険な前提)。
本命はインテレット。
当初は重馬場予想で変えるつもりだったが、
アドマイヤベガ×リアルシャダイだが、ダート4戦4連対ならこなせる。
サンデー系の馬に本命を付けるのは不本意ではあるんだが、ちょっとこう荒れそうでは当てに行く。
というわけで他のサンデー系は一気に切る(えー!?)。
対抗はジャリスコライト。
そのうち「じゃがりこライト」と間違えられるだろう(?)。
父ファンタスティックライトはラーイ→ブラッシンググルームへと遡るナスルーラ系。
京成杯のようにスパッと切れる脚はないが、おそらく伸びてしぶとく、並んでしぶとい。鞍上ヨコテンも心強い。
あくまで血統からだが、ファンタスティックライト×チーフズクラウンなら重馬場は歓迎とみている。
好位追走4角2番手、残り200mでフサイリチリシャールをちょこっと差して、という展開まで予想。インテレットは1着か掲示板外かとみる。
ニジンスキーやリボーの血を内包してるならGIでこそ、の血統。
朝日杯では1番人気もフサイチリシャールの3着とミソをつけた形だが、逆転まであるはず。
ただ、本格化は秋以降ともみているので、過信は出来ない。素質はあるがそれがどこまで、という印象で今回印を打っている。
3番手はメイショウサムソン。
父オペラハウスはテイエムオペラオーの父として有名。
やはりサンデー系のような爆発的な瞬発力はないが、追えば確実に伸びてくる。
中山のようなタフなコースも合うだろうし、オペラハウス×ダンシングブレーヴなら重馬場は他の馬よりこなすはず。
取捨に困るのがサクラメガワンダーとナイアガラ。
サンデーサイレンスの肌にグラスワンダーという血統の前者は前走が案外だった。
暮れのGIIIでアドマイヤムーンに勝っているように素質はあるし、ムーンより重馬場にも向くだろうが、どうなんだろう。
ロベルト系でありダンジグの血も内包するグラスワンダーの仔なら距離は伸びた方がいい。
母の父がサンデーサイレンスで基本的なスピードや瞬発力は問題ないと思うし、人気馬から選ぶならこの馬かな、とも思う。
ナイアガラは父ファンタスティックライトはいいが、母の父ハイエストオナーでよくわからない、というのが本音。ただすでに真っ白な馬体はそこからきているようだ。
穴人気しそうだが、ここではちょっと手を出しにくい。
4戦3勝2着1回と能力は認めるが、メンバーが一気に骨っぽくなるここではつらいか。
ただ、二桁着順にまで崩れることはなさそう。ノーザン・ファーム生産で池江厩舎、金子オーナーといえばヘタなことはしない。
というわけでまとめ。
本命:インテレット
おそらく9〜12番くらいの人気。
毎日杯を11番人気で2着。はじめての芝であの走りは上等。
大きな仕事をするのはもう少し先という気もするが、今回がそれであってもそれほど驚きはない。
対抗:ジャリスコライト
ジャパンカップ3着の父がちゃんと走る仔を出したのが嬉しい。
様々なGIを勝ちまくった「スーパー・オールラウンダー」アグネスデジタルの弟、というのも面白い。
3番手:メイショウサムソン
地味に、でも確実に。たぶんどう好転しても1着はないと思うが。
4番手:フサイチリシャール
フサイチの馬も応援したくないが・・・。
しかし堅実に駆ける2歳王者、というのは応援したくなるのも事実。
クロフネの産駒なら基本的にどんな舞台、展開でも競馬のできる器用さを備えていそうなのが恐い。
5番手:サクラメガワンダー
上記による。あとグラスワンダー好きだったし。
アドマイヤムーンとフサイチジャンクは切った。それほど思い切ってない。
この2頭で決まったら素直に謝って翌日からしばらくヤケで問う牧場を少女コミック期間にしたい(コラ)。
フサイチジャンクは弱いメンバーを選んでレースを選んでそうなところ、アドマイヤムーンは昨年の夏から休養してないのが気になる。
これ以外で突っ込んできそうなのを指名するとすればキャプテンベガ。これはもう、素質もあるがアンカツが恐いので。
というわけで来週からは少女コミック期間がはじまります。やったね☆
頑張れインテレットヽ(`Д´)ノ
=========